【タブー全開!政界斬鉄剣】(87) 政治家と上手に付き合えば誰でも有効な政治力を持てる!

池田「7月早々には東京都議会議員選挙がありますね。それ以降も断続的に選挙日程が続きます。衆議院も来年末が任期満了なので、それまでには必ず総選挙がある。再来年には参議院議員選挙と統一地方選挙も控えています。そこで今週と来週は、皆さんが持つ選挙権を100倍以上も有効活用できる方法をお教えしたいと思います」

――選挙権を活用するって!?
池田「選挙の投票には行ったけど、たった1票の無力感を覚えた経験はありませんか? 先ず、選挙権を投票するだけの権利だと考えてはいけません。やり方次第では、実は誰でも簡単に選挙権を自分の“政治力”に変換できるのです。政治力と聞くと悪い印象を持つかもしれませんが、そうではありません。“強力な人脈作り”と言い換えればわかり易いでしょうか。その人脈を使えば、仕事や日常生活において圧倒的に有利な状態で事を運べるのです」

――具体的には?
池田「記憶に新しいものでは、入札もせずに国有地を破格の安さで入手した森友学園の籠池氏や、不可能だといわれていた獣医学部新設の認可を50年ぶりに目指す加計学園問題の加計氏の例があります。疑惑の真相は兎も角、彼らが築いた大物の国会議員や地方議員たちとの強力な人脈は、国有財産や難しい許認可に影響を与えるほどのパワーを持っているのです」

――庶民も活用できる例は?
池田「政治的な人脈は、勤務先や取引先の行事、冠婚葬祭にも活用できます。若し、自分が一声かければ、市長や地元議員、更に国会議員までもが自分の顔を立てるために顔を出してくれるとしたら? 政治家が自分の家族や仕事関係の人に対して、『私は彼に大変お世話になっていましてね。本当に頼りになる男なんですよ。今後とも彼をお願いしますよ!』等と言う訳です。こうなれば普通、家族や友人や職場の上司や同僚から『お前、凄いヤツだったんだな!』となるものです。自分への周囲からの目が激変するのです」

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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(115) まさかの『パリ協定』離脱&カタール断交で見えた仁義なきトランプ後の世界

アメリカが長年かけて作り上げてきた、自国を軸としたデリケートな世界秩序を突然放り投げ、一斉に手を引いてしまったらどうなるか――。就任以来、ドナルド・トランプ大統領はそんな危ない“実験”を続けていますが、どうやら結論は「一度壊れた世界は、もう元には戻らない」ということになりそうです。例えば6月1日、トランプ大統領は、国際的な地球温暖化対策の枠組みである『パリ協定』からアメリカが離脱すると表明しました。抑々、この協定は、バラク・オバマ前大統領が主導して中国を巻き込み、発効したもの。駐中国アメリカ代理大使は、この決定に抗議し、辞任を表明しています。また、6月5日からサウジアラビアやUAE(アラブ首長国連邦)等7ヵ国がカタールに国交断絶を宣言した問題でも、アメリカの振る舞いは目を覆いたくなるほど酷いものでした。トランプ大統領がツイッターでサウジ側を強く支持する発言をした傍から、国防総省は「カタールの長年に及ぶ駐留アメリカ軍への支援と、地域安全保障への尽力に感謝する」と真逆の見解を表明したのです。この“断交事件”の背景は複雑です。事の発端は、カタールの首長がトランプ政権への批判やイランへの接近を臭わせる発言をし、これにサウジが怒ったというものでした。ところが、『CNN』等の報道によれば、このカタール首長の発言自体が、ロシアのハッカーがカタールの国営通信社のシステムに侵入して発信させた“フェイクニュース”だったというのです。今回の断交に関して、ロシアが実際にどれほどの影響を及ぼしたのかは闇の中です。ただ、中東問題に関しては、これまでもあらゆるガセ情報が流され続けてきました。それに(少なくとも表向きは)動揺せず、泰然自若と構えることこそがアメリカのプレゼンスの肝であり、“賢者の選択”だった筈です。国防総省のカタールに対するコメントは、こうした流れを踏まえたものでした。

ところが、トランプはこうした戦略を放り投げ、(ロシアの戦略に騙されたか、わかっていても乗っかった)サウジ側に露骨に肩入れしてしまった。1人の大統領によって、アメリカの外交が素人化してしまったのです。アメリカという国が世界各地で莫大な投資を行い、時に汚い工作や残虐行為に手を染めつつも、ある種の安定に寄与してきたのは紛れもない事実です。その歴史的経緯を踏まえると、トランプのあまりに粗暴なやり方は、世界各国のアメリカに対する信頼――特に、アメリカの発信する理念や道義に対する信頼を間違いなく破壊していく。今後、アメリカは“世界の基軸”の地位からは滑り落ち、その権益や影響力は極めて限定的になっていくでしょう。そして、これまでアメリカが“世界の警察”として振る舞うことで微妙な安定を保ってきた中東地域等では、ロシアや中国がその隙間に入り込んでくる筈です。カタール問題は、“トランプ後の世界”のカオスぶりを示唆しているような気がしてなりません。こうした傾向は北朝鮮問題でも同様です。トランプ政権は、核ミサイル開発を進める北朝鮮にあれだけ脅しをかけたものの、結局は何もできませんでした。少し視点を変えると、平和主義の日本人には信じたくない現実が見えてきます。それは、ロシアや中国は「北朝鮮が核保有してもいい」と考えているということです。「北朝鮮問題は、“アメリカの影響力減退=世界の多極化”を望むロシアや中国の戦略の為に利用されている」と言っても差し支えないでしょう。何故なら、北朝鮮の核保有が現実となれば、もうアメリカはおいそれと東アジアの問題に手出しできなくなるからです。中国は対北朝鮮制裁に一向に本気にならず、ロシアも貿易や軍事技術の供与を通じて北朝鮮を“下支え”していますが、その背景には“アメリカ排除”という共通の利害がある訳です(※トランプの性急な言動が、図らずもそれを後押ししてしまったとも言えます)。

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(105) 強面の和田アキ子さん、でもその本当の素顔は…

和田アキ子という生き物がいる。こんな書き出しをアッコさんに読まれたらぶん殴られるかもしれないが、ここは勇気を持って…。和田アキ子さん、言わずと知れた芸能界のゴッド姉ちゃんだ。私ももれなくアッコさんにお世話になっている1人だが、その歴史は極めて浅い。3年…ぐらいですかね。出会いはアッコさんの番組にゲストとして出演させて頂いた際、何と収録中にご飯というか飲み会に誘われまして、というか半ば強制的に返事をさせられまして、出席させて頂いた次第。ただ、私もこういった性格ですので、その席で不快な思いだったり、何となく違和感を覚えた場合は、わかり易く次のお誘いからは断り続ける性分なのですが、今現在もお付き合いをさせて頂いております。では、居心地が良かったのか? それとはまた別なんですよね。居心地が良かったというよりは、「何て真面な方なんだろう」と強く感じたからなのです。

アッコさんといえば強面のイメージが強いのかもしれませんが、恐ろしいまでの気遣いの方です。先輩だからと安直に持ち上げている訳ではありません。っていうか、1つの業界で長年トップにいる方は、職業問わず気遣いができなければ君臨し続けることはできませんから。とはいえ、違った意味で怖いのは確かなのです。何故ならば、アッコさんは誰よりも常識人だから。いつも驚かされるのは、あれだけのキャリアがありながら、1つひとつの仕事と向き合う姿勢が真摯で素直ということ。当たり前のことなんです。ですが、地位と共に、実績を重ねば重ねるほど、良くも悪くも人は変化していきますから。では、アッコさんは良い方向に変化していったのかというと、これは勝手な想像でしかないのですが、恐らく変わっていないのかなと。何曲ヒット曲を出そうが、紅白歌合戦に何回出場しようが、恐らくず~っと緊張して、だからこそ練習を繰り返して、体調を整えて唄い続けてこられたのかなと。そんな気がするんですよね。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(86) 加計学園問題と文部科学省の天下りと財務省の意外な関連性

池田「今週は加計学園問題のお話です。実はこの件、安倍政権のピンチでも何でもありません。寧ろ、未来の教育環境の悪化を招きそうな事態なのです」

――どういうこと!?
池田「この問題の要点は、『加計学園の獣医学部新設申請について、安倍首相周辺から内閣府を通じて文部科学省に“働きかけ”があったのではないか?』という点です。確かに、文科省はこの50年間、新たな獣医学部の設置を認めてこなかった。しかし、それは法で禁じられているのではなく、文科省が“行政府の判断”で『獣医師を増やす必要がない』としてきたに過ぎません。当然ですが、文科省を含む全行政府のトップは、国民が選んだ国会議員から選出された内閣総理大臣です。つまり、安倍首相が各大臣や部下を通じて各省庁に指示や命令を出すのは、問題どころか当然の行為なのです」

――じゃあ何で、文科省の前事務次官は「首相周辺から指示があった」と騒いでいるの?
池田「実はこの騒動、文科省の天下り事件が発端なのです。天下りに関しては、霞が関の全省庁の官僚たちが長い時間をかけて抜け穴を考え、今や野党議員や記者には解明不可能なほど巧妙なシステムを構築しました。その仕組みの詳細は別の機会で解説しますが、霞が関は一丸となって天下り問題が再び表面化しないようにしてきたのです。しかし今年1月、文科省の杜撰過ぎる天下りが発覚した」

――そんな事件あったなー!
池田「文科省とは、霞が関で非常に地位の低い役所です。東京大学の場合、官僚を目指す学生で成績下位の連中が主に入省します。そんな文科省で天下りが発覚した当時、他省庁の官僚たちは驚き、呆れ返っていましたね。『未だにそんな幼稚な方法で天下りを続けていたなんて、何十年たってもバカはバカのまんまだな!』といった反応です。その天下り事件の責任を取って辞任したのが、加計学園問題で安倍首相周辺から指示があったことを示すメモの存在を暴露した文科省の前事務次官、前川喜平氏なのです。省のトップに上り詰めたのに、おいしい天下りが絶望的になり、ヤケを起こす気持ちはわからなくもありません。しかし、明確な国家公務員法違反の天下り行為を黙認していた張本人が、行政府のトップである安倍首相周辺からの指示には『行政の公平性が損なわれる』等と綺麗事を言ったところで、説得力は皆無です。前川氏はただ、全省庁の官僚を怒らせただけなのです」

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テーマ : 安倍晋三
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(114) 北朝鮮が主導する極東のゲーム…日本に残された唯一の手とは?

“Tear down this wall(この壁を壊しなさい)!”――今から丁度30年前の6月12日、西ベルリンのブランデンブルク門で、アメリカのロナルド・レーガン大統領は旧ソビエト連邦のミハイル・ゴルバチョフ書記長に向けて、こうメッセージを発しました。この2年後、実際にベルリンの壁は崩れ去り、その2年後にはソ連も崩壊。東西冷戦は民主主義陣営の勝利に終わりました。翻って、今のドナルド・トランプ大統領にそのような強いメッセージを期待することは難しいようです。当初は北朝鮮に対して武力行便を含むあらゆる選択肢を示唆しながら、その強硬姿勢も気付けばトーンダウン。それどころか、政権自体が“ロシアゲート疑惑”で沈み始めています。言い換えれば、現在の極東アジアの“ゲーム”は北朝鮮主導で進められており、金正恩政権は完全なる核保有国となるべく、ラストスパートをかけている訳です。核武装さえできれば、アメリカだろうが中国だろうが、あらゆる圧力に屈する必要が無くなりますから。

かといって、中国も全く頼りになりません。建前上、「非核化せよ」とは言うものの、本音としては北朝鮮の核武装のほうが、アメリカ軍が中朝国境まで進出するよりはマシだからです。ロシアは、この混沌をほくそ笑みながら見つめ、イランは北朝鮮に近付いて核技術を狙っている。そして、韓国では“親北政権”が誕生し、見返りなど全く期待できない対話路線へ舵を切ろうとしている…。各国の事情と思惑が複雑に絡み合う中、北朝鮮の核武装という“臨界点”は日に日に近付いています。それを超えた時、愈々アメリカが軍事オプションを発動するとの見方もありますが、そうなると待っているのは“壊滅的な戦争”です。そんな状況下で、日本にできることは何か? それは、積極的に北朝鮮や中国のレジームチェンジ――つまり民主化を促すことではないかと僕は考えます。とても難しいことですが、やらないよりはマシで、他にやれることはない。北朝鮮と中国が現体制のままでいる限り、対話は本質的に意味を持ちませんから。例えば、北朝鮮人民が蜂起する為のプロパガンダ作戦を仕掛ける。外交官の脱北の手助けをする。アメリカと結託して脱北グループに資金を提供する…。相手の内部崩壊に繋がるようなアクションをひたすら起こすのです。

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テーマ : 北朝鮮問題
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(104) “趣味と実益を兼ねて”とはいかない競艇場でのお仕事

私は今、福岡におります。というのも、『福岡競艇場』で『オールスター』という大きなレースが開催されており、最終日のゲストとして呼ばれた次第。お仕事の内容としましては、お客様を前にしての2回のトークショーと、表彰式の花束贈呈だとか。ですが、それはあくまでも表向きの顔でございます。実際はというと、赤鉛筆を片手に1レースから12レースまで全レースをアホみたいに買いまくるという、私の本業であるギャンブラーとしての仕事と勝手に解釈しております。あっ! 3レースは1-4-5で決まっていたのに、3周1マークで1-4-6に変わっちゃった。何やってんだよ~! 失礼しました。ついつい本業の叫びが抑え切れずに出てしまいました。実は年に数回、事務所にお願いをして、大好きなボートレース関連のお仕事を入れて頂いているのです。

そりゃあ毎日スタジオじゃね。ロケもありますが、“趣味と実益を兼ねて”という訳ではない。生意気なようですが、そんなお仕事が1つぐらいあってもいいんじゃないかってね。で、我儘を叶えて頂いているのです。あっ、ちょ、ちょっと待って下さい。4レースが始まりました。いいですね~、このまま1号艇が逃げて、1-4-2・1-4-6のどちらかで決まり! ん? ちょちょちょちょ、3号艇は頑張らなくていいんですよ。何を無理してそんな…って、何でよ~! 何でこうなっちゃうのよ~。そ、そうですか。恐らく、今日はこんな日なんでしょうね。1着・2着は当たっているんだけど、3着予想が微妙にズレちゃっている感じ。「だったら3着は流して買えばいいじゃない」ってなるのですが、私は流して買うのが大嫌いなので、死んでも流すなんてことはしません。予想としては非常にいい線をいっている訳ですから、2レース外したぐらいでブレちゃいけないんです。あっ、度々すみませんでした。5レースは既に購入済みなので大丈夫です。で、失礼ながら、趣味と実益を兼ねたボートレース関連のお仕事を、年に数回入れて頂いているのですが、よくよく考えると、実益という部分では疑問符が付くのです。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(85) 北朝鮮情勢がどうなろうと日本は大増税に追い込まれる!

池田「今週は、北朝鮮情勢が日本に与える“最悪な影響”について解説します。先週、北朝鮮には以下の3パターンしか未来が無いことを言いました。①核を保有したまま金政権が存続する②中国による経済封鎖等の外交圧力で金政権が崩壊③アメリカが軍事介入をして金政権を打倒する。①の場合、北朝鮮の核廃棄を求めるアメリカに対して、中国が“現状維持”を呑ませることを意味するので、外交的には中国の完全勝利となり、日本にとって最悪だというところまで解説しましたよね」

――日本への具体的な影響は?
池田「アメリカは、強くなり過ぎた中国と直接的な対立を避けながらも、プレッシャーをかけ続ける為、同盟国である日本の役割を大幅に増やそうとするでしょう。その役割とは、自衛隊が“同盟軍”として中国や北朝鮮と対峙することです。もう、アメリカ軍への“思いやり予算”とか“憲法9条改正”というレベルの話じゃない。日本の経済的負担も人的負担も莫大になります」

――②の場合は?
池田「中国による本気の経済制裁が決定打となって金政権が崩壊するのですから、同じく中国が強大化します。中国が新たな“世界の警察官”となり、南シナ海でもやりたい放題になってしまうでしょう」

――③なら少しはマシなの?
池田「中国の“ひとり勝ち”だけは阻止したいアメリカが、軍事介入に踏み切る可能性は高い。アメリカ国内の政権基盤が危機的状況のドナルド・トランプ大統領にとって、北朝鮮という“外”に国内の目を向けさせることも大きなメリットです。しかし、問題は“その後”なのです。金政権崩壊後にアメリカ主導で民主国家を作ろうとすれば、中国と衝突してしまう。経済的な損得を考えても、中国と正面から対立することは避けたいのが本音です」

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【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(113) ウォーターゲートとトランプの疑惑を繋ぐ“アメリカ政界の黒幕”

ドナルド・トランプ政権とロシアとの関係を巡る疑惑は、1970年代にリチャード・ニクソン大統領が任期途中で辞任した政治スキャンダルの経緯との類似性から、“第2のウォーターゲート事件”と言われつつあります。その結末は事態の推移を見守るしかありませんが、40年以上の時を超えて、第1・第2の双方の“事件”に関わっているロジャー・ストーンという人物をご存知でしょうか? 自信満々なフィクサー然とした態度。ボディービルで鍛えた筋肉が隆起する背中には、ニクソンの似顔絵のタトゥー…。最近では保守系メディアに登場する“陰謀論オヤジ”という扱いをされていますが、1952年生まれのストーンは10代の頃からアメリカ政界で暗躍し続ける“選挙屋”です。ウォーターゲート事件では口止め料の“配布役”を務め、起訴された当時は未だ20歳の若者でした。その後は政治家向けのコンサルティング組織を設立し、1980年の大統領選でロナルド・レーガンの勝利に大きく貢献。政権発足後は「カネを払えばレーガンに話を通す」と吹聴する等、ロビイストとして君臨します(※ストーンが若き日のトランプと出会ったのもこの頃で、両者を引き合わせたのは保守政界の大物フィクサーで“赤狩り弁護士”のロイ・コーンでした)。

ストーンの特徴は、“どれだけ汚いことをしても選挙は当選した側の勝ち”という徹底した方針です。テレビCM等で対立候補に対する虚実綯い交ぜのネガティブキャンペーンを大々的に展開したのも、彼が初めてのようです。その意味では、ストーンは昨今流行のフェイクニュースの生みの親とも言えるでしよう。1990年代に下半身スキャンダルで表舞台から姿を消したストーンですが、2000年の大統領選では共和党のジョージ・W・ブッシュの当選を“ウルトラC”で後押しします。民主党の人気者であるアル・ゴアと戦う共和党にとって最大の懸念は、右派少数政党である改革党の支持票を最終的にブッシュが得られるかどうかでした。そこで、ストーンは先ず、共和党員だったパット・ブキャナンを焚きつけて、改革党から立候補させます。そして、ブキャナンが支持を広げたタイミングで、今度は同じ改革党から“ライバル候補”としてトランプを出馬させたのです(※これがトランプの初の立候補でした)。トランプはマスコミの前で徹底的にブキャナンをこき下ろし、散々場を荒らすと、あっさりと出馬を撤回します。つまり、最初から当選する気など無く、ただ改革党そのものを“茶番化”する為の当て馬だったのです。

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(103) 年々厳しくなっている印象の放送倫理、世の中をそんなに綺麗にしてどうするの?!

放送倫理が声高に問われるご時世になって、どれぐらいの年月が経ったのだろうか? テレビに出させて頂く身としては、「巧いところで折り合いをつけてくれたらな~」と期待していたのだが、折り合うどころか年々厳しくなっている印象である。刑事物のドラマで犯人を車で追い掛ける際、シートベルトをキチンと締めてから車を発進させるという、刑事物には必要不可欠な緊張感を敢えて削ぐようなルールを強制されたことに始まり、八百屋さんや魚屋さんの“~屋”も差別用語だとか。「“~屋”と称する職業は安定した収入が無かった」という歴史的背景があるからだと言う。ここまでくると何も言えませんね。脚本家の方々も大変だと思います。一昔前までは2時間ドラマ等で無意味に入浴のシーンが設けられ、何故か裸の女性がやって来て混浴状態となっておっぱいポロリなんて当たり前のようにありましたし、水泳大会でも騎馬戦ではおっぱいポロリがお決まりでした。

別におっぱいに拘っている訳ではないんですが、今となっては言語から視覚まで制限だらけな訳です。バラエティー番組も然り、「放送禁止用語や実名等はピー音で伏せる」という手法をテレビマンたちが開発したにも拘わらず、そのピー音すら自主規制で殆ど見られなくなりましたから。私はかなりな綺麗好きですが、世の中をそんなに綺麗にしてどうするんだって話です。危険なモノは排除する。危険と指摘されそうなモノは端から封印する。そんなに事なかれ主義を推進したいのか? 「教育上不適切だから」とか抜かしますけど、綺麗なモノばっかり見せたら逆に教育に支障を来すんじゃないの? 悪が存在しない世の中などある筈がなく、“悪があるから善が生まれる”という見方もできる訳で、ドラマでもバラエティーでも悪無しに善を描くことなどできる筈がないのです。その昔、岩下志麻さん主演の『魔の刻』(東映)という映画がありました。当時18歳だった私の元に、岩下さんからの指名でオファーを頂きました。嬉しかったのですが、台本を読んで目が点になりました。何故なら、近親相姦がテーマの作品だったからです。

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ジャンル : 映画

【異論のススメ】(27) 『人生フルーツ』と経済成長…脱成長主義を生きるには

先日、『人生フルーツ』(東海テレビ・東風)というドキュメンタリー映画をみた。東京では盛況と聞いていたが、遅れて上映された京都のミニシアターも満員であった。『日本住宅公団』で戦後日本の団地開発を手掛けた建築家・津端修一さんと、その妻・英子さんの日常生活の記録である。1960年代の高度成長時代に、津端さんは次々と日本のニュータウンを手掛けた。その1つが愛知県の『高蔵寺ニュータウン』であるが、自然との共生を目指した彼の計画は受け入れられなかった。そこで彼は、このニュータウンの一角に土地を購入し、小さな雑木林を作り、畑と果樹園を作り、毎日の食事は基本的に自給自足するという生活を送ってきた。畑では70種類の野菜、果樹園では50種類の果物を育てているという。映画は、90歳になった修一さんと3歳年下の英子さんの日常を淡々と描いているのだが、しみじみとした感慨を与えてくれる。大抵の建築家は、ニュータウンや団地の設計を手掛けても、そこには住まない。大都市からやって来て仕事を済ませると、それで終わりである。津端さんは、思い通りにならなかった愛知のニュータウンに住み、小さいながらもその土地に根を張り、そこで自然の息吹を聞こうとする。風が通り、鳥がやって来る。四季が巡る。時には台風が襲いかかる。その全てが循環しながら、土地を育み草花や野菜を育て、この老夫婦の生活を支えている。いや、この夫婦の生活そのものも、この生命の循環の中にあるように見える。

嘗ては、日本の彼方此方にこういう場所がごく自然に存在していた。1960年代でも未だ、都市の郊外や地方を行けば、人々は自然の循環の中で野菜を作り、半ば自給しながら生活していた。その後、1960年代から1970年代にかけての高度成長は終息し、1980年代のバブル経済も崩壊した。にも拘わらず、四季の移ろいや自然の息吹と共に生きることは、今日、大変に難しくなっている。この映画を見ていると、自給的生活はかなり忙しいことがよくわかる。労力がいるのである。自給といっても、コメや肉まで手に入る訳ではない。90歳の津端さんは、自転車に乗って買いだしに出る。畑や家の手入れも大変だ。毎日同じことを繰り返すにも労力がいる。“できることは自分たちでやる”という独力自立の生活は、映画館でこれを見ている我々に与える清々しさからは想像できないエネルギーを必要とするのであろう。1990年代になって、日本は殆どゼロ成長に近い状態になっている。にも拘わらず、我々は相変わらずより便利な生活を求め、より多くの富を求め、休日ともなればより遠くまで遊びに行かなければ満足できない。政府も、AIやロボットによって、人間の労力をコンピューターや機械に置き換えようとする。住宅もIT等と結び付けられて、生活環境そのものが自動化されつつある。外国からは観光客を呼び込み、国内では消費需要の拡張に腐心している。それもこれも経済成長の為であり、それはグローバル競争に勝つ為だというのだ。日本がグローバルな競争に曝されていることは私も理解しているつもりではあるが、その為に自然や四季の移ろいを肌で感じ、地域に根を下ろし、便利な機械や便利なシステムにできるだけ依存しない自立的生活が困難になっていくのは、我々の生活や経済のあり方としても本末転倒であろう。

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