清水建設、夜間照明の生態系への影響評価

清水建設は工事期間中の夜間照明が生態系に与える影響を評価するシステムを開発した。使う照明の種類や形状、数、工事期間、周囲の環境などから死んでしまう虫の量を予測した上で蛇や猛きん類などの餌がどの程度不足するかを計算する。周囲に保護すべき野生動物がいるダムやトンネル工事で活用し、工事受注につなげる。







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システムでまず工事期間、周辺環境が森か水田かを入力し、保護すべき生物をクマタカなどの猛きんや両生類のサンショウウオなどから選ぶ。さらに工事で使う照明の種類を選択する。照明には水銀灯・ナトリウム灯・発光ダイオード(LED)などがある。価格は水銀灯が最も安く、ナトリウム灯で約20倍、LEDは約30倍程度だ。それぞれ何割ずつ組み合わせるかなどを決めると、照明にかかるコストと、環境への影響の指標が示される。指標が1以上になった場合、保護すべき生物に対して餌の不足が発生する。計算にはこれまでの生態系の調査のデータもあわせて使う。例えば工事現場の近くにクマタカがいる場合、クマタカの餌のうち4割が蛇、その蛇の餌のうち半分がカエル、カエルの餌のうち照明に引き寄せられる昆虫が何割といった具合だ。さらに工事期間中に照明のせいで死ぬ虫の総重量を照明の種類や周辺環境から推定する。

清水建設は今後入札などの際にシステムを利用し、生態系に影響がなく、費用を抑えた工事照明の提案で受注獲得を狙う。虫は照明の明るさに吸い寄せられ、方向感覚を失って死んでしまう。水銀灯は多くの紫外線を出す。虫の中には紫外線を可視光よりはっきり見る種類が多く、水銀灯にはたくさんの虫が集まる。 (小河愛実)


キャプチャ  2014年9月18日付掲載
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