【東京いい店やれる店】(30) 大切なシャンパンナイトは、出自のしっかりした店で

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バブル崩壊後の20年間、日本人はクリスマスイブを、自宅でフライドチキンを食べるか、友だちの家で鍋を突くか、何れにせよ随分と慎ましく過ごしてきた。今更バブルの時みたいに、一晩で3回転もさせるレストランで食事をして、彼女にティファニーのリングをプレゼントし、一緒にプリンスに泊まるなんていう過ごし方を勧める気は無い。しかし、ハロウィンであれだけ騒ぐくらいだったら、イブもいつもよりちょっとだけお洒落して、ちょっとだけいい店に行く(そういう晩を欧米では“シャンパンナイト”と言うそうだ)くらいのことは再開してもいいのではないか? 今週は、そんなシャンパンナイトにぴったりの新店を2店ご紹介しよう。先ず1店は、去る11月26日、西麻布の裏通りの『山田屋』という饅頭店の跡にオープンした『フレンチモンスター』。この店は、『ひらまつグループ』出身のサービスマン・錦織宏尚が、フレンチの名シェフ・市川知志の片腕であり、市川が出したミシュラン1ツ星の『シェトモ白金』や『ラ・ピッチョリー・ド・ルル』でシェフを務めていた池尻綾介と組んで出店した、極めて育ちのいいフレンチ。店内は、一段高くなったオープンキッチンをサービス用通路が塀のように囲み、その前にカウンター席が設えられたちょっと面白い作りで、全体に木の濃茶を生かした、フランスの田舎風の暖かみのある内装。何でも、最近のパリで流行中の“ターブルトード”という“自宅に客を招いて一緒に食卓を囲むスタイル”を目指しているとかで、

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クリスマスに行くにはまさにぴったりの“やれる”雰囲気である。メニューはアラカルトもあるが、コースが6500円と1万円。2人で安いほうのコースを食べて、ワインも1本飲んで、勘定は2万4000円きっかりだった(御多分に漏れず、12月20~25日はコースが1万5000円のクリスマスメニューとなるので要注意!)。見ただけで店に行きたくなるくらいホームページが充実した店なので、先ずはインターネットでチェックされることをお勧めする(http://www.frenchmonstar.com/nishiazabu/)。もう1店は、イタリアンの『オルゴーリオ・デル・カザルタ』。こちらは、元『ビスボッチャ』シェフの今野義則が、2012年に広尾高校の向かいに出店したトスカーナ料理店が、10月に恵比寿に移転した店。“カザルタ”の名前は、トスカーナ州の古都・シエナの名店『リストランテ・カザルタ』から貰ったのだそうだ。こちらも、店内は木の濃茶を生かし、頭上から素朴なシャンデリアを吊った、イタリアの田舎風の暖かみのある内装。空間が奥に深く入り組んでおり、穴蔵みたいな造りで居心地がいい。料理の売りは、赤身肉の炭火焼きを始めとした肉料理(トスカーナは肉料理の州ですから)。勘定は、2人でビールとグラスワインを飲んで2万615円。ボトルでワインを飲んだら、『フレンチモンスター』と同じ2万4000円前後だろう。両店とも、この号が出る頃にはイブ前後の予約が埋まってしまっているかもしれないが、真冬のデートの切り札となり得る、暖かみのあるいい店である。


キャプチャ  2016年1月5日・12日号掲載


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