【私のルールブック】(24) 最悪を想定して“終活”と早めに向き合う

皆様のご存知の通り、北斗晶さんが乳癌を告白し、川島なお美さんが若くして他界された。因みに、北斗さんと私は同じ歳で、なお美さんは若干先輩ではあるが、同年代である。やはり、色々考えてしまいますよね。所謂“アラフィフ”…。働き盛りと言われながらも、人生の折り返しはとうに過ぎている訳で、まだ無理が利く一方、あちこちに不具合が出てきているのも実感している年齢。とのことから、否が応でも“死”というものを意識せざるを得ないと言いますか、早いと言われる方もいるかもしれませんが、既に私はかなり具体的に逆算しているんです。例えばワンちゃん。長男を迎え入れたのは今から約6年前。犬種はチワワ。チワワは結構長生きとされています。とはいえ、15年生きてくれたら御の字、18年天寿を全うしてくれたら万々歳。その場合、私は還暦を迎えていることになります。そうなんです。基本、私は還暦合わせで逆算しているんです。

「還暦なんて早過ぎるよ~!」って声が聞こえてきそうですが、現実として、なお美さんは54歳の若さで逝ってしまわれた訳で、確率の問題とかではなく、最悪の場面を想定して事前に手を打っておいて、何がいけないのか? 6年半前に子役スクールを立ち上げたのも、似たような想いからでした。若い時分、生意気を通り越してやりたい放題だった私。40を過ぎて、かなり遅ればせながら「このまま自分の為だけに仕事をしていたら、申し訳なさ過ぎる」と思い、“自分”ではなく“他人に残す”作業を模索した結果、子役の指導に行き着いたのです。勿論、経営面もしっかり逆算しました。立ち上げから3年は赤字でいい。しかし、5年以内でチャラベースに持っていきましょう。5年間で子供たちは勿論、同様に社員さんを育てましょう。仕事というものは最終的に“人”ですから、人件費削減ではなく、可能な範囲で人材育成に先行投資しましょう。何故ならば、人を育てなくては“私”が消えることができないから。だって、いつまでも私程度の名前を売りにしていては、健全経営とは言えないでしょ? よって、私の名前を1日でも早く消す為に、日々子供たちと社員さんたちと向き合っている訳です。まあ、粗々“終活”ですよね。早い遅いのご意見はさて置き、早めに動き出しておけば、それだけじっくり時間をかけて根回しできますから。




日本人の平均寿命がどれだけ延びようと、それは飽く迄も統計を元にした平均値であって、当てにするには気が引ける。それに、自分の躰ですからね。私は自身の肌感を信じたい。その感覚から逆算して、更に最悪のパターンを想定して、1つひとつの事柄を焦らず実行していければ…。とはいえ、完璧は無理でしょうから、最終的に半分ぐらいパズルのピースを埋められたら、そこそこ自分を許すことができるかなと…。いや、許すことはできないな。歳を取るって何なんですかね? もっと自信を持って生きられたら少しは楽なのかもだけど、ネガティブフェチの私には無理でございます。ただ1つ確かなことは、死は確実に万人に訪れるということであり、何故かそこだけは平等なんだよな~。何か、今回は変な感じになってしまいましたね。でも、今はそんな気分ってことで、そこは許して!


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2015年10月29日号掲載


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テーマ : 俳優・男優
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