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【私のルールブック】(230) 年末恒例、でも今年で最後…ほろ酔い執筆スタート!

遂に! 2019年最後の原稿となりました。今年もご愛顧ありがとうございました。ということで、本年も〆は日本一厳しいと言われる新潮さんの校閲を拒否して、焼酎をヤリながらの殴り書きで行ってみたいと思いま~す! なので、誤字脱字&変換間違いがあったらすんません。っていうか、100パーあると思いますので…。それにしても、全く年の瀬って気がしないんですけど。あと数日で今年が終わるっていうのにね。で、今年はどんな年越しを予定しているかといいますと…例年通りでございます。大晦日は毎年恒例となっております、私の数少ない友人のひとりと競艇場へ。勿論、1レースから参加して最終レースまで買い続け、恐らく散々な目に遭うことでしょう。で、競艇で遊んだ後は友人の奥様と双子の子供たちも合流し、我が家でお食事会。紅白と格闘技を交互に観ながら、24時を過ぎたら皆で年越し蕎麦。

その後は、私が元気だったら初詣に向かい、酔い潰れていたら皆は初詣へ。私はひとり夢の中。で、目覚めた時にはお正月って感じでしょうか。所詮、こんなもんです。年越しだからって変わったことをやるつもりなんてサラサラありません。例年通りがというのは、これまで色々なパターンを試した結果、自然と定着したものを指し。定着したということは、それだけ居心地が良かったということですから。ん? 若しかしたら、今のところ間違いや変換ミスはないんでないの。因みに、正月休みは6日間程を予定しているのですが、先日手術することがきましてまし、あ~! とうとうやってもうた。手術することが決まりまして、です。眼なのですが、実は2年前に症状が出始めまして。眼の裏の脂肪が表に顔を覗かせてしまう状態で、先生曰く眼のヘルニアってことだそうで。ただ、2年前は点眼で引っ込んだんです。しかし、きょえんの…うわ、またやっちまった。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【私のルールブック】(229) 初めて前向きな気持ちで受けることができた人間ドック

1ヵ月程前に人間ドックに入った。今でこそ毎年受けるようになりましたが、それまでは極度に具合が悪くなった際、仕方なしに行く程度だったのです。しかし、月曜日のみの担当だった『バイキング』(フジテレビ系)を帯(※月~金)で引き受けることをきっかけに、3ヵ月に一度の定期健診と毎年の人間ドックを決めたのです。連日の生放送となりますから、自身の不摂生が原因で迷惑をかけることなど当然できる筈もなく。とはいえ、誰しも病に襲われる可能性はあるわけで。ならば、やるべきことはやっておいて、それでも何かがあった時は「ごめんなさい」としないと、筋を通すことはできませんから。…と言いながら、毎年憂鬱でございます。勝手な思い込みなんでしょうが、病院って何か負のイメージがあるといいますか、いくつになっても怖さが付き纏う。

わかり易く言えば、「癌って言われたらどうしよう」とか、あって不思議ではない年齢ですから。それでなくても私はネガティブの塊なのに、病院でネガティブ思考に陥った時ほどしんどいものはありませんから。ただ、何故か今年は様子が違ったんですよね。勿論、前の晩から憂鬱 ではあったんです。それがいざ病院内に足を踏み入れると、「年一の人間ドックって結構いいかもな」って、本当に何故かそういう思考が働きまして。病気は怖いんだけど、見つかったら見つかったで、逆に対処のしようが生まれるんじゃないかと。治療や手術をして治るものなら治して頂けばいいですし、最悪手遅れだったとしても、凡その時間が計算できるのではと。一口に手遅れといっても、「余命半年とお考え下さい」から、「1~2年はもちそうですね」まで様々だと思うんです。ならば、その限られた時間の中でやりたいこと、やるべきこと、やっておいたほうがいいことを選別し、優先順位を計り、行動を起こすことができるんじゃないのって。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(205) 政治とカネの問題から見る今の日本に必要なリーダー像

池田「臨時国会も終わり、政界は年末モードに入りました。この時期の政治家は、主に政治資金を集める為のパーティーを開くことが多い。つい先日、自民党の国会議員の政治資金収入のランキングが報じられましたが、トップはポスト安倍の最有力と見做されている岸田文雄氏で、パーティーと企業・団体献金を合わせて1億6000万円強でした。以下、茂木敏充氏、小泉進次郎氏、石破茂氏、菅義偉氏と、ポスト安倍候補が似たような額で続きましたが、正直、集金力が低過ぎるなと感じましたね」

――以前はもっと多かったの?
池田「嘗て私が仕えていた故・松岡利勝元農水大臣は、大臣になる前の時点で同じくらいの額を集めていました。総理総裁候補どころか、派閥のボス候補でもなかった頃に。当時の派閥のボスだった亀井静香氏は3億円以上集めていました。政治資金を多く集めることに悪い印象を持つ人も多いでしょうが、お金と人を集める能力は政治家に不可欠な資質でもあるのです」

――どんな人がお金を出すの?
池田「直接的な利益を狙って資金を出す人もいますが、実際には『何かあった時の為の保険に』とか、『その政治家が偉くなったら自分の人脈もグレードアップするかも』という虚栄心と実益を兼ねた意味合い等、先行投資としてパーティー券を買う人が大多数です。『銀座のクラブで飲むより安いつき合いだから』とか、『宝くじを買うより遥かに高確率な投資だ』という感覚です」

――クリーンな政治活動でもお金がかかるものなの?
池田「私自身も国政選挙に出たことがありますが、事務所の家賃や3名分の人件費、パンフレットや名刺代、交通費等の実費にしかお金を使えなかった超貧乏な事務所でも、月に200万円はかかった。私は3年程活動しましたが、選挙期間中の費用2000万円と合わせて、1億円近いお金が飛びました。自分の派閥を創業して“本当の力”を持つ政治家になるには、自らの政治活動に加えて、新人や若手の面倒を見る必要がある。活動費を丸抱えするわけではないにしても、子分が30人いれば毎年3億円以上のお金は必要です」

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(233) コンセンサスを失った社会はどこへ進むのか?

スター歌手のテイラー・スウィフトと大物音楽マネージャーのスクーター・ブラウン氏の対立が、アメリカの音楽業界を騒がせました。今年6月、テイラーの過去楽曲の原盤権を獲得したスクーター氏に対し、テイラー側が「自由に曲を歌えなくなった」と猛反発し、SNSにファンを焚きつけるような投稿をすると、最終的には一部のファンがスクーター氏の家族へ複数の殺害予告を送るまでに騒ぎが発展してしまったのです。当初、メディアを含む世間には、明らかにテイラー側を応援するような雰囲気がありましたが、様々な情報が出てくるにつれ、「そう単純な問題ではなさそうだ」と困惑の色が広がりました。特に、テイラー自身が忌み嫌うドナルド・トランプ大統領と同じようなやり方(※SNSでの過激な振動)でファン(=支持者)を焚きつけたことは、何とも言えない後味の悪さを残す結果となりました。

一昔前なら、恐らく双方が大手メディアの取材を受け、(良くも悪くも)プロによる編集を経て、情報が表に出たでしょう。ゴシップメディアが場外乱闘を繰り広げたとしても、市民の側に“報道”と“ゴシップ”を分ける心理が働いた筈です。しかし、今やこうした争いの当事者は、都合のいい主張をSNS等でいくらでも発信できる。そして、それが正しいかどうか、偏っているかいないかという判断は極めて難しい。情報のチャンネルが圧倒的に増え、情報を正しくすることが困難な時代になったとも言えます。今回の件は“芸能ニュース”ですが、政治にも同じような構図があります。あらゆる議論とそれに対する反論、真偽不明の情報――。その濁流に呑まれた社会は、民主主義において極めて重要な“何が一番マシなのか”という判断を下す力を失いつつある。僕は最近、これを“コンセンサスロス”と呼んでいますが、社会的な合意形成が成立し難くなっていることは間違いありません。そして、日本の安倍政権が目指す憲法改正を阻む最大の障壁も、若しかしたらこのコンセンサスロスなのかもしれません。

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テーマ : 国際問題
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(228) 今年は多かった弾丸海外ロケ…52歳、結構無茶しています

今さっき改めて今年のスケジュール表を見たところ、例年と大きく異なり、海外ロケが多かったことが判明。先ず、1月にソウル、3月がロサンゼルス、4月はマレーシアと、再びロサンゼルス。2ヵ月ちょっと空いて、7月が南アフリカと、再び韓国。そして8月はハワイのマウイ島。11月は今度はハワイ島と、計8回も海外に行ったようでして…。ここで気になるのは、私は月曜日から金曜日まで『バイキング』(フジテレビ系)という生放送の番組を抱えており、よって連続して空けられるのは金曜日のバイキング終わりから日曜日いっぱいとなるわけです。ということは、全ての国のロケを2.5日以内で済ませてきたってことなのよね。因みに、ロサンゼルスまでは行きが約10時間で、帰りが約12時間かかります。ハワイはというと、行きが約7時間で帰りが約9時間。では、ロサンゼルスで計算してみると、2.5日=60時間。そこから往復の飛行時間を引くと38時間。

結構残っているじゃんと思いきや、例えば13時45分にバイキングが終わって、車を成田まで飛ばしたとして1時間ちょっと。ただ、慌ててチェックインしたとしても、都合よく16時前後の便があるとは限りません。ロサンゼルスでも然り。支度もしなければなりませんし、移動の時間もあれば、食事休憩も取らなくてはならない。となると、かなり目まぐるしいスケジュールになるんですよね。あっ、そうだ! 確か2回目のロサンゼルスのロケは、2.5日なかったんだ。ロサンゼルスに朝着いて、そのままロケして夜の便で帰って来たんだっけ。はい、0泊3日ってことです。52歳のおじさん、結構無茶しているでしょ。0泊となると時差ボケなんて関係ないですからね。ず~っとボケっ放しみたいなもんですから。ただ、南アフリカは流石に2.5日では無理なので、夏休みを削って4.5日かけて行って来ました。ええ、貴重な貴重な夏休みを削ってね。本当、何やってんだか。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(204) カジノ管理委員会の人事は政治とカネの抗争を誘発する

池田「今週はIR(※統合型リゾート)、所謂日本版カジノについてです。11月29日、カジノ管理委員会の委員長人事を衆参両院が承認しました。カジノ委は日本のカジノ行政に公正且つ強い影響力を持つことが期待され、国民の代表である政治家すら一切タッチできない仕組みの組織です。だから、委員長を含めた5名の委員が誰になるかは勿論、役人で構成される、委員会内の事務局の主導権をどの省庁が握るのかで、この組織の性格も強さも決まる。そして先ず、注目の委員長が元検察官の北村道夫氏に決まった。残る4人の委員も検察OBになるようです。これでカジノ委は大きな影響力を持たない組織になることが決まったと、私はみています」

――どうして!?
池田「カジノ行政は権力が二重構造になっていてわかり難いのですが、カジノ委は参入希望業者のライセンスを審査する権限を持つ一方、カジノリゾートをどこに設置するのかを決める権限は国土交通大臣が持ちます。そのどちらが強い権力を握るのかを大きく左右するのが、カジノ委の人事だったのです」

――検察OBじゃダメなの?
池田「ダメ過ぎます。官僚なんて会社を経営したこともない、商業的な意味では世間知らずばかりです。勿論、ギャンブル組織経営のノウハウもなければ、賭け事にハマる人の心も理解できない。世界の観光客が何を求めているかも知らない。つまり、役人がカジノ委をコントロールするという時点でダメなのです。特に検察官は、経済観念という意味では素人以下だと言える。委員はその道のプロで構成しなければ意味がない」

――このままだとどうなっちゃいそうなの?
池田「国土交通省がカジノ行政を牛耳る展開になるでしょう。若しカジノ委がプロばかりで構成されていたなら、国交省がカジノリゾートをどこかに設置しようとしても、プロの意見として口出しができた。『その場所はこういう理由で不向きなので再考すべき』等と。つまり、カジノ委が最終決定権を握れたのです」

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(232) 少しのニュアンスの違いで読後感は大きく変わる…翻訳記事にご用心!

海外メディアは日本をどう見ているか――。日本人が大好きな報道の切り口ですが、外国語の記事を翻訳した日本語記事は、しばしば原文と異なる印象を読者に与えます。明らかな誤訳は兎も角、単語の微妙なニュアンスを変える、一部を訳さないといった形で、コンテクスト(※文脈)を歪めた翻訳記事がそのまま流通していることは珍しくありません。最近、僕が気になった記事のひとつが、『ニューズウィーク日本版』に掲載された“トランプがマイナス金利にご執心!? 日本はトクしていると勘違い?”という記事。原文は、アメリカの外交メディア『フォーリンポリシー』にウィリアム・スポサトというコラムニストが書いたものですが、英語の原文と翻訳記事とを読み比べてみると、(特に日本に関する記述については)読後感はかなり違うものになっています。記事の主要テーマは、ドナルド・トランプ大統領が『連邦準備制度理事会(FRB)』に対して、「アメリカも日本のようにやればいい」と金利引き下げによるドル安誘導を強く求め、それに反対するFRB議長を“bonehead(間抜け)”等と批判していることです。

これに関連して、原文記事では日本のマイナス金利政策の問題点を相当強い口調でこき下ろしているのですが、日本語の翻訳記事ではそのトーンがかなり弱められています。例えば、原文には“Fantasy World(嘘の世界、御伽話の世界)”という痛烈な表現があり、これは“お花畑”より強いトーンで、「お前ら何を考えているんだ?」に近いニュアンスです。しかし、日本語記事ではそれを“経済ディストピア”というかなり柔らかい言葉で訳した結果、原文の「どうしようもない日本の金利政策を真似してどうする」というコンテクストが大きく変わってしまっているんです。但し、ここが微妙なところで、これは単語毎の翻訳としては間違っているわけではありません。嘗て僕も英語記事の翻訳業務に携わったことがあり、その経験から言うと、巧みな技を使った“作為”を感じます。それは何かといえば、日本の読者への配慮。もっと言えば、「日本は世界に一目置かれ、尊敬されている」と思いたい読者、更に踏み込めば、「日本は素晴らしい」という話を読みたい読者に対する配慮です。

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テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

【私のルールブック】(227) 台風、ラグビー、闇営業…2019年を振り返る

あ~あ、12月になっちゃった。もう今年も終わりだ。毎年のことですが、2019年もあっという間でした。今年はどんな年だったんだろうと頭の中で簡単に振り返ってみたんですが、一番はやはり台風ですかね。台風15号に始まり、19号、21号と千葉県は踏んだり蹴ったりでした。「まさか自分が被災するなんて…」というのが正直な気持ちでしたが、結局、そのまさかがダメなんですよね。嫌というほど水害のニュースを観て来たにも拘わらず、どこかで他人事にしか捉えていなかったということです。自分の身に降りかかって初めてわかること。停電はマジでしんどかったです。庭周りの外壁が吹っ飛んでしまった為、防犯の意味からリビングのソファーで寝るしかなく、暑さも手伝って殆ど寝た気がしなかったことが、肉体的には一番しんどかったですかね。

ただ、肉体的な疲労よりも精神的に追い込まれていたといいますか、何せ我が家は犬14頭に猫が1匹いますから、あの子たちに何かがあってはいけないと、常に神経を張り巡らせていたような状態で、今思い出してもあの時の具合の悪さがサッと蘇る感じなんですよね。とはいえ、私の家は全然マシなほうでしたから。実際、未だ元通りには程遠いお宅も沢山あるわけで。これを機に、私も今一度、“備える”ということを改めようと思っています。次に印象深かったことはというと…芸人さんの騒動ですかね。闇営業問題と税金未納騒動ですか。闇営業に関しては、騒動時に小欄でも触れさせて頂きましたが、税金未納の件は知れば知るほど呆れるしかないといいますか、「1円も納税していない身でよくテレビに出ていられたな」と。一報を知った時は所得隠しではなく、税務署と税理士さんとの見解の相違の範疇だろうと思っていたんです。しかし、国税局に入られたと聞き、「これは只事ではないな」と。ただ、闇営業の際も税金未納も、会見がひとつの分かれ目だったような気がします。即座に会見を開くことが望ましいとされていますが、言葉は残ってしまいますから。

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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

【タブー全開!政界斬鉄剣】(203) 解散風もポスト安倍も全て二階幹事長を中心に動いている!

池田「安倍政権は約7年間に亘って安定し続けてきましたが、久しぶりに政局が動き出した気配があります。ポスト安倍をテーマに、自民党内がざわつき始めたのです。その原因は、二階俊博幹事長が10月上旬から11月中旬にかけて、党内の全派閥やグループ、無所属議員たちと相次いで会食をしたことにあります」

――会食って異例なの?
池田「幹事長が各派閥の領袖や実力者と会うこと自体は珍しくありません。通常は『人事への不満が派閥内にないか?』とか、『おたくの派閥には次の選挙に備えている新人がいたけど、調子はどう?』等と、党内を纏める為の話題が中心です。しかし、今回は全ての派閥やグループ、無所属議員と、僅か1ヵ月強程の間に立て続けで行なわれたからざわついたのです」

――どんなざわつきなの?
池田「最初は1月か2月には解散・総選挙があるのではないかと、所謂解散風が吹いた。安倍政権は国政選挙で6連勝中と絶好調だし、12月の選挙は民主党から政権を奪回して以来の勝ちパターンです。その時点ではかなり信憑性のある噂だと、多くの関係者が感じていた筈です。ところが、二階さんが週に1回のペースで精力的に会合をこなしている最中、桜を見る会の騒動が勃発したのです」

――この騒動は意外と深刻化しているよね。
池田「こういうスキャンダルや政局等は、党の三役や派閥の領袖クラスといった最高幹部以外の国会議員にとって、実は全く先が読めないものです。報道で政局を知ったり、政治記者経由で他派閥の内情を聞くくらいしか、情報収集の手段を持たない議員が殆どなのです」

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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(231) TikTok発の世代間闘争フレーズ“OK boomer”は老人政治を壊せるか?

“OK boomer”――ニュージーランドの議会で先月6日、環境問題について演説していた25歳の女性議員、クロエ・スウォーブリック氏が発した一言が、世界中で話題になりました。『緑の党』に所属するスウォーブリック議員は、気候変動問題を直視せず、抜本的な対策を取ってこなかった世界の首脳らの対応を批判しました。それに対して、年配の議員から年齢をからかうような野次が飛んだ瞬間、彼女はその方向に一瞬視線をやり、“OK boomer”とだけ返して、そのまま演説を続けたのです。実は、このフレーズは、アメリカを中心にミレニアル世代や更に若いZ世代と呼ばれる10~30代の若者の間で、ブーマー(※第2次世界大戦後の1946~1964年生まれのベビーブーム世代)を揶揄するスラングとして大流行しています。ざっくり意訳すれば、「もういいよ、黙れ老害」という感じでしょうか。このフレーズの発信源は、動画ソーシャルメディアの『TikTok』でした。若者を上から目線で説教するベビーブーム世代の動画に対し、逆に“OK boomer”という決めゼリフと共に小馬鹿にした投稿が大ウケ。これがネタ化し、今や“#okboomer”というハッシュタグと共に、『ツイッター』や『インスタグラム』にも広がっています。この現象の背景にあるのは、多くの先進国が抱える世代間の格差と、その格差が生む意識の隔たりです。流行の発信源であるアメリカでは、シニア層の増加に比例して政府の債務も急速に膨張し、未来への投資が滞っています。年金制度や公的健康保険制度は、若い世代がシニアになる頃には破綻する見込みですが、現在のシニアが生きている間は維持可能で、ここに深刻な利害対立があります。

また、環境問題にしても、これを真剣なリアリズムとして捉える若者たちと、「自分たちの生きている間は何とかなるだろう」とばかり環境問題を軽視する“逃げ切り世代”とでは、議論は噛み合いません。双方の間には、あらゆる面で“意識の谷間”が広がっているわけです。因みに、現在70歳の人が20歳の頃、アメリカではヒッピーブームが真っ盛りで、若者は理想に燃え、社会を本気で変えようとしていました。それなら、今も彼らの政治思想は“革新寄り”なのかと思いきや、実態は真逆です。過去50年の投票行動を見ると、ベビーブーム世代の過半数が大統領選挙で民主党候補に投票したのは、1976年(※ウォーターゲート事件後初の大統領選)のたった一度だけ。彼らは極めて保守的な投票行動を続けてきたのです。オイルショックが起きた1970年代~1980年代、世の中が進歩的に変動する中で社会に出て正社員となり、マイホームのローンを支払い、保守化傾向を強めたベビーブーマーたちの価値観が、今のアメリカの決定権を握っている。彼らは選挙の投票率も高く、現在では連邦議会下院の3分の2、そして現職州知事の実に8割をベビーブーム世代が占めています。シニアばかりを守るように社会がチューニングされている――。そのことに不満を持つ若者の怒りが今、爆発しているのです。一方で、アメリカの世代間闘争には“人種”という特有の変数もあり、しばしば“グレーブラウンディバイド”と表現されます。白人が多いシニア層は“グレー”、非白人の割合が多い若い世代が“ブラウン”。ベビーブーム世代では人口の4分の3に達する白人の割合が、20歳以下では5割強にまで下落する。この多様性の差が、そのまま社会的な価値観の違いとして横たわっているわけです。

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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

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