【日日是薩婆訶】(10) 私は迷わず“檀家葬”にはしないことにした…

父である先住職が亡くなり、勝手ながら本葬を終えるまでということで、2ヵ月も休筆させて頂いた。本誌編集部の皆さんは素より、読者の方々にご迷惑をおかけしたことを、先ずはお詫び申し上げたい。今回はやはり、その葬儀についてご報告すべきなのだろう。父のことをこれまでどれほど書いたかはよく覚えていないのだが、父は凡そ6年9ヵ月ほど病床にあった。3度目の脳梗塞が強く出て、喉も含めた右半身が利かなくなり、「このままでは直ぐにも誤嚥を起こして肺炎になってしまう」と言われ、気管切開の挙げ句、胃瘻を取り付けて6年余り、所謂医療介護施設に入院していたのである。この時、医師の説明を聞いて驚いたのは、肺炎の菌というのは誰の口内にも常在しているということだ。弱い菌である為、気管にさえ入らなければ問題は無いのだが、誤嚥した途端にこの常在菌が悪さをする。幸い、父は肺炎にもならず、初めは檀家さんの主治医、次は教え子の医師にお世話になり、良質の介護・看護を受けつつ、理学療法士にもリハビリの指導を受けて生き延びてきた。年数から明らかだが、父は東日本大震災も病院で体験し、その後も5年近く無事に入院していたのである。震災直後の病院では、暖房用の石油も入手できなくなった。薬の調達も困難になったが、檀家でもある主治医は、希望退院や転院を募る中、父にはその病院に居続けるよう勧めた。「同じ船に乗っている乗組員と乗客みたいなもので、船は若しかすると沈没するかもしれませんが、沈む時は私も一緒に沈みます。若しも関東等の病院に移りたいのでしたらご紹介もしますし、単に退院されるなら2週間分くらいのお薬はお渡しできますが…。ここに居てはどうでしょう?」。そう、私に問いかけたのである。彼にどれほどの勝算があったのかは知らないが、私はその心意気に打たれた。医師たちが驚くほど、父はストレスに強かったらしい。自らの境遇自体を嘆く患者が多く、そのストレスが治療や管理に悪影響を及ぼすことも多いようだが、「(父には)それが微塵も感じられなかった」と主治医は言った。修行道場の体験というより、シベリアに3年抑留された体験の賜かもしれない。

父は気管切開していた為に話せなかったが、初めは筆ペンを左手に持って文字を書くことができた。ある時、私が「今の気分はどうですか?」と尋ね、紙と筆ペンを差し出すと、父はゆっくり慎重に“鉢ノ木”と書いた。昔、子供の頃、私は父から謡曲『鉢木』の話を風呂場で聞いたことがあった。確か、北条時頼が旅の僧になり、雪の晩に佐野源左衛門に一夜の宿を乞うのだが、今は貧しき身故と一旦は断る。しかし、降り頻る雪に悩む姿を見て、思い直して招き入れ、なけなしの粟飯を振る舞って泊めるのである。夜も更けると薪も無くなり、困った佐野源左衛門は、豊かだった時代から大事にしてきた松・梅・桜の見事な盆栽を折って燃やし、接待する。私はその『鉢木』のことかと暫く考え、喋れない父に幾つか質問してみた。当時の父は、“イエス”なら頷き、“ノー”なら首を振って答えたが、父はどう訊いても首を横に振るばかり。どうやら、父が“鉢ノ木”と書いたのは、謡曲とは関係無いらしい。「あっ」と急に気付いた。「『今の自分は“鉢(植え)の木”のように、水も栄養分も与えられるまま、完全に受け身で生かされていますよ』。そういう意味ではないか」…。そう思って尋ねると、漸く笑いながら首を縦に動かしたのである。左手で文字が書けなくなってからも、父とは“イエス”と“ノー”のサインだけでかなりの会話ができた。そうこうするうちに本堂の改修工事が始まり、その進捗状況等も父には報告した。屋根が葺き上がった時や漆塗りが完成した際には、介護タクシーで看護師さんと一緒に来てもらい、見てもらうこともできた。主治医には「いつどうなってもおかしくない」「心臓から出る血管の石灰化も進んでいるから、心筋梗塞の危険はいつでもあるとお考え下さい」等と言われていたが、私としてはそれに応じた態勢を敢えて取るつもりは無かった。つまり、建築事業も普通に進めたし、また私の講演や執筆も、建築事業のせいで多少減らしてはいたが、父の為に用心して減らそうとは思わなかったのである。父の為に何かを制限する、しかもそれが我慢するような制限であった場合、抑圧された気分はいつか父の生そのものに憤懣となってぶつけられるだろう。私は、それが嫌だったのである。

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テーマ : 仏教の教えと世界観
ジャンル : 心と身体

【私のルールブック】(61) 人付き合いで悩んだ時は目先の用事を優先する

自分の身は自分で守るもの…当たり前のように聞こえるかもしれませんが、いざ実行するとなると中々難しいものである。例えるならば、先輩に突然、飲みに誘われたとする。しかし、明日は朝早くから仕事。早めに中座すれば問題はないが、中座するほうが失礼と思えなくもない。若い頃なら徹夜もありだが、私もいい歳のおっさんである。何より睡眠が大事だし…と、ここまで考えあぐねて初めて、「丁重にお断りしよう」との結論に至るのだ。こちらの原稿書きも然り。私の場合、執筆業は朝方に自宅で、若しくは仕事先の楽屋でとなる。移動中にテーマを思いつき、楽屋に入るなりパソコンを開く。ところが、番組によっては共演者さんたちからの挨拶訪問が隙間なく続いたりする。気持ちは原稿に向いているのに、引き攣った愛想笑いを振り撤いている…私。

だって、挨拶は大事ですから。仕事は挨拶から始まる訳ですから。でもね、私風情の楽屋に態々挨拶に来なくてもいいんです。どうせスタジオで会うんだから、その時で充分なんです…と自身に言い聞かせ、原稿を書きたい時はスタッフさんにお願いして、挨拶訪問をお断りしている次第。要は、どこまでいい顔をして、どこで線を引けばいいのかってことだと思うんです。だって限が無いから。勿論、駆け出しの頃はできる限りいい顔というか、色々なものを受け入れたほうが間違いなく得です。そういった作業を繰り返しながら、自分なりに選択・選別していけばいい。で、ある年齢に達した時に、徐々にシフトチェンジしていくのが理想なのではないかと…。ただ、言葉にするのは簡単ですが、これが中々厄介でして…。「ある年齢って、何歳からよ?」だったり、「徐々にって、どれぐらいの曲線を描いていけばいいのよ?」だったりね。正解があるようで無いだけに、決断し辛い訳ですよ。なので、私は30代半ば辺りから、目先のものを優先することにしました。目先のものとは? 「明日は朝が早いから」とか「今、書いておかないと〆切ギリギリになってしまうから」という、極々当たり前のこと。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【宮崎哲弥の時々砲弾】 リベラル再装填のために part.10

『ヨーロッパ連合(EU)』からの離脱という衝撃的な結果が出たイギリスの国民投票から1ヵ月が過ぎた。既に、様々な視角からの論評や分析が出揃っている。その中で最も得心がいったのが、『朝日新聞』今月1日付朝刊掲載の匿名コラム『経済気象台』だ。前にも述べたが、世界に恥ずべき愚論を撤布する“経済右翼紙”朝日新聞にあって、例外的に真っ当なリベラル派の経済論が読める欄なのだ。とりわけ、“AS”名義の筆者の手になるものが例外なく良い。この日の主題は『不満かき立てる緊縮』。離脱派の現状への不満として、先ず移民流入が取り上げられるが、AS氏によれば、それはやや的外れである。何故なら、「英国の失業率は社会保障給付基準で現在2%と極めて低く、2008年の経済危機で上昇したのちに下がっている」。移民問題が焦点化したのは、離脱派が“国民の不満の一種の捌け口”として利用したからであり、雇用実態を反映したものではないという。然るに、イギリスの少なくとも半分を覆う「閉塞感と国民の怨嗟の声は根深い」。その原因は格差と貧困である。だが、政府は適切な対策を施さないばかりか、寧ろそれらを助長する超緊縮政策・大衆増税・サプライサイドの構造改革をゴリ押しした。そんな現況への焦燥と絶望が、民衆を自己破壊的な選択へと駆り立てていったのである。

即ち、EU離脱はデイヴィッド・キャメロン首相やジョージ・オズボーン財務大臣によって強行された空前の緊縮政策への“異議申し立て”という側面が看て取れる。単にポピュリズムやショーヴィニズムに煽られた民草の軽挙とは断じ難いのだ。「経済危機の最中に緊縮政策を進めて国民に犠牲を強いるエリート層の裏切りに大衆が反乱を起こす、という構図が世界中で出来上がりつつある。EUは緊縮財政押しつけの権化、と考えられている」。ここでも、ギリシャの債務問題と似た図式が浮び上がる。丁度1年ほど前に、EU等がギリシャに突きつけた緊縮財政案を受け容れるか否かを決する国民投票に際して、世界の名立たるリべラル派経済学者たちが挙って「緊縮では問題を解決できない」と声を上げたことを思い出そう。2010年から2014年にかけてキャメロン-オズボーン体制下で施行された財政緊縮策は、はっきり言って無茶苦茶な代物だった。年間9100億円にも上る福祉支出の削減・年金受給開始年齢の引き上げ・大学教育への補助金の大幅カット・公務員の人員10%削減及びその昇給の停止…。剰え、日本の消費税に当る付加価値税の税率を一気に2.5%も引き上げた。結果として、地方は衰退の一途を辿り、格差は拡がり、貧困が蔓延した。

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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

【タブー全開!政界斬鉄剣】(44) 改憲を争点化しなかったのは安倍政権ではなく大手新聞だ!

池田「参院選が終わり、国内の政治報道は東京都知事選一色でしょう。『参院選の関心度や投票率が低かった』という報道が多かったですが、本当にそうなのでしょうか? 今回の参院選の投票率は54.7%で、大手新聞等のメディアは挙って『戦後4番目に低い数字だ』と強調した。しかし、2000年以降に行われた5度の参院選の平均投票率は56.4%でした。最近の平均値よりもたった1.7%低かっただけで、国民の関心が低かったと本当に言えるのでしょうか?」

――確かにそうだね。
池田「視点を変えてみましょう。大手メディアが“世間の一大関心事”だと決めつけて報道している都知事選は、果たしてそんなに国民の関心が高いのかと。過去の都知事選の投票率を見てみましょう。2012年に史上初の衆議院総選挙とダブル選になって異常な投票率(62.6%)となったのを除けば、2000年以降の平均値は50.8%に過ぎません」

――参院選よりも低い数値だ!
池田「そうです。つまり、今回の参院選は、盛り上がらなかった印象の割には投票率が高かったのです。政治側からも大手メディア側からも明確な争点が示されなかったにも拘らず、国民の関心――言い換えれば危機感が強く、投票行動に結び付いたと考えるのが妥当なのです」

――なるほどー。でも、今回の参院選の争点は、憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を“改憲勢力”が獲得できるかどうかだったんじゃないの?
池田「多くの国民にとってはそうだったのでしょう。だから、予想以上の投票率になった。ここで重要なのは、『選挙前に大手メディアがどれだけ改憲を争点化しようと努力したのか』です。本来、新聞記者たちは、改憲に関する質問を政治家たちに連日ぶつけまくる必要があった。また、その質問に政治家がどう答えようが、世論を二分するような議論になるよう、徹底的に盛り上げるべきだった。そうじゃないと、国民は何が本当に重要な争点なのかがわからないままに決断をする羽目になり、間違った投票行動、或いは棄権をする危険性が増すからです」

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ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(72) “マス”“みんな”という幻を追うよりもやるべきことがある

「マスコミが黙殺する“真実”」「マスコミは何故報じないのか」――。選挙等の政治的トピックが盛り上がった時、インターネットやタブロイドメディアで必ず飛び交うのが、こういった類いのキーワードです。これに脊髄反射的に反応し、興奮してしまう人は気をつけたほうがいい…というのが今回のテーマです。大前提として、テレビ・新間・大手雑誌等の“マスメディア”が売り上げの面でも内容の面でも凋落しているのは間違いありません。原因は様々でしょうが、1つは現代社会において“マス”が消滅したことです。(実際はどうあれ)“単一民族”等と言われる日本人ですら価値観は多様化し、一丸となって「日本頑張れ!」と言えない。ウェットな思いを共有することは難しい。そんな中で、マスメディアは何とか“お客さん”の多いほうに寄っていき、本当はとても複雑な現実を紙芝居のように簡単なフォーマットに捻じ込んで報じる。それに慣れた視聴者や読者は、「もっと簡単に」「もっとズバッと」「もっと気持ちよく」と甘える。メディア側は「求められているから」と、また無責任に応じる…。そこには、両者の怠慢な共依存関係があります。

しかし一方で、そんなマスメディアを“マスゴミ”等と腐すのも、多くは非常に残念な人々です。フェイスブックやツイッター等でそういう人たちが喜々として拡散する“マスコミが報じない真実”は、大抵既に報じられている。或いは、報じる訳がないほどどうしようもない陰謀論だったりする。ちょっとした確認の手間も取らず、“マスゴミ”というファンタジーに依存している訳です。つい先日の参院選では、東京選挙区から立候補したミュージシャンの三宅洋平氏が“選挙フェス”で大群衆を集め、色々な意味で注目されました。彼は昔からユダヤ陰謀論・EM菌・ホメオパシー・サイエントロジー・反医療・反マスコミ等、数々のカルト紛いの言説を発信、或いは擁護してきた“陰謀論の総合商社”のような人物です。勿論、選挙で誰を支持しようが個人の自由ですけれども、彼に心酔した支持者たちが熱に浮かれて多くの出鱈目を検証しないのは、知的怠慢というしかありません。

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
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【私のルールブック】(60) ショーケンさんに学ぶ飛び抜けた真剣さ

先日、久しぶりにショーケンさんにお会いした。あ、勿論、あの萩原健一さんです。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)という番組にゲストで来られ、ダウンタウンさんとショーケンさんと酒を飲みながらのフリートーク。私、この番組が大好きなんです。何でかっていうと、番組っぽくないから。決まり事は無しに等しく、ゲストのエピソードトークがありつつも、気になることがあったらアドリブでどんどん畳みかけていく。話の流れによっては不穏な空気になることも屡々。まぁ、その殆どは私が原因なんですけどね(笑)。で、そんな自由気ままな番組に、デビュー以来我が道を突き進み続けるショーケンさんが来られた訳ですから、全く先は読めません。しかも、浜田さんがマジでショーケンさんのファンだった為、現場の空気は二重にも三重にも異質なものに…。

因みに、私は子役の頃に伝説のドラマである『傷だらけの天使』(日本テレビ系)に出演させて頂き、以降も『極道の妻たち 三代目姐』(東映)等、要所で共演させて頂いており、知らない間柄ではないんですが、リラックスできる筈もなく…。やっぱりね、ショーケンさんって別物なんですよ。これは言い訳でも何でもなく。よく「オーラに圧倒されて」とか言う人いますけど、私はオーラなんて見えもしなければ、感じる繊細さも持ち合わせておりません。そういった不確かな何かではなく、真剣さの度合いが飛び抜けているんですよね。例えるなら、我々が命を懸けて役に向き合ったとします。でも、ショーケンさんにとったらそんなのは当たり前の作業で、「その程度で命懸けたなんて言うなよ」って鼻で笑われてしまうでしょう。共演させて頂いた先輩俳優で、「下手な芝居したらぶん殿られるかも」と恐怖を覚えたのは、ショーケンさんと本気になった時の藤竜也さんぐらいでしょうか。あ、あと1人いた。こちらは共演歴は無いんですが、飲み屋でお会いする度に意味も無く、「いつか殺されるのでは?」と私が勝手に怯えていた松田優作さん。まぁ、実際は殴られも殺されもする筈がないんですが、3人さんに共通するのは、飛び抜けた真剣さ故の圧倒的な存在感とでも申しましょうか。

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テーマ : 俳優・男優
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【タブー全開!政界斬鉄剣】(43) 桜井パパの“格”を見誤った自民党都連幹部のアホっぷり

池田「参議院選挙も終わり、世間の関心は東京都知事選へとシフトしていきます。自民党が誰を擁立するのか、最後までドタ バタしましたね。特に私が気になったのは、前総務省事務次官である桜井俊氏の名前が度々挙がったことです。彼の名前が最初に出た瞬間から、『実現しないだろうな』と確信していました」

――『嵐』の桜井翔君のパパだね。何で実現不可能だったの?
池田「猪瀬直樹元知事、舛添要一前知事と、立て続けに政治とカネの問題が起きたのだから、兎に角、カネに綺麗な人を選びたい。最近まで公務員だった桜井氏にカネの心配は無いので、一見すると素晴らしい人選にも見えます。ただ、選ぶ側の連中が霞が関官僚の本質をわかっていない。総務省という巨大な役所のトップにまで上り詰めた人にとって、東京都知事なんてリスクにしか感じられないのです」

――どういうこと?
池田「総務省は、旧自治省・旧郵政省・旧総務庁が合体してできた巨大官庁です。利権の種類も規模も超ド級。天下り先も一流どころがズラリです。同じく候補に名前が挙がる前岩手県知事の増田寛也氏も建設省(現在の国土交通省)出身ですが、最終役職は課長補佐級。桜井氏とは、“格”が月とスッポンでは表現が足りないくらいに違うのです」

――そんなに違うの?
池田「驚くかもしれませんが、霞が関の主要官庁の課長級は、一部上場企業の社長と同格なのです。局長ともなると、世界的な大企業の社長と同格。それが事務次官、しかも総務省という巨大官庁のトップともなると、国内に比較できる対象が見当たらないほどのレベルなのです。そんな超ド級のスーパー役人が、今回のような火中の栗を拾わされるかもしれないタイミングで都知事選に出馬するなんて、絶対にあり得ないのです」

――では、桜井さんにはこれから薔薇色の天下りライフが?
池田「事務次官級のOBが行くような天下り先での待遇は、まさに豪華絢爛です。理事長室や役員室等の個室に専属秘書も付く。運転手付きの黒塗り専用車も付くし、食事や移動に使える経費の枠が200万円くらいある。年収や退職金は組織によって様々ですが、3年から5年くらい勤めて辞めるサイクルを3~4回繰り返し、10年から15年で5億円ほど稼げる。立派な億万長者ですよ」

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テーマ : 選挙
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(71) 世界で猛威を振るう“愚民政治”に民主主義は勝てるのか?

イギリスの国民投票によるEU離脱の決定を受けて、“愚民政治”に関する議論が活発化しています。過激な言葉になりますが、はっきり言ってしまえば「“愚民”に正しい判断ができるのか?」という話です。“愚民”をもう少しきちんと説明すると、“衝動的に、あまり深く考えず重要な決定をしてしまう人々”ということになるでしょう。その中には、教育機会に恵まれなかった低収入の人もいれば、インテリで収入も高いけれど扇動に乗ってしまい易い人もいる。学歴や収入、階層を問わず、人は“愚民”になるのです。民主主義においては、強めで派手な意見を主張する人が大きな支持を得ることは、往々にしてあります。“愚民”は、わかり易いフレーズを叫んで、留飲を下げてくれるポピュリストを選ぶ。ポピュリストは複雑な筈の巨大な政策課題について、嘘も織り交ぜながら二者択一(戦争に賛成か反対か、原発に賛成か反対か、移民に賛成が反対か)を迫り、広告代理店のような手法で巧妙なプロパガンダを展開していく――。

こうしたフレームワークが横行すると、直ぐに結論に飛びつこうとしない“賢者”たる政治家は非常にやり辛い。一度リングができてしまえば、否応無く下世話な掴み合いや怒鳴り合いのスキルが求められますから。しかも、ポピュリストは先のことを考えていない。イギリスの国民投票後、EU離脱派のリーダーだった前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏は、次期保守党首選への不出馬を表明し、『イギリス独立党』のナイジェル・ファラージ党首も辞任…と“やり逃げ”のような結末となりました。アメリカ大統領候補のドナルド・トランプにしてもそうですが、彼らは長いスパンの未来ではなく、“破壊”や“解体”をゴールに設定しているのです。「彼らの台頭をテレビ等の“マスゴミ”が後押ししている」との批判も定番ですが、インターネットだけ使っている若者も容易に“愚民”となり得ます。アメリカ大統領選において、多くの若者やインテリがバーニー・サンダースに熱狂した結果、対抗馬のヒラリー・クリントンへの個人的な誹謗中傷が常態化したのも、ある意味で“愚民化”と言えるでしょう。

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(59) 指導者たるもの相手に伝わる言葉を持て

先日、とある芝居絡みのお仕事をさせて頂いた時のこと。作品名等、詳細をお伝えすることはできないのだが…。何故ならば、少々揉めたからである。先ずは初日、和やかにスタッフさんたちと挨拶を済ませると、ディレクターさんから作品や私の役柄の方向性を伝えられた。これはある種の慣例というか、大切なお互いの意思確認・意思統一の作業でもあるのです。ただ、実は私、この 時点で既に不安を覚えたのである。何というか、ディレクターさんのやる気はひしひしと感じたのだが、やる気があり過ぎて押し付けられそうな臭いがしたと言いますか…。案の定、芝居作りが始まると、間もなくしてぶつかったのである。

先ず、私の気に障ったのはタメ口。えぇ、私のタメ口嫌いは有名ですから。だったら、それぐらいは事前にリサーチしておいて下さいよ。っていうか、どう見ても私より年下だし、私が敬語を使っているのに向こうがタメ口じゃダメでしょ。次に、中途半端な横文字を混ぜ込んだダメ出しである。どこの大学出たんだか知らないけどさ、あんたが知っている単語を全員知っていると思ったら大間違いなんですよ。それ以前に、ディレクターの仕事は、自分がやりたいことを誰もが理解できる言葉で伝えて人を動かすのが最優先事項とされる訳で、自分が話したい言葉で話し切っちゃっている時点で機能を果たしていない訳です。で、極めつきは言葉足らずでした。要するに、ボキャブラリーに乏しいということ。わかり易く説明致しますと、何かっていうと「この作品はコメディーですから」って言うんですよ。「そこを忘れないで下さい」と…。いやいや、子役からの芸歴なんて意味も無いですが、それでも四十数年芝居作りに携わってきた訳で、普通に漢字も読めますからね、コメディーってことぐらい重々わかっていましたし、わかった上で私なりに芝居を作ってディレクターさんに判断して頂こうと思って演じていた訳ですから。それを根幹から正すような言い方をされちゃうと、「手前え、喧嘩売ってんのか!」って話にもなっちゃうじゃないですか。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(42) イギリスのEU離脱騒動は日本経済復活の起爆剤になる!

池田「今週は、イギリスのEU離脱について解説しましょう。私たち日本人にとって気になるのは、日本への影響です。しかし、マスコミは為替と株価のことばかりを報じている。これは、本質からかなりズレています。もういい加減、『円高の進行は日本にとって不利益だ』みたいな論調は止めてほしい。考えてもみて下さい。世界が大混乱に陥った時に円の価値が上がることの意味を。円の実力と信頼性が高いという証なんですよ」

――円高で困るのは主に輸出産業とはいえ、大企業が多いから影響も大きいんじゃないの?
池田「日本のGDPに占める輸出産業の割合は、実は2割にも達していない。日本経済の実態は内需中心型なのです。20年以上前、1ドルが80円前後という超円高期があった。当時のマスコミも、『輸出産業が壊滅する』と危機感を煽りまくった。でも、結局は何ともなかった」

――てことは、メリットのほうが大きいってこと?
池田「明らかにそうです。今まで不当にアベノミクスの犠牲にされてきた、日本のGDPの8割以上を占める内需系の国内産業にとって、最高の時代が到来するのです。石油や天然ガス等のエネルギー調達費も安くなるから、あらゆる業種の生産コストが安くなる。国内に生産拠点を持つ製造業なら、輸出産業であっても競争力が上がる。そうなれば雇用も好転する。皮肉なことに、20年以上も停滞した日本経済が、アベノミクスのおかげではなく、“EUショック”のおかげで活性化するのです」

――第2次世界大戦後に焼け野原と化した日本が、朝鮮戦争特需で奇跡的な復興を果たしたパターンに似ているなぁ。
池田「まさにその通り。あの時も、日本が優秀だった訳でも頑張った訳でもなかった。偶々隣国で戦争が起こり、アメリカが参戦して、戦場から最寄りの同盟国が日本だったから、莫大な量の軍需物資を供給する役割を果たせたのです」

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