【私のルールブック】(121) だったらヤラなきゃいいでしょ、不倫

不倫の連鎖が止まらない。ふと思う。既婚者の浮気が全て不倫と決めつけられるようになったのは、いつの頃からなのだろうと…。あくまでも耳障りの差なんですが、浮気よりも不倫のほうが断然、聴こえは悪い。だって、浮気は気持ちが浮ついた果ての行為という受け止め方ができますが、不倫となると倫理に反する行為になっちゃいますから。聴こえとしては、人として失格と言われているようなもんでしょ。浮気と不倫の境界線って、どこにあるんですかね? 浮気はあくまでも一時の快楽が目的であって、そこに心が入ってしまうと、心が本気になってしまうと不倫と見做される。いやいや、余計境界線が見え難くなっちゃうな。ただ、私が個人的に気になるのは、「不倫を叩き過ぎる風潮は如何なものか?」という意見に対してなんです。勿論、ここまでくるとついつい言いたくなる気持ちはわかります。「誰にだって不倫をしてしまう可能性はあるんだから」という声も、その通りでしょう。

でもね、公に騒がれているのは我々芸能人か政治家さんなんですよ。世間的にどれだけ不倫が蔓延しているのかは定かではありませんが、一般の方々にまで被害は及んでいないんです。で、政治家は公人、我々芸能人は多少著名なことから準公人と位置付けるならば、「そりゃあ、騒がれたってしょうがないでしょ」というのが私の考えなんです。理由はただ1つ、著名ならではの影響力ですかね。叩き過ぎを主張する方々も口を揃えて、「不倫は決して褒められたことではないが…」と前置きをしてから、マスコミの叩き過ぎる行為に警鐘を鳴らします。いやいやいや、褒められたことではないんですよね? だったらヤラなきゃいいでしょ。「何を言ってるんですか? 人間は完壁な生き物ではないですから、間違いを起こす生き物と捉えるならば…」。仰る通りです。でも、だったらCMのお仕事を引き受けるのは辞めときましょ。CMというのは商品のイメージを一身に背負う仕事な訳で、プライベートは別なんて自分勝手な理屈は通用しませんから。

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【タブー全開!政界斬鉄剣】(101) 知られざる労働組合の実態を知れば総選挙がカオス化した理由がわかる!

池田「抑々、前原代表には民進党を解党する動機が無いんです。彼は、離党ドミノが止まらない党を立て直す為、蓮舫氏に代わり、自ら名乗り出て新代表に就任した。その張本人が、自ら進んで党を売り渡す交渉をする理由などある筈がないのです」

――ってことは、誰が党を売り渡したの?
池田「民進党最大の支持母体である連合です。彼らは、民主党政権時代のように、再び政権与党のスポンサーとして大きな影響力を行使したかった。しかし、民進党が不甲斐なさ過ぎて心底呆れていた。民進党を見限って政界再編に期待していたのは、有権者だけではなく、連合も同じだったのです」

――でも、労働組合は左寄り(=共産・社会主義思想)だから、保守の小池さんとは最初から合わなかったんじゃ?
池田「先ず、連合を構成する各労働組合について解説しましょう。労組というと左寄りのイメージがあるかもしれませんが、実は現代の労組は、保守寄りからガチの極左まで幅広いんです。影響力が大きいのは組合員数が多い労組になりますから、必然的に大企業系が中心になる。つまり、一部上場企業の正社員が中心な訳で、昔と違い、皆、現状に満足しているんです。だから、保守的な思想の労組も増えてきました」

――なるほどー。でも、保守思想に変化したのなら、民進党じゃなくて最初から自民党を支持すればいいのに。
池田「一般組合員の立場からすればそうでしょう。でも、労組活動を熱心にやっているコアな人たちと上層部は、今もガチガチの左派なんです。“反国家”と“アンチ資本家”という基本姿勢は変わらない。普通の組合員たちは、お付き合いで組合に加入して渋々組合費を徴収され、時にはデモに参加させられる訳です。でも、その行為が極左思想の上層部に資金力と動員力を与え、政治的な影響力を持たせる結果に繋がっているのです。しかも、大きな労組が集合した連合のトップともなれば、政府首脳や経団連等の財界トップとも肩を並べる扱いを受けますし、その発言や行動が政財界に与える影響は絶大になるのです」

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テーマ : 衆議院解散・総選挙
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(129) 政治・テレビ・大衆…3者が互いに作用して“小池劇場”は生まれた

今も昔も、テレビというメディア装置には大衆を惑わせる魔力があります。アメリカ政治史において、最初にそれを最大限に利用したのは、日本でも有名なあのジョン・F・ケネディでしょう。共和党のリチャード・ニクソンと戦った1960年の大統領選挙で、ケネディが勝利した最大の要因は、何と“テレビ映り”だったと言われています。選挙中に行われたテレビ討論会でのディベートは、発言を文字に起こしたものを冷静に読み比べれば、ニクソンのほうが説得力のある内容でした。ところが、綺麗なスーツを着こなし、メイクをばっちり決め、自信満々な態度で乗り切ったケネディのほうが、視聴者に与えたインパクトは大きかったのです。こうした傾向は後の大統領選でもしばしば見られ、例えば1976年のジミー・カーター、1980年のロナルド・レーガン、1992年のビル・クリントンの勝利には、テレビ討論での“印象”が大いに影響を与えたとされています。

近年の日本政界で、こうしたテレビの特性を最も理解している政治家は、間違いなく東京都の小池百合子知事でしょう。彼女は元ニュースキャスターという経歴もあり、しばしば“アウフベーヘン”や“ワイズスペンディング”といった印象的なカタカナ語を使う等、如何にもディレクターが喜ぶような“テレビキャッチー”な振る舞いをする能力が極めて高い。その魅力に抗えず、各局は彼女の顔を映す時間が長くなる。テレビが映すから支持率が上がり、支持率が上がるからまたテレビが取り上げる――。よくよく彼女の発言の“遍歴”を振り返ってみれば、原発政策にしろ何にしろ、変節だらけの政治家であることは明らかです。また、昨年の都知事選でも、今回の衆院選に関する一連の言動を見ても、チャレンジャーの立場をいいことに、“改革”や“柵打破”といったワンフレーズの訴えに終始し、具体的なことは殆ど口にしません(※“Make America Great Again!”とひたすら連呼したドナルド・トランプのようです)。小池氏の緑の“戦闘服”が玉虫色にしか見えないのは、僕だけではないでしょう。ただ、たとえテレビ番組のスタジオにそんな疑問を呈する識者が出演していても、テレビという装置自体が小池氏の存在を欲しているだけに、結局は“甘噛み”に終始してしまう。

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【私のルールブック】(120) 「若い人たちに好かれようとは思わないんですか?」

先日、とあるスタジオの喫煙スペースで、恐らく何かの番組のスタッフさんと思われる若者に、「坂上さんは若い人たちに好かれようとは思わないんですか?」と唐突に尋ねられた。あまりに予期せぬタイミングだったので、「えっ、何で?」と質問に対して質問で返すという失礼をしてしまったのだが、「テレビを拝見していると、要所要所で若い連中を突き放すような発言をされているので、『すげぇな』っていうのと同時に、『大丈夫なのかな』って思いまして」と若者。ふむふむ、なるほどね。漸く冷静さを取り戻した私は、遅ればせながら脳味噌を始動させることができた。確かに、彼の言う通り、私は確信犯的に40歳を機に若い人たちに迎合するのを止めた。だって面倒臭いんだもん。今時の若者は叱っただけで直ぐに辞めてしまうから、叱るではなく、遠回しに注意・指導するべき…なんて芸当は私にはできませんし、だったら辞めてもらって結構だし、代わりなんていくらだっているし。

例えば、こちらから飲みに誘ったとして、断られたとしても何とも思いません。でも、3回に1度は付き合えよと。4回連続で断りやがったら、手前ぇなんて2度と誘わねぇからな。断り方によっちゃあ、二度と仕事も回さねぇからな!…ってダメですか? 悔しかったら私を雇えるぐらいになって下さい。お金に困っていたら嫌でも引き受けさせて頂きますから。で、その時に貴方が創り上げたルールや常識を教えて下さい。そして、「坂上さんの考えは古いんですよ」と、仕事の席で私に思い知らせて下さい。極端に聴こえるかもしれないが、ほぼほぼ今時の若者に対して、私はこのような考えの下に接していることは間違いないのである。とはいえ、全ての若者を否定しているということではなく、基本、年齢は関係ないので、若かろうがデキる奴はデキるし、歳を重ねていてもデキない奴はデキないので、年齢を重視しながらも、能力や人柄で判別しているのだと思われる。

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【タブー全開!政界斬鉄剣】(100) キーマンたちの本音を読み解けば解散・総選挙は100倍面白くなる!

池田「小池さんが参戦したところで、野党が過半数を獲る訳ではありません。希望の党がどれくらいの議席を獲得するのか? 自民党はどの程度の勝ち方か? 民進党がどれだけ“減亡”に近付くのか? それくらいしか不確定要素はない。しかし、来年ではなく今のタイミングで解散したことは、各党のキーマンたちに大きな影響を与えました。彼らの“本音”を理解してみると、総選挙ウォッチが非常に面白くなりますよ」

――先ず、解散を決めた安倍首相の本音とは?
池田「安倍首相は何故、今のタイミングを選んだのか? 『民進党がボロボロで、第三極の準備も整わない今なら勝てるから』という分析では不十分です。安倍さんが最も気にしていたのは、来年に控える自民党の総裁選です。森友学園や加計学園の問題で内閣支持率がガタつく中、ポスト安倍を狙う石破茂さんや岸田文雄さんが活気付いてきました。若し、10月に予定されていた衆議院の補欠選挙で、自民党の候補が1人でも落選しようものなら、『安倍さんではなく“新しい顔”で総選挙に臨むべきだ』との声が党内から上がる気配だったのです。安倍さんは解散の理由を色々と並べていますが、本音では『総裁選の前に解散・総選挙をやり、東京オリンピックの後まで政権を続けたい』という一心だったのです」

――石破さんにとっては最悪のタイミングってことか。
池田「解散が決定的になった直後、石破さんは遊説先の愛知県で解散・総選挙に否定的な発言をしています。『都議会議員選挙で起こったことは、必ず次の国政選挙で起こる』と。完全にボヤキ節ですね。『ふざけんなよ、俺が総理になる夢が台無しじゃねぇか!』というのが本音でしょう。若し、来年の総裁選までの間に安倍さんにエラーがあれば、次の総理総裁になれたかもしれないのです。ボヤきたい気持ちも理解できますが」

――野党側の本音は?
池田「今の自民党に不満を感じている国民が多いことは明白です。しかし、不満の受け皿となるべき民進党がとてつもなくダメなので、自民党への批判票が日本共産党に流れる情勢でした。しかし、そこに小池さんの直接参戦です。これで日本共産党は浮動票を期待できなくなった。日本共産党にとって本当に憎い敵は、自民党ではなく小池さんでしょうね」

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テーマ : 衆議院解散・総選挙
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【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(128) 「金正恩は核ミサイルを撃たない」というのは合理主義者の“お花畑論”

嘗て“世界を救った男”が、今年5月、モスクワ郊外の自宅で77年の生涯に幕を閉じていたことが判明しました。彼の名はスタニスラフ・ペトロフ。米ソ冷戦下の1983年、旧ソビエト連邦の戦略ロケット軍の中佐を務めていた彼の任務は、敵からの核攻撃を人工衛星で監視すること――。つまり、アメリカや『北大西洋条約機構(NATO)』諸国から核弾頭搭載ミサイルが発射された場合、それを上官に報告するという立場にありました。“事件”は1983年9月26日深夜に起こります。旧ソ連軍のレーダーは、自国に向け計5発のミサイルが飛んでいることを察知。しかし、ペトロフは「衛星監視システムの誤作動の可能性が高い」として、軍トップへの報告をしなかったのです。彼は後に、その理由をこのように語りました。「本来なら(ソ連の核ミサイルを全て潰す為に)何百発もの同時攻撃となる筈であり、たった5発だけ撃ち込んでくることはあり得ない」。

若し、アメリカの核ミサイルが自国に向かってくるなら、旧ソ連は相互確証破壊(MAD)戦略に基づき、アメリカへ即時、核攻撃を行うことが決まっていました。つまり、彼が上官に“5発のミサイル”について報告した場合、核戦争に突入した可能性が極めて高かった。彼は“直感”で世界を救ったのです。このエピソードについて、ソ連側は後に「核使用の決断を1つの情報源やシステムに依存することはあり得ない」と反論していますが、1983年のコンピューター誤作動の理由は、雲に反射した日光をミサイルだと誤認したからでした。更に、冷戦後の1995年にも、ロシアはノルウェーのオーロラ調査用気象ロケットをミサイルと誤認し、当時のボリス・エリツィン大統領が核ミサイル発射を準備したという事例があります。旧ソ連及びロシアは、“この程度の捕捉能力”で核ミサイルを運用していたのです。但し、誤作動や偽警報による“核戦争危機”は旧ソ連側だけではなく、アメリカ側でも過去に複数回報告されています。また、アメリカ国内では核兵器の管理を巡る事故も多数発生しており、ペンタゴンの公式発表だけでも“深刻な核兵器事故”は32回あったとされています。超大国でさえ、これなのです。核ミサイル開発を急ぐ今の北朝鮮に、当時の米ソ以上の慎重、且つ確実な核兵器マネージメントを望むことができるでしょうか?

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テーマ : 北朝鮮問題
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【私のルールブック】(119) 先日、マツコデラックスと酒を飲んだ

先日、マツコデラックスと酒を飲んだ。お互いにお世話になっている女性プロデューサーと男性プロデューサーを含めた4人の、ああでもないこうでもないの会。どうやら1年振りの飲み会だったようで…。男性Pが、「マツコさんが飲みたいと言っているんですが」と。本当かどうかはさておき、私は基本的に演者さんとは積極的にお付き合いをしないタイプなのだが、マツコに限っては別でして。何故別かと言いますと、頭が良いだったり気遣いの人だったりは皆さんもご承知の通りだと思いますが、マツコと話をしているとホッとするんですよね。というのも、私がバラエティー番組に出させて頂くようになり、基本的なルールはおろか、右も左もわからない中、「取り敢えず礼儀さえ踏み外さなければいいや」と、半ば開き直って我流で押し切っていたところ、ふとマツコに目が留まったんです。「あっ、ここにも恐ろしく我流のヤツがいた」ってね。

彼女の場合は、頭の回転が早いとか知識が豊富とか、自身の言葉を持ち合わせているとかといったレベルではなく、番組の背負い方が半端じゃない。要するに、きっちり責任を取る覚悟で視聴者の皆様とスタッフさん達と、そして番組そのものと向き合っている。私などは到底足元にも及ばない、すんげぇ人物の1人だということは間違いないのですが、私がマツコを視聴者としてテレビで拝見して、酒を酌み交わしてホッとする最大の理由は、同じヨソ者だということなんです。私もマツコもバラエティーの世界で育った訳ではありません。共にヨソの世界から粉れ込んで来たヨソ者な訳です。それを言ったら、芸人さんも始まりは漫才やコントな訳で、「同じだろ」と仰る方もいるかもしれませんが、ご存知の通り、今やバラエティー界は芸人さんの存在なくして成立しませんから。そんな名うての芸人さん方が犇く中、ヨソ者のマツコが今の地位に至るまでを想像しただけで、つくづく「すんげぇな」しかないんです。やっぱり、仕事って食うか食われるかですからね。1人1軍に上がったら誰かが2軍に落ちる訳で、それはスポーツの世界であれサラリーマンであれ変わらない。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(99) 今回の解散・総選挙は安倍首相の“豪運”が呼び込んだものだった!

池田「安倍首相は、9月28日に召集予定の臨時国会冒頭で衆議院を解散し、総選挙に打って出ることを決断したようですね。私は、この連載でかなり前から、『安倍首相は臨時国会の冒頭で解散・総選挙に打って出ざるを得ない状況だ』と繰り返し断言してきました。その理由を知りたい方はバックナンバーをチェックして頂くとして、今回、皆さんにお話ししたいのは、安倍首相の“豪運”とも言える圧倒的な運の良さです」

――そんなに運がいい人だっていう印象もないけどなぁ。
池田「順を追って説明しましょう。安倍さんは一度、自民党の総裁と首相を務めながら、体調不良を訴えて辞めています。ところが2012年9月、民主党政権下で野党として行われた自民党総裁選で、勝利が確実視されていた石破茂氏を破り、逆転勝利します。そして、2度目の総裁になってから僅か2ヵ月後、信じられないような幸運が舞い込みます。与党・民主党の野田佳彦首相(※当時)が、野党だった自民党の安倍総裁との党首討論で、安倍さんの挑発に簡単に乗っかり、圧倒的に民主党が不利な情勢だったのに、衆議院を解散してしまったのです。その結果はご存知の通り、自民・公明両党で衆議院の3分の2以上の議席を獲得する圧勝で、政権与党に返り咲いたのです」

――確かに、安倍さんにとって超ラッキーな解散劇だったわ!
池田「こんなのは未だ豪運伝説の序章に過ぎません。2014年10月には、内閣改造直後に不祥事で閣僚が相次いで辞任します。経済産業大臣だった小渕優子氏が政治とカネに関する疑惑で、法務大臣だった松島みどり氏は公職選挙法に関する疑惑でダブル辞任に発展するという、前代未聞の大スキャンダルに至ったのです」

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テーマ : 衆議院解散・総選挙
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【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(127) 10年以上前から予言されていた仁義なき“ミーム戦争”

近年、世界中で“兵器化”された情報が社会を蝕んでいます。その象徴が、英語圏等で凄まじい破壊力を持つに至ったインターネットミーム。写真やイラストにコメントを加え、ネタとして楽しむものだったミームが、最近は巧妙に“味付け”され、フェイク紛いのニュース等と組み合わせて政治的に悪用されています。昨年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが旋風を巻き起こしたのも、ミームの威力と無関係ではありません。彼を後押しした極右政治ムーブメント“Alt-right”は、元々、何の政治性も無かったカエルのイラストを勝手にシンボルに仕立て、様々な政治的主張と組み合わせてミーム化することで、人々の潜在意識へより深く浸透したと言えますし、トランプ大統領本人も『ツイッター』でしばしば趣味の悪いミームをリツイートし、支持層にアピールしています(※今年7月には、敵対している大手放送局『CNN』のロゴをトランプがタコ殴りにするミーム動画を堂々とリツイートしていました)。

「単なるインターネット上の画像に、そんな破壊力があるのか?」。そう疑問に思う方も多いでしようが、実は2005年の時点で、アメリカ海軍司令部の中佐がミームの軍事利用を提案する論文を発表しています。曰く、「敵のイデオロギーを敗北させ、敵方の非戦闘員の意見を自分たちに好意的な方向へと導く為に、“Meme Warfare Center(ミーム戦司令部)”を設け、戦略的にミームを利用すべきだ」と。実際、その翌年には『国防高等研究計画局(DARPA)』が「ミームの軍事利用に関する研究を行う」と発表しており、ペンタゴン(国防総省)は当時から来るべき情報戦争の時代に備えようとしていたのでしょう。DARPAの研究者は、ミームの効果を“Info-PIP”という造語で説明します。Infoはinformation(情報)、PIPはpropagate(拡散)・impact(影響力)・persist(余韻)の頭文字です。ある情報が、どのような人々にどんな規模で浸透するか。その人々は更に拡散させるか。個人の行動や社会は、どう影響を受け、それはどれくらいの期間に亘るか。人々はそれをどの程度記憶するか――。

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
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【日日是薩婆訶】(24) これからは新たに動植物との共生を目指さなくてはなるまいと感じた訳

6月になり、お寺にありがたい助っ人が来てくれた。N禅士と呼んでおこう。彼は天龍寺僧堂の後輩なのだが、三重県名張市の出身で、同条を出て未だ間もない。関東のお寺に入る前に、私のところで実務研修をしようというのだろう。特に本人に聞いた訳ではないが、こちらとしてはそう諒解している。何年か前、彼が道場にいた時、“遠鉢”でやって来たご縁である。丁度6月は墓地周辺の草刈りが始まり、琉球ツツジ等灌木の刈り込みも始まる。最近、うちでは『杜の園芸』の矢野氏の指導もあり、草刈りは高刈りにしている。草を根こそぎ刈るのではなく、地面から10㎝ほど残す。植物がラジエーターのように、地中と地上の水や空気を循環させてくれる効果を期待してのことである。混合油を入れた草刈り機で、Nさんが土手や参道の草を刈り、また、蹲の刈り込みもしてくれた。今年は植木屋さんを未だ頼まずに済んでいるのだから、大助かりである。庫裡の工事期間を利用し、私は庭の在り方を大胆に変えたいと思っている。基本は桜が枯れないよう、土が柔らかさを戻すことだが、恐らく、檀家さんが現状を見れば“草だらけ”に見えることだろう。初めは“草だらけ”もやむを得ない。その草の頭だけを切り揃え、土が柔らかくなるのを待って、できるだけ広く杉苔を増やしたい。待ちきれず、ある日、竹藪から杉苔を採ってきて、桜の木の下に植えた。毎日水をかけているうちに梅雨入りし、どうやら根付いた。石庭は手入れせず放置した状態ではみっともないので、波目を描くのではなく、岩の周囲に這う性質の絵葉と直立する木賊を植えた。工事が終わるまでは庭などそれほど注目もされないだろうから、その間に大胆に変えられたら嬉しい。植えた苗木がどれだけ育つかも楽しみである。庭弄りに専念したいのは山々だが、6月は講演やインタビューの約束も多い。また、女房の母親の17回忌でもあった為、私用での大阪出向もあった。驚いたのは、大阪の『あべのハルカス』。高層階からの絶景も素晴らしいが、驚いたのは内部を歩く外国人の多さである。フロントの女の子に訊いたところ、日本人宿泊客は2割に過ぎず、8割は外国人、その殆どは中国人だという。偶々、今年は京都の夜桜名所があまりの観光客の多さに対応し切れず、予定期間中にライトアップを取り止めた。そんなニュースも伝わっていた為、ハルカスの事態が一層不安に思えたのである。

昨年1年の日本への外国人観光客は2400万人余り。国としては4000万人まで増やす心づもりらしいが、全体数が増えれば必ず増えるのが、京都や大阪を訪れる人々だろう。この状態で、果たしてこの国の行動原理や精神文化が保たれるのかどうか、砦か心配である。沖縄では観光で来て帰らずに住みつく中国人が増えているようだが、それも不安である。扨て、大阪の女房の実家の菩提寺は、成恩寺という臨済宗東福寺派の別院である。元々、私の知己の紹介で入檀させて頂いたのだが、この法要が非常に興味深かった。通常のお経の後、聞き慣れない回向を聞いたのである。法要が終わり、和尚さんに伺うと、実は曹洞宗の回向文が年忌毎に書き分けてあり、実に丁寧なのでそれを唱えているという。興味のある方の為に、版元だけ申し上げておこう。大阪にある『㈱青山社』である。私もインターネットで注文したので、検索すれば見つかる筈だ。勿体ぶらずにタイトルも申し上げてしまうと、『“忌日・年回”追善表白集』である。これがとても勉強になる。大阪から戻ると、間もなく妙心寺派の教学研究委員の仲間たちとの研修旅行があった。永弘院さんのご案内で名古屋・犬山方面を廻ったのだが、今回は徳源僧堂や瑞泉僧堂の他に、名古屋城・犬山城に登城した。名古屋城は木造で建て直すことが決まったらしいが、最近完成した付帯建物が実に美しい。膨大な無節の檜には驚くが、所謂円頭でない昔風の釘も、恐らく今回の工事の為に作ったのだろう。犬山城天守閣には2度目の登城だったが、今回は全く迂闊な考え違いに気付いてしまった。規模が小さいこともあり、天守閣内部の部屋割りや機能を気にしながら廻ったのだが、どう見ても寝場所や台所が見当たらない。最上階で説明している小父さんに訊いて漸く判ったのだが、天守閣という場所では誰も寝ないし、食事を作ったりもしないのだ。殿様の寝所は「あれですよ」と内堀の外側の屋敷を教えてもらったが、家臣たちも城を戦いの拠点にはしても、決してそこで寝たりはしないし、食事も外で作ったものを運び入れる。お城とは、謂わば24時間体制で交代勤務する仕事場のようなもの。籠城ともなれば非常食等で凌ぐしかなくなるが、そうなれば落城も時間の問題ということだ。

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テーマ : 仏教の教えと世界観
ジャンル : 心と身体

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