【東京いい店やれる店】(20) 回転寿司店が都心部に回らない寿司店を続々オープン

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現在の回転寿司の4強は、『かっぱ寿司』『スシロー』『くら寿司』『はま寿司』。この中で、1皿100円均一料金で長く業界最大手の座にあったかっぱ寿司は、材料を海外調達に頼っていた為、近年の円安が打撃となって3年連続で赤字を計上。業界3位に転落し、昨年、外食大手の『コロワイド』(『甘太郎』や『牛角』の会社)に買収されている。代わって、回転寿司界1位の座に躍り出たスシロー。今年1月、郊外に比べて低迷している東京都心での売り上げ回復の為、新業態の回らない寿司店『ツマミグイ』を中目黒の山手通り沿いに出店した。この店の店内は回転レーンが無く、真っ白なモダンな内装なので、パッと見にはまるでカフェ。各テーブルに置かれたメニュー代わりのタブレットに注文を入力すると、店員が席に持って来てくれるシステムで、握りは1貫100~350円(注文は1貫単位)。どんな注文も3分以内に届くのは立派だ。店の奥には、1皿300円均一の前妻の小皿を客が自由に取る“前菜バー”が用意されていて、席についたら先ずタブレットで酒と鮨を注文し、この前菜バーに足を運んで何皿か取ってくる内に席に注文の品が届いているので、時間の無駄が全く無い。よく考えられている。但し、マシーンが作る鮨は握りが甘く、シャリとネタが熟れていないのと、最近の若者の嗜好に合わせたせいか、デフォルトがサビ抜きで、客が別盛りのサビを自分でネタの上に乗せなければならないのには聊かガッカリ。

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2人でたっぷり食べて飲んで1万1810円という勘定も、寿司屋としては安いが、回転寿司としては高い。それでも客はよく入っており、この成功に気を良くしたスシローは、この『ツマミグイ』の2号店を6月に赤坂見附に、3号店を7月末に新橋に出店した。ところで、去る9月18日にこの『ツマミグイ』に対抗する形で、業界3位のかっぱ寿司も青山に回らない新業態店『鮨ノ場』を出店した。この店も注文はタブレットなのだが、回転レーンは無い。代わりに、店の真ん中に以前からかっぱ寿司が導入している、客から注文された握りを直線的に席まで届ける“特急レーン”がドーンと据えられている為、パッと見は回転寿司と同じ。上下2段のレーンを握りの皿がすっ飛んで行く光景は、見ていて飽きない。2人で6128円という勘定も回転寿司並みに安いのだが、経営者が「都会を意識してお洒落に造った」という割には各席に派手なメニューの紙がベタベタ貼られ、店内は安売り感がプンプン。都会人相手の新業態店としては、先行の『ツマミグイ』のほうに一日どころか百日の長がある。一方、業界2位のくら寿司と4位のはま寿司は、スシロー・かっぱ寿司の“都会戦略”とは別方向を目指していて、くら寿司は7月末から酢飯で食べる“すしやのシャリカレー”を投入(北大路欣也がCMをやっているアレ!)、4位のはま寿司も8月末から酢飯を使ったタイ風“グリーンカレー”を投入している。回らない回転寿司に酢飯カレー…。日本の寿司は一体、どこへ行こうとしているんでしょうかねぇ。


キャプチャ  2015年10月20日号掲載


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