チャイニーズマフィア『怒羅権』、3つのグループに分裂…元幹部が語った誰も知らないリアル

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――1990年代末から2000年代前半にかけて、怒羅権としてバリバリやっていたOBは今、どんな生活を送っているのか?
「元怒羅権といっても、大きく分けて3通りいる。1つは、幹部メンバーで今も日本国籍が取れていなかったり、永住権も持っていない残留孤児系の人間。2つ目が、日本国籍或いは永住権を持っている人間。そして3つ目が、純粋な日本人。若い内はイケイケでよかったけど、30代・40代になってものを言ってくるのが、日本における身分なんですよ。ですから、今も悪さをしているのは1つ目のグループが多い。故郷の中国東北部のマフィアとつるんで、裏の仕事に絡んでいる」

――2つ目・3つ目の人たちのシノギは?
「中国系でも、日本での身分がしっかりした人間は、家族も作って、飲食や土建の正業に就くか、後はヤクザですね。日本の組織に入って、いいところまで行っている人間も出てきました。あと数年もすれば、中国系の組長がバンバン出てきても可笑しくない状況だと思います。日本人の元メンバーの多くは大体落ち着いちゃっていますよ。暴走族の頃の話は既に“いい思い出”みたいな(笑)。ただ、関東連合みたいに、詐欺や会社経営でがっちり儲かる仕組みを作るというようなスマートなことは苦手な奴が多いのは事実。結局、粗暴で凶悪っていうのが怒羅権のトレードマークでしたけど、大人になればなるほどそれじゃ通用しなくなってくる。全体的に見て、金儲けは下手な人間が多いですよ」

――「シノギをメンバー個人が独占し、下の人間にノウハウを教えない」と言われるが?
「そういう話はよく言われていますが…。実際は人によりますよ。ただ、秘密主義というところはあるかもしれませんね。ノウハウを教える相手を極少数に選んでいるということですかね」




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――「今も、元怒羅権としての結束は固い」と見ていいのか?
「個々につるんでいるケースはあるけど、正直、最近はバラバラと言っていい。数年前まではそれなりに結束も固かったけど、準(暴力団)指定を受けた頃からは、仲間内のトラブルばかり耳にするようになった。中国人同士の喧嘩は、以前なら圧倒的な力を持ったOBが双方のグループのケツ持ちとして出てきて、話し合いで決着が着いていた。ところが、最近はカネに詰まって力を失ってしまったOBも多く、中国系グループといっても…。怒羅権と全く関係のない新興グループも出てきて、俺たちから見ても最近の状況は混沌としています」

――『怒羅権』の力は落ちているということか?
「そうではなくて、纏まりが無くなったということですね。但し、組の幹部も当然いるし、裏の仕事で幅を利かせているのもいる。そこらの暴走族OBとは訳が違うので」

――元メンバーたちは、具体的にどんなシノギをしているのか?
「嘗てのメンバーが大人になり、自分の故郷の親族たちを続々と日本に呼び寄せています。その多くは福島の除染現場に派遣されたり、シャブの密売組織を作ったり、売春エステを経営したりして、謂わば欧米のマフィアのように裏と表の顔を使い分けて生きている。中国東北部には、“泥棒の街”として有名な都市があるんです。そこには、血縁で結び付いた名立たる組織的泥棒集団の拠点が幾つもある。その内の1つが怒羅権の家族の系列で、今は首都圏の某所に集団で住み、定期的にゴトを行っていたりします」

――中国人の犯罪が起きると、怒羅権の名前がいつも出てくるが?
「報道で怒羅権の名前が出ているものに関しては間違いないと思うが、他の中国人の事件については何とも言えない。地域毎にグループも違えば、犯罪の種類や手口も変わってきます。ただ、日本で事件を起こす中国系犯罪グループも、怒羅権のことは無視できない。間接的に関わっている人間がいる可能性はありますね」

「日本の暴力団に取って代わりかねない半グレ組織」と言われた怒羅権。ヤクザのマフィア化が進む中、その存在は今後どうなるか――。 (取材・文/伴音康記)


キャプチャ  2015年12月号掲載


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テーマ : 暴力団
ジャンル : ニュース

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