【私のルールブック】(57) IKKOさんのスジ論

IKKOさんという方がいる。まぁ、知らない人はほぼいないですよね。失礼ながら、IKKOさんの正式な肩書きはわかりません。メーキャップアーティストなのか? タレントさんなのか? 私にとっては『バイキング』(フジテレビ系)での共演者であり、でっかいカツラを被ったおばさんのようなんだけど、実はおじさんという認識(笑)。そんなIKKOさんですが、先程、私の楽屋に49歳の誕生日プレゼントを届けに来て下さいました。因みに、IKKOさんは誕生日じゃない日でも、「楽屋見舞いは禁止!」と強く通達しているにも拘らず、毎週、私に化粧品だったりお菓子だったりを下さいます。自筆のお手紙を添えて…。凄い方でしょ? 勿論、私にだけではありません。共演者の皆さんに同じことをされている。当然、お金もかかります。労力も要します。けど、恐らくそれがIKKOさんのスジ論なんでしょうね。

礼に始まり礼に終わる。当たり前のことですが、そんな当たり前のことが希薄になってしまった昨今。しかし、時代がどう移り変わろうと、IKKOさん自身が諸先輩方に教わった礼儀を自分の流儀として貫く姿勢は、傍にいてとても勉強になります。IKKOさんは、多くの自前のスタッフさんを連れています。正直、私は好きではないんです。タレントがゾロゾロとスタッフさんを引き連れている様は、時に見苦しくも映る。ですが、IKKOさんの場合は依怙贔屓でも何でもなく、私は別物と捉えている。だって、自前のスタッフさんだから…。大手の芸能プロに属し、大手ということはスタッフさんも大勢いらっしゃる訳で、そんな事務所のスタッフさんを無駄に大名行列のように数多く引き連れておられる方がたま~にいらっしゃいますが、意味がわからない。大御所ならまだしも、年端もいかない子が…となると尚更。バブルの頃じゃないんだしね。そんな中、IKKOさんは、自身が身を粉にして働いた売り上げの中からスタッフさんたちにお給料を支払い、雇用している。基本は着物姿なので、着付けができるスタイリストさん・へアメイクさん・マネージャーさん・付き人さん等々…。今時、中々できることじゃありません。

続きを読む

スポンサーサイト

テーマ : フジテレビ
ジャンル : テレビ・ラジオ

【働きかたNext】第10部・世界が問う(03) 日本、脱・横並び就活の芽――キャリア、自ら築く

20160627 01
「勉強は大変かもしれないが、実践的な力を身に付けたい」――。渋谷教育学園渋谷中学高等学校(東京都渋谷区)高校2年生の山木椋太(17)が目指すのは海外大学だ。同校は、海外大学を希望する生徒へのサポート体制を充実。年に10人程度が海外大学に進む。ハーバード大学等、名門も多い。副校長の高際伊都子(49)は、「日本的な“企業人”を目指すより、勉強やインターンに必死に取り組み、力を付けようとする生徒が多い」と話す。毎年決まった時期に新卒学生を一括採用する日本。一方、欧米では横並びの就活制度は無い。職選びは個人に委ねられ、キャリアは自分の力次第。その分、学生は知識と経験を得ようと必死に学ぶ。就職したら仕事の内容も働き方も会社にお任せ――。そんな日本的な仕組みに、優秀な学生ほどソッポを向く。「日本は最も遅い」。『リクルートワークス研究所』の豊田義博(56)は、大学卒業後の進路を決める時期を調べて驚いた。中学生から大学2年生までに決める人は、アメリカは6割弱でアジア各国も2~6割。日本は16%だった。大半は、就活時期の大学3~4年生に慌てて決める。「日本は職業を見据えて学ぶ人が少ない。海外で懸命に勉強した人に負ける」。経済の不安定さが増し、企業が生涯守ってくれない時代。大事なのは横並びの就活に流されず、歩むキャリアや働き方を見極め自ら掴むことだ。

「アイデアと意欲さえあれば、若い人でも提案が通るんだ」。京都大学3年生の秋、田岡凌(24)は『ネスレ日本』のインターンに参加し、実感を得た。他の企業も受けた上でネスレを選び、内定後も自ら海外でスキルを身に付けた。今は、ロボット『ペッパー』を使った販促プロジェクトの担当者だ。ネスレ日本は2013年卒から一括採用を止め、年3回の通年採用に変えた。大学1年生から参加できる課題解決型のインターンを実施し、合格者だけが採用試験に進む。田岡も新制度で入社した。「受け身でなく、物言う学生が増えた」。採用責任者の金成和喜(60)は手応えを感じている。大学も動く。京都産業大学は『ファーストリテイリング』や『堀場製作所』等と組み、学生を派遣する有給インターン制度を始めた。就業意識を育む講座とセットで単位も与える日本初の試みだ。仕掛け人は、『ベネッセホールディングス』出身である同大経営学部教授の東田晋三(63)。「日本の学生に職業意識を高めてもらいたい」。アメリカで学んだインターンのノウハウを基に、日本流の実践的な職業教育を目指す。『ユニクロ』で働いた田村玖美(21)は、「店舗運営を通じ、経営の視点を学べた」。4月から学生を受け入れる『京都信用金庫』人事部の田中聡(44)は、「会社を知ってもらった上でいい人材を採りたい」と期待する。大学新卒で就職する人は年約40万人。対して、転職者や復職する人は年400万人に上る。転職も当たり前の時代。歩むレールはひとつではない。優秀な人材を求める企業、自らのキャリアを見極める若者。一括採用に捉われず、常日頃から自らの魅力を磨き合う。その緊張感が日本の職場を強くする。 《敬称略》

続きを読む

テーマ : 働き方
ジャンル : 就職・お仕事

【タブー全開!政界斬鉄剣】(40) 政治活動に公私の区別は無い! 舛添要一氏はこう釈明すべきだった

池田「ヘボ過ぎる釈明を繰り返した末、舛添都知事が辞職しました。ということで、今週は政治とカネの問題について。世間が舛添氏に憤慨した最大の理由は、政治資金の使い方でしょう。『公私混同が甚だしい』と。しかし、そんな国民感情もマスコミ報道も、勿論舛添氏の釈明も、全部間違っています」

――どういうこと?
池田「先ず知ってほしいのは、政治家に公私の区別は存在しないということです。例えば、選挙には家族は勿論、友人や知人も巻き込んでしまう。特に家族の負担はMAXです。選挙時だけではなく平常時も、配偶者や子供たちの言動や服装までもが衆人環視の中に置かれる。つまり、政治家とその家族にとっては、日常生活そのものが政治活動であり、選挙活動なのです」

――だからって、政治資金を何に使ってもいいと?
池田「誤解を恐れずに言うなら、そうです。舛添氏の例で説明しましょう。彼は参議院議員時代に千葉県のホテルに家族と宿泊し、その費用を政治資金で賄って問題視された。若し私が舛添氏の立場なら、記者会見でこう説明します。『千葉のホテルでお会いした方は有力なスポンサーです。東京都知事選に出馬できるか否かが決まる、非常に重要なお願いをする場でしたので、家族にも同席してもらいました』と」

――それでOKなの?
池田「選挙の為の行動は100%政治活動です。スポンサーの首を縦に振らせることが運命の分かれ道なら、家族を動員して情に訴えるのも当然。選華戦で家族が地元の有権者に挨拶回りをするのと同じ。完全に政治活動だと言い切っていい」

――では、舛添氏の釈明は何で終始グダグダだったの?
池田「恐らく、本当に家族旅行だったからでしょう。でも、たとえそうだとしても、家族は政治家にとって最大の支援者であり、犠牲者でもあるのだから、その慰労が目的で旅行に連れていったとすれば、それも立派な政治活動です。あんなに無様な釈明を繰り返して、コテンパンになっても辞めない精神力をお持ちなら、『政治活動だ』と言い切るべきでした。それができないのなら、政治家に向いていないので政界を去るべき。そんな人を叩くよりも、今回みたいなセコい政治とカネの問題を助長する温床である政党交付金の制度を絶つことのほうが重要です」

続きを読む

テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(68) “マスターカード”に“スーパーマン”…死を呼ぶ合成麻薬が世界で大流行中!

人間の欲望というものは底が知れず、いくら「危険だ」とわかっていても、「冒険したい」と一歩を踏み出してしまう人は、どの社会にも一定の割合で現れます。「全ての危険を排除する! ダメ、ゼッタイ!」――道徳の標語としてはいいかもしれませんが、実際は夢物語に過ぎません。日本では、元プロ野球選手である清原和博さんの覚醒剤問題が世間を賑わせましたが、今、世界中で“それどころじゃない”レベルの薬物汚染が急拡大しています。コカインやヘロイン、そして何よりMDMA等の合成麻薬。最早、国連でさえも「根絶することは難しい」と認めている。リスクコントロールをしながら、社会全体として“上手く付き合っていく”しかないというのが実情です。批判を恐れずに言うならば、一口に“麻薬”と言っても、比較的軽いものと、本当に手を出してはいけないものがあります。例えば、“ソフトドラッグ”と呼ばれる大麻は、世界各地で合法化の動きが活発化。アメリカのコロラド州・ワシントン州・オレゴン州・アラスカ州では、既に嗜好品として個人使用が認められていますし、ウルグアイでも栽培や使用が合法化済み。来春にはカナダでも合法化される見通しです。しかし、その一方で、どのような社会でも倫理的に止めなければいけない薬物もある。それが、新種の“死を呼ぶ合成麻薬”です。2000年代後半以降、世界の“ドラッグ地図”は大きく変貌しており、過去の常識は通じません。特に、合成麻薬はまさに日進月歩で進化を遂げ、常に新種が出回る為、その危険性が知れ渡る前に広く蔓延してしまう。

日本のメディアでは、新種の合成麻薬を“危険ドラッグ”と一括りに呼ぶこともありますが、あれが全て覚醒剤より安全だと思っていたら大間違い。覚醒剤・ヘロイン・コカイン・LSDといった“古典的な麻薬”は、何十年にも亘って多くの人々が使用してきた為、危険性や対処法に関しても、人類としてある程度の“知見”が蓄積されています。しかし、新種の合成麻薬には、それが全く通用しないのです。一例を挙げるなら、数年前にアメリカ等で流行した『バスソルト』。これを使用した人は屡々非常に暴力的になり、またゾンビのような状態になる為、“ゾンビドラッグ”とも呼ばれます。2012年、マイアミ州でバスソルトを使用したとみられる全裸の男が、ホームレスの男性を襲い、顔面の一部を食い千切った『マイアミゾンビ事件』で、その存在は一気に知れ渡りました(その後、バスソルトは日本にも上陸)。バスソルトが落ち着いたと思ったら、今度は昨年あたりから『フラッカ』の流行が大きな問題になっています。これもバスソルトと同じカチノン系の薬物で、異常行動を誘発し、死に至ることも少なくない。フロリダ州では昨年、フラッカ使用者の死亡が数十例確認されています。フラッカの取引価格はコカインの15分の1程度とされ、「5ドルの狂気」「コカインより危険でビッグマックより安い」等と報じられました。また、MDMA――所謂“E(エクスタシー)”に類する錠剤合成麻薬の“粗悪品”の蔓延も留まるところを知りません。1980年代から1990年代にMDMAが流行した頃は、妙な言い方になりますが、きっちりした品質の“ブランド”があった。ところが最近は、通称“スーパーマン”“マスターカード”等、数々のネーミングで安価な錠剤が流行。これらは品質が一定せず、中には体に入れたら一発で激烈な症状を引き起こす物質が混じっていることも多い。気軽に手を出した若者の死亡例も後を絶ちません。最近、イギリスやオランダのクラブでは、客の持っているブツが純度の高いものか、それとも混ぜ物の入った危険度の高いものかを検査するキットが置かれていることもあるようです。「最早、使用を止めることはできないが、せめて死なないでくれ…」という苦肉の策です。

続きを読む

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(56) 人に何かを伝えるには想いだけでなく工夫が必要

私は基本、メディアに露出する側の立場だが、30代から映画監督だったり舞台演出だったり、裏方にも就かせて頂いている。使われる側から使う側へ。“使う側”と言うと聞こえはいいが、気分よく役者さんに、スタッフさんたちに仕事をして頂く作業は容易ではない。若い頃は、自分の想いを押し通すことしか考えていなかった。「俺はこうして撮りたいんだ。何でわかってくれないんだ!」と…。いやいやいや、「何でわかってくれないんだ」じゃないんですよ。理解して頂く努力を怠っては、相手さんだって理解のしようがないんだから。そんな当たり前のことに気付くのに、どれだけ失敗を重ねただろうか…。

17歳の頃、『魔の刻』(東映)という映画に出演させて頂いた。母子相姦を題材にした、当時としてはかなりショッキングな内容であった。主演は岩下志麻さんで、私はその息子役。母子相姦の相手である。そして、監督は高倉健さんの作品を数多く手掛けた降旗康男さん、カメラマンは“名手”木村大作さんである。どこを見渡しても超一流揃い。そんな中に、生意気盛りの私が放り込まれた格好だ。先ず、私の鼻っ柱をへし折ったのは大作さんだった。兎に角、声がデカいんですよ。で、ず~っと怒鳴っている。撮影部の長ですから、助手たちに指示を出すのは当たり前なんですが、照明部にも録音部にも、美術にまで口を出す。勿論、役者にも…。こんなことがありました。私が魚の臓物が溜まったゴミ箱を被るシーンでのこと。小道具さんたちはバケツにコーラを入れ、パンを千切って臓物風にデコレーション。すると、それを見た大作さんが「こんなんじゃ、客にバレんに決まってんだろ。弁当の残り持って来い!」と怒鳴ります。で、昼のロケ弁の食い滓を次々に放り込む。私はボ~ッとその光景を見ながら、「クランクアップしたら、先ずこのオヤジを殺してやろう」と心に誓いました。こんなこともありました。私と志麻さんの2ショットカットを撮る際、カメラは100mほど遠く離れた場所から狙っていました。当然、私はルーズなサイズと思い、ちょっと気を抜いていたんです。すると大作さんが、「忍! てめぇこの野郎! バストショット撮ってんだよ。気ぃ抜いてんじゃねぇぞ、この野郎!」と…。

続きを読む

テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【宮崎哲弥の時々砲弾】 リベラル再装填のために part.9

戦後のドイツに取り付いた奇怪な経済イデオロギーである“オルド自由主義”については、前回引用した『フィナンシャルタイムズ』経済論説主幹のマーティン・ウルフだけではなく、それに先立つ1年半前に、同紙のコラムニストであるヴォルフガング・ミュンシャウが手厳しく批判している(『The wacky economics of Germany's parallel universe』・2014年11月16日付)。曰く、オルド自由主義は1945年以降、ドイツの中道右派の支配的なドクトリンとなり、1990年代にはドイツ社会民主党によって取り入れられ、同党のゲアハルト・シュレーダー政権による労働市場の自由化・社会保障費の大幅削減等の“改革”政策を正当化する理論として機能した。そうした“改革”の結果、前回のマーティン・ウルフの論説にあった通り、企業の内部留保も家計の貯蓄余剰も膨らんだ。構造改革は、総需要喚起には完全にマイナスだったのだ。

“ドイツ版ピケティ”の異名を持つジャーナリストのイエンス・べルガーは、この間、シュレーダーが強行した政策をこう酷評している。「左派である筈の政権が、ほんの数年で社会保障費を削減し、保守党を超えるほど右寄りの政策で国政を根底から覆し、改革支持派メディアの賞賛を受けるとは、歴史の皮肉としか言いようがない」(『ドイツ帝国の正体』・早川書房)。どこか、総需要拡大政策を否定し、逆進的な消費税率の引き上げに尚も拘り、歳出抑制を旨とし、ミクロな改革ばかりを掲げる民進党執行部と、その姿勢を支える朝日新聞との蜜月関係を想起させる。より保守寄りのアンゲラ・メルケル政権が、オルド自由主義を思想的基礎とする反リベラル・反ケインジアニズムの経済政策を継承したことは言うまでもない。べルガーがドイツ政府に要求しているのは、富裕層の資産の正確な捕捉・資産課税の強化・所得税の最高税率の引き上げ・法人税の増税・富裕層に対する特別税の導入・相続税の特別規定の廃止等と共に、本邦の消費税に当たる付加価値税の引き下げである。問題点が日本と驚くほど似ていることがわかる。戦後のドイツが財政均衡やインフレ忌避に異常なまでに執着する背景には、第1次世界大戦後のハイパーインフレがナチスの擡頭を齎したという“歴史認識”が控えているという説もある。

続きを読む

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

【働きかたNext】第10部・世界が問う(02) 同一賃金、オランダの改革――痛みに耐え、花開く

20160620 01
パートタイム労働でも、同じ仕事をしたら正社員と同じ賃金を貰う“同一労働同一賃金”。実現すると、私たちの働き方はどう変わるのだろうか? アムステルダム郊外にある大手人材会社の『ランスタッド』。求人サイト等ウェブ関連事業の女性マネジャーであるマルティナ・バービエベスツエス(39)は、週に4日しか勤務しない。毎週水曜日は、6歳と3歳の2人の子供と終日過ごす。2013年に入社してからずっとパートだった。それでも、時間当たり賃金や社会保険はフルタイムで働く人と変わらず、不況時に先に解雇されることもない。それどころか2度の昇進を果たし、今は12人の部下を束ねて海外出張も熟す。保険会社で働く夫も週1日は在宅勤務しているので、子供を保育所やベビーシッターに預けるのは週3日で済んでいる。「子供と触れ合う時間や保育費を考えれば、よいバランス」と話す。フルタイムとパートの差別を法律で禁じたオランダでは当たり前の光景だ。子供が成長したらフルタイムに戻る人も多い。ライフサイクルに合わせて労働時間を柔軟に変える。人口が減り、育児や親の介護を抱える“制約社員”の活躍が課題の日本にとって、理想型とも言える働き方だ。2014年にパート約2400人を短時間勤務の正社員にした家具大手の『イケアジャパン』。仕事やポストが同じなら、時間給は正社員と同じになった。人件費負担は億円単位で増えるが、従業員の離職率がほぼ半分に下がる効果が出ているという。

「働き方で不利益が無いようにしなければならない。同一労働同一賃金に踏み込みたい」。首相の安倍晋三は、5月までに対策を纏める考えだ。ただ、日本企業の給与体系は、働いた年数に応じて賃金を上げる年功型が尚も主流。正規と非正規の待遇を揃えることは、日本型雇用の根本を崩すことに繋がるだけに、先進企業も手探りだ。2008年に正社員とパートの時間給を揃えた『りそなホールディングス』。来月からは、育児中の女性等の人材を繋ぎ止める為、残業の無い正社員制度が始まる。ただ、ボーナスは既存の正社員の7割に抑える。残業を担う正社員の就労意欲に配慮した為だ。企業にとって、正社員の高い給与と終身雇用は、会社都合の配置転換や転勤を受け入れ、職務を限定せずに働くことへの対価と言える。日本の高度成長を支えた仕組みだけに、メスを入れる副作用は読み切れない。経団連会長の榊原定征は、「単純な考え方は導入しないでほしい」と政府に慎重な検討を求めている。人件費の増加も課題だ。オランダでは、改革が始まった1982年から1985年にかけて、平均賃金が4%も下がった。パートの処遇を高める代わりに、フルタイムの賃金を下げた為だ。正社員の賃金を削減せずに“同一労働同一賃金”を導入するには、働き手の生産性向上を伴う必要がある。オランダのような働き方を実現するには、“生みの苦しみ”が避けられない。法政大学教授の小峰隆夫は、「賃金体系を変える覚悟で取り組むべきだ」と説く。 《敬称略》

続きを読む

テーマ : 働き方
ジャンル : 就職・お仕事

【タブー全開!政界斬鉄剣】(39) 財務省が消費税を通して遂行する大洗脳作戦とは?

池田「今週は、消費税率の引き上げ延期問題についてお話ししましょう。といっても、増税の延期がアベノミクスや財政問題に与える影響とかの話ではありません。財務省が行っている“大洗脳作戦”についてです。その対象は、政治家やマスコミも含む国民全体です」

――だ、大洗脳作戦!?
池田「安倍首相が消費税率の引き上げ時期を再延期すると発表した時、皆さんはどう感じましたか? 増税しないのは嬉しいし、今の経済状況を見れば妥当な判断だろうけど、将来のことを考えると不安な気持ちにもなりませんでしたか?」

――確かにそうかも…。
池田「その心理状態こそ、財務省による巧妙な洗脳作戦が成功している証なのです。国民全体が『消費税は必要なものだ』と認識している。社会保障費とか財政赤字の問題があるから仕方ないと思ってしまっている」

――違うの?
池田「断じて違う。皆さんの洗脳状態を解くには、消費税の歴史を知る必要があります。先ずは、消費税の先輩であるヨーロッパの歴史から。第2次世界大戦後、フランスやイギリス等は戦勝国でありながら戦後復興が上手く進まなかった。直ぐに東西冷戦が始まってしまったからです。東側陣営に対抗する為、復興と同時に軍備も整える必要があった。戦後復興と軍備増強を同時進行させることは、国家財政的に無謀な取り組みでした」

――だから消費税を導入したと。
池田「その通り。兎に角、カネが欲しかった西側のヨーロッパ諸国は、国民のあらゆる消費生活に課税する間接税という仕組みを思いついた。しかし、これは飽く迄も苦肉の策の産物です。例えば、アメリカには消費税が無い。本土が戦場にならなかったので、戦後復興が不要だったからです」

――あれ? 日本は戦後復興が上手くいったし、東西冷戦にも巻き込まれていない。何の為に消費税が始まったんだ?
池田「大蔵省(現在の財務省)が初めて消費税の議論を仕掛けたのは、昭和54(1979)年のことでした。この頃の日本は、奇跡と言われるほどの戦後復興を果たし、更に高度経済成長も遂げて、世界有数の金持ち国家になっていたのです」

続きを読む

テーマ : 税金
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(67) 科学の枠を超えたタブー視はダメ、ゼッタイ! 大麻を巡る健全な議論を!

以前から大麻の合法化を訴えていた女優(現在はナチュラリストを自称)の高樹沙耶(現在の芸名は益戸育江)さんが“医療大麻解禁”を掲げ、来月の参院選に『新党改革』から出馬すると表明しました。日本ではピンとこないかもしれませんが、世界では確かに大麻解禁の動きがあります。例えば、アメリカの一部の州、ウルグアイ、スペインでは条件付きで大麻の所持・使用が合法化され、イギリス、アルゼンチン、オーストラリア等でも、合法ではないが“非犯罪化”されて、事実上の解禁状態。国や地域毎に事情は異なりますが、共通するのは「解禁したほうが現状よりマシだ」というリアリスティックな判断でしょう。一方、日本では大麻が他の麻薬と一緒くたにされ、世間には未だに強い“アレルギー”がある。医療用・嗜好用問わず、大手メディアは大麻解禁の是非を議論することさえ躊躇うほどです。

抑々、日本で大麻が禁止されたのは戦後になってからのこと。GHQの占領時、日本には嗜好品として大麻を吸引する文化はありませんでしたが、アサは普通に栽培され、或いは自生していました。しかし当時、アメリカではまさに大麻吸引が社会問題化していた為、兵士たちの風紀の乱れを懸念する声が高まっていったのです。『禁酒法』(1920年施行)時代のアメリカでは、アルコールに代わる嗜好品として大麻が流行していました。しかし、紆余曲折あって1933年に禁酒法が廃止されると、連邦政府は“次の目標”を大麻に定めます。1936年に反大麻のプロパガンダ映画『リーファー・マッドネス(大麻の狂気)』が製作され、翌1937年には全米で大麻が非合法化されたのです。反大麻キャンペーン真っ只中のアメリカ政府からすれば、占領下の日本で大麻(アサ)がそこら中にある状況は看過できなかった。その為、アメリカ側の主導で1948年に大麻取締法が制定されたと言われます。日本は、言うなれば“親分の都合”で押し付けられた法律を、親分の国で解禁議論が巻き起こった後も、疑問さえ抱かず守り続けてきた訳です。何と躾のいい子分でしょうか。

続きを読む

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(55) 失敗を恐れるなら早めに恥をかいておく

長~く1つの仕事に携わっていると、色々なことがあって当たり前。忘れられない苦~い思い出の1つや2つ、無いほうが不思議。勿論、私にもございます。死んでも忘れられない苦渋の瞬間が…。若かりし頃、森光子さんと芦屋雁之助さん主演の舞台に出させて頂きました。脇役には山岡久乃さんや米倉斉加年さんと、錚々たる顔触れ。そして極めつきは、演出を務めるのが三木のり平さんということ。稽古初日から、もうガチガチでした。台詞は頭に入れた筈なのに、何故か出てこない。「ここではこう動こう」とシミュレーションしてきているのに、足が竦んで身体が動かない。見かねた共演者の方々がリラックスさせようと話しかけて下さるのですが、愛想笑いを浮かべるのが精一杯で、何も言葉が頭に入ってこない。

最悪でした。子役からやってきて、そこそこ度胸には自信があったんです。どんな大物が相手であろうと、いざ芝居が始まってしまえば上下関係など関係ない。ガンガン勝負を仕掛けていけばいいんだって…。そんな自信が脆くも崩れ去った瞬間でした。で、流石にマズいと思ったのか、のり平先生が身振り手振りで教えて下さるようになりました。ですが、これが更に私を追い詰めることに…。だって、メチャメチャ巧いんだもん。当たり前だけど、巧過ぎるんだもん。言い回し・表情・何気ない仕草…。どれを取っても完璧でした。そりゃそうですよ、だって三木のり平なんだから。結果、私は更に卑屈になり、完全に心を閉ざしてしまったんです。「僕には無理だ」って…。しかし、お客様は待ってくれません。稽古は進み、あっという間に舞台の幕は開き…。私はというと、教わった通りの段取り芝居を追うだけで、正直、気持ちが入っていたとは言えなかった。ただの裏切り者です。板の上に立つ資格などない状態。それが…ほんと不思議なもんですよね。ある日、出番を終えて楽屋に戻ろうとすると、のり平先生に呼び出されたんです。未だ上演中でしたが、次の出番まで10分ほど時間があったので。で、のり平先生の控室をノックすると、のり平先生は待ち構えていたように、私に向かってダメ出しの言葉を浴びせました。

続きを読む

テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR