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日本企業、どこがスゴくてどこがイケてないか――日本企業で働く外国人に聞きました…ニホンのカイシャ“9つの不思議”

2014年現在、日本に滞在する外国人は約170万人(特別永住者を除く)。企業では外国籍社員の採用が広まり、大学では留学生が増えた。また、海外から訪れる観光客は昨年はじめて1000万人を超えた。だが、本当の意味での“グローバル”化は進んでいるのだろうか。そして、日本にやってきた外国人たちは、いまの日本をどのように見ているのだろうか。日本で働く外国籍社員たちに、いまの日本の強みや弱みを尋ねてみることにした。

①新人教育は素晴らしい
外国籍社員にとって、日本の企業に関して高い評価が多かったのは新卒社員の育成と長期雇用制度だ。台湾出身で日本の大手通信企業に勤める楊琦琪さんも、日本の新人教育は他国にない良さだと評価する。「台湾の大学を出たあと一度就職したのですが、台湾では即戦力になるかが採用判断に影響する。でも、日本では入社してから教育する。私は台湾の仕事をやめたあと、日本の大学院に進学していまの会社に就職したのですが、大学での専攻や台湾での前職などはほとんど問題にされなかった。そして、新人教育で仕事を教えこまれた。新人を教育するのは日本企業の良さだと思う」。そうした姿勢は入社直後の総合的な研修だけでなく、部署ごとの専門的な事業内容でも同様だった。楊さんは営業部署に配属され、営業職の基本を一から叩きこまれた。「けっしておもしろいとは言えない」研修だったが、その後数年経つなかで、それは意味があったと知ったという。「つまり、仕事のイロハ、基本でした。たとえば営業部の実績を上げるには、販売代理店の利益を増やし、回線数を増やすのが基本。方法はさまざまですが、最終的にそこに持ち込むことが大事なんです」

②空気は吸うもの、読むものじゃない!

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【ふるさと再訪】福島・いわき(12) おてんとSUN企業組合、有機綿がつなぐ笑顔

12月上旬、いわき市小名浜の畑に東京からバスで来た長靴姿の男女が現れた。東芝グループ従業員のボランティア約60人。『オーガニックコットン(有機綿)』の収穫である。畑はもともと農家が小学校に体験学習で貸していた40aの水田だが、原発事故後は風評被害で米がつくれず、耕作放棄地に。それを小名浜に拠点を置くNPO法人『ザ・ピープル』が借りて圃場に変え、各地のボランティアらとコットンを栽培している。圃場で薄茶色の綿と殻を手で摘み、小屋で綿とゴミを分離する。指導するのはNPO代表の吉田恵美子さん(57)や楢葉町で白鳥を使った有機米栽培を行っていたアドバイザーの松本公一さん(60)・地元農家らだ。「今日の収穫は4.5kg。これが180枚分のTシャツに使われます」。吉田さんの声が響くと拍手が起こった。一部の種付き綿や殻は、広野町のお母さんらの手でコットンベイブ(赤ちゃん人形)や造花などに加工され、販売する。現在いわき市内や広野町など30ヵ所・約3haでコットンを栽培中で、昨年度の収量は種付きで890kg、参加ボランティアは4500人だ。

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ソフトで作曲、授業に浸透中…高校、必修化をきっかけに――楽器苦手でも簡単…感覚的な操作、表現力育む

音楽の授業に歌声合成・編集ソフトを活用する試みが全国の高校で始まっている。楽器の演奏や楽譜をつくることが苦手でも、ソフトの手助けで作曲や編曲に気軽に挑戦できる。2013年度から高校の音楽で作曲などが必修になったことが普及のきっかけ。誰でも容易に扱える新たな音楽教材として教育現場の注目度は高い。

1日午前、藤村女子高校(東京都武蔵野市)で、1年生の音楽の授業が始まった。生徒約35人がタブレット(多機能携帯端末)を前に席に着く。課題はヤマハの歌声合成・編集ソフト『ボーカロイド』を使った歌の作詞作曲だ。端末画面の左端に表示されたピアノの鍵盤を見ながら、選んだ音階に乗せる歌詞を1文字ずつ右側の空欄に入力する。入力欄の幅を左右に伸縮させて、文字ごとの音の長さを変える。同校1年の向田貴美子さん(16)が入力を終え、再生ボタンを押した。「泣いたり笑ったり いろんな時を過ごしたね」。端末から卒業をテーマにした曲が流れた。「複雑に揺れる気持ちを高音と低音を組み合わせて表現できた。いろいろなメロディーを試しながら簡単に曲が作れる」と満足そうに話した。同校は2013年度から1年生の授業に導入している。担当の砂山瑞穂教諭(26)は「部活動や恋愛など思い思いのテーマを決め、個性的な曲を仕上げる生徒たちに驚かされた」という。

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【少子化対策・どこが間違いなのか】(後編) 20年以上続けても止まらない少子化対策2つの誤算

わが国は依然として深刻な少子化状態である――。少子化に対する原稿を書く際、このフレーズを用いることが多い。出生数は減っており、2013年は戦後最少の103万人になった。この年の合計特殊出生率(その年の15~49歳の女性の年齢別出生率を足し合わせた値。仮にその年の出産パターンで子供を産んだ場合、全体平均として1人の女性が生涯にもうける子どもの数をあらわす。以下“出生率”)は前年よりも微増したとはいえ1.43にとどまる。長期間にわたって国の人口を維持するためには出生率が2.07は必要であるが、現状はこの水準をはるかに下回る。このままでは、少なからぬ自治体の“消滅”が避けられないどころか、社会全体を持続することも難しい。

わが国は、出生率がそれまで最も低かったひのえうまの年の1.58をはじめて下回った、1989年の“1.57ショック”をきっかけに少子化を“問題”と認識して、過去20年以上少子化対策を行ってきた。それにもかかわらず、少子化状態から脱することができていない。ポイントは、以下にあげる2つである。

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【少子化対策・どこが間違いなのか】(中編) 若者だけが悪いのか…草食系男子批判に応える

近年、“恋愛やセックスに消極的な男子”という意味合いで『草食系男子』という言葉が使われるようになった。今の社会における男子の性の語り方・語られ方は非常に貧困である。“常に性欲に満ちている野獣”という一面的な見方しかない。それゆえに「男子たるもの、セックスに積極的であるべき」という言説が支配的になり、消極的な男子は“草食系”と一括りにされ、批判や揶揄の対象になる。そもそも男子の性はそんなに単純なものではない。女子の性と同様、年齢や時代によって変化する多様でデリケートなものだ。だが、男子の性に対する社会的理解や支援・教育は皆無に等しい。例えば、初体験の成否は、本人のその後の性生活の質を大きく左右しかねないが、学校教育や家庭は言うまでもなく、性教育の場ですら“自分と相手の心と身体を傷つけずに、幸せな初体験を送る方法”は一切教えられない。そのため、性に対する不要な劣等感や過剰な幻想に悩まされる男子、30代や40代の中年童貞が大勢生み出されている。

私は、新しい“性の公共”をつくるという理念のもと、性の世界から疎外されている障害者、性の世界に参入できない童貞処女、性の世界で差別や偏見の対象になっている性労働従事者を支援する非営利組織『ホワイトハンズ』を運営している。この仕事を始めるきっかけは、東大在学中に行った性風俗産業の研究調査だった。性風俗は“巨乳”“JK(女子高生)”“人妻”“素人”など、女性の身体的特徴・性格や言動・社会的属性を抽象化した、非人格的な“記号”が価値を持つ世界である。調査では、都内の風俗店で当時流行っていた“恋人プレイ”の実態を分析したのだが、そこで行われていたのは、単なる記号の売買=“恋人っぽく見える仕草や言動の商品化”に過ぎなかった。女子高生とデート気分で散歩や会話ができ、追加料金を払うと、裏メニューでボディタッチやハグができる『JKビジネス』が今年メディアで話題になったが、男性向けの性産業の中で行われていることの大半は、昔も今も記号の売買にすぎない。近年、AVや成人向け雑誌等の市場は縮小する一方だが、平成男子が“草食化”したというよりも、むしろ単純な記号の順列組み合わせで興奮できていた昭和男子の性こそが特殊だったとも言える。

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【少子化対策・どこが間違いなのか】(前編) 待機児童問題はなぜ解決しないのか

厚生労働省が発表した、2014年4月1日時点での全国での保育所待機児童数は2万1371人。2013年より1370人減少した、とされているものの、相変わらず待機児童解消には至っていない。『待機児童』とは、保育所が足りず、預けられない子どものことだ。かつては、都道府県が認可した公私立の『認可保育所』(児童福祉法に基づく最低基準をクリアした設備と人員配置がある)に入れない子どもはすべて待機児童にカウントされていた。ところが2001年に厚労省の定義が変わり、希望する『認可保育所』に預けられなくても、自治体の補助金を受けている『認可外保育施設』などに預けられた子どもは除外された。現在では自治体ごとに独自に定義を運用し、実態より少なく見せている自治体も少なくない。たとえば、2013年2月に待機児童を抱える親たちが集団で異議申し立てをした杉並区では、その年度の待機児童はわずか52人と発表されていた。同年4月に「待機児童ゼロ」を発表した横浜市でも、待機児童の定義から育児休暇を延長した人・自宅で仕事を探している人などをカウントせず、認可保育所に入れなかった子どもは実際には1746人にも上っていた。『待機児童』が社会問題化し、国がその数を初めて発表したのは1995年。それから20年経つが、保育所は増えているものの、入所希望者が爆発的に増えているため、待機児童は一向に解消されないままである。

では、なぜ待機児童は解消されないのだろうか?

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午前0時出発、イベント盛況…真夜中は別の顔、東京ピクニック――澄んだ空気、無人の名所…非日常味わう

真夜中の街をただ歩くだけのイベントが人気を集めている。日付が変わるころから明け方まで都内を散策するだけの内容にもかかわらず、毎回定員いっぱいだ。昼間とは違う表情を見せる駅や高層ビル、澄み切った夜の空気、夜更かしのワクワク感――。実際に歩いてみると、不思議な魅力が浮かび上がってきた。 (若狭美緒)

11月下旬の週末。深夜0時を少し過ぎたJR飯田橋駅(東京・千代田)近くで、円陣を組んで屈伸運動やアキレスけん伸ばしにいそしむ一団がいた。一般社団法人「いっぱんじん連合」(東京・墨田)が主催する深夜ピクニックイベントの参加者たちだ。これから明け方まで約4時間歩き回る。準備体操を済ませると、0時11分、スタッフの先導で駅前を出発した。この日のコースは飯田橋駅前から恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)までの約10km。とはいえ参加者に事前に知らされているのは集合場所だけだ。出発前に渡される“しおり”で初めてゴールとルートがわかる。記者も参加費2000円を払い、地図や注意事項が載ったしおり・名札・おやつのパウンドケーキを受け取って歩き始めた。終電直前の飯田橋駅前はまだ利用客が行き交っていたが、駅から離れるにつれ人影がまばらになり、ほどなく辺りはイベントに参加している約20人だけに。ほとんどの参加者は1人で申し込んでいるが、自然と仲間感覚が生まれる。

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ソウルで“出版差し止め”提訴――禁断の書『帝国の慰安婦』、韓国人女性著者初インタビュー

慰安婦問題の本質とはいったい何なのか――。悪化を続ける日韓関係の中で最大の懸案である慰安婦問題の解決を願って、韓国人女性教授が著した本が韓国で批判を受けている。事実を丹念に調べ、元慰安婦の心情にも寄り添って書かれた本が、なぜ糾弾されているのか。

「私には、慰安婦問題について韓国も変わらなくてはいけないという思いが強くあり、昨年8月に韓国で“帝国の慰安婦”を出版しました。この本によって韓国内で議論が巻き起こることは想像していたのですが、想像以上に強烈な反発を受けました。元慰安婦の周辺の人たちから名誉毀損として訴えられ、『韓国社会の正義や価値観に反する』と強く批判されました」。こう語ると、朴裕河氏(57)は深いため息をついた。

悪化を続ける日韓関係において、最大の懸案となっている慰安婦問題。朴槿恵大統領は日韓首脳会談開催の条件に慰安婦問題の解決を強く掲げている。そうした中、11月7日に朴氏が日本語で書き下ろした『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(朝日新聞出版)が出版された。昨年8月の韓国版に続き、1年あまりを経て刊行された同書は、慰安婦問題の複雑な捻じれを解きほぐそうと試みた1冊である。朴氏はソウル生まれで、慶応大学や早稲田大学大学院で日本文学を学んだ経験を持ち、現在は世宗大学日本文学科の教授を務めている。日韓関係について造詣が深く、2006年には日韓に横たわる歴史問題への考え方を提示した『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・独島』(平凡社)で大佛次郎論壇賞を受賞してもいる。なぜ『帝国の慰安婦』は、韓国内で大きなハレーションを起こしたのか。小誌はソウルに飛び、渦中の人物となっている朴氏にインタビューした。

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12月8日の日米開戦73周年を前に“飛べる零戦”が日本に帰還――真珠湾攻撃“最後の生き残り”が語る一番機パイロット秘録

安倍首相が推進し、流行語大賞まで受賞した『集団的自衛権』。いったい本物の戦争とはどのようなものなのか。真珠湾攻撃に実際に参加した隊員と、その攻撃を地上から見ていた日系人を取材した。

「ちょうどその日は日曜でね、僕は家で家族と一緒に朝食をとっていたんだよ。アパートの2階だったんだけど、外がブーンブーンと騒がしい。なんだろうと空を見上げたら、ものすごい数の戦闘機が見えて、次々に海に降下していく。なんだ?ってラジオをつけたら『日本軍の攻撃だ。戦争だ!』って。本当に驚いたよ」。こう語るのは、ハワイに住んでいた日系アメリカ人のマック・クリハラ氏(82)である。後にボクシングのWBC世界バンタム級王者・薬師寺保栄の指導者となる男だ。「家のほうにも日本軍の飛行機が飛んできたけど、アパートの裏が仏教寺院でね。日の丸が掲げられていたので攻撃を免れた。しばらくして2機めが来たけど、やはり攻撃はなかった。でも、6マイルくらい離れたパールハーバーからはモクモク煙が上がっていたよ」

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【若者50年の足跡】(11) 消える“放浪男子”――海外旅行、日本が居心地いい

戦後日本で海外旅行が自由化されたのは東京五輪があった1964年だった。あれから50年。海外旅行の伸びをけん引した若者、とりわけ“男子”が旅をしなくなった。法務省の統計によれば、20~24歳の日本人男性のうち2013年に出国した人の割合はわずか14%。同世代の日本人女性(28%)と比べても半分以下だ。なぜ男子は日本にこもり出したのだろう。

「日本みたいな居酒屋があれば行きます」。ある旅行会社の企画責任者は最近、聞き取り調査で男子大学生にこんな意見をぶつけられた。「男子はなぜ海外に行かなくなったのかな?」と尋ねた時だった。男子学生がよく行く場所は明け方までいられる居酒屋だという。「仲間とつながっていられる」「海外より楽しい」。そんな理由が寄せられた。海外旅行離れを重く見る観光庁は数年前に『若者旅行振興研究会』をつくり、対策を話し合っている。だが決定的な打開策は出なかった。「20代男子はお金にならない」と、はなからあきらめ顔の業界関係者も多かった。法政大大学院教授の須藤広(61)は「経済的背景もあろうが、一言で言えば昔、大学生があこがれたバックパッカー的な旅が格好よくなくなったということ。就職活動でも“放浪の旅”は加点対象にならない」と話す。自らもバックパッカーだった須藤によれば、香港の『重慶大厦』、バンコクの『カオサン通り』など、かつて若者の聖地と呼ばれた場所から日本人が急激に姿を消しているという。増えているのは韓国や中国の若者だ。「日本の国力が落ちてきたということ」と話すのは旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)会長の沢田秀雄(63)。沢田も昔はバックパッカーで、ドイツ留学もした。「あの4年半で日本の規制や矛盾を外から痛感し、(格安航空券販売の)起業に結びついた。そういう旅を若者がしなくなったら……」と危惧する。

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