【東京いい店やれる店】(32) 『ユーゴ・デノワイエ』を迎え撃つ日本焼き肉界総結集店

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去年1年、東京の外食界を席巻したのが熟成肉専門店。当連載でも、3月の『シックスマーズ』に始まって、4月の『BLTステーキ銀座』、6月の『ラステイクス』、7月の『ワカヌイ』、9月の『i-table』と、ニューオープンの熟成肉店を毎月のように紹介してきた。それも11月に恵比寿に上陸したパリの精肉店『ユーゴ・デノワイエ』のレストランで打ち止めと思ったら、どっこい、未だその先が2店もあった。1店は、『㈱ちゃんと』出身の井上盛夫が、東京の合コン界にその名を轟かせた同社の『ケンズちゃんとダイニング』があった西麻布のY字路の向かいに12月に出店した焼き肉レストラン『ジ・イノセント・カーベリー』。この店の何が凄いって、通りの側の壁一面がガラス張りの肉の熟成庫になっていて、肉がまるで宝石化骨董品のように陳列されていること。西日の強い日は中の肉が干し肉になってしまわないか心配だが、そこはきちんと管理しているのだろう。入り口脇の厨房に立っているのは、拡大経営が裏目に出て2011年に倒産した『㈱ちゃんと』創業者の岡田賢一郎(考えてみれば、大阪の人気焼き肉店『マダン』で長く料理長を務めていた人だ)。肉の選定は、和牛販売サイト『和牛ダイレクトドットコム』を運営する浜田寿人が担当しているそうで、ユーゴ・デノワイエに対抗して日本の肉の専門家がタッグを組んだ形である。店構えや色使いは如何にも今風でお洒落だが、それでいて各テーブルには、

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普通の焼き肉店でよく見かけるバズーカ砲のようなダクトと長方形のガスコンロ。メニューも、黒板には如何にも今風な和牛の部位名が書かれているが、一方で手元のメニューには、普通の焼き肉店でよく見かけるタン・レバー等の部位。今風の熟成肉専門店と昔ながらの役肉店のアンバランスな共存が、この店の真骨頂なのだろう。2人でおすすめの和牛を160gずつと、“キムチの王様”(昔のちゃんとの看板メニュー)を始め、タン・スープ・冷麺等を食べて、2万1410円。勘定は高いが、デートで行く焼き肉店としては最上の部類だ。現に、客席はカップルで賑わっていた。もう1店は、本業は梱包材メーカーの『㈱新和』が、新宿の飲食ビル『レインボービレッジビル』6階に向かい合わせに2店同時に出店した焼き肉店『エイジング・ビーフTOKYO』(180席)とステーキ店『グリルド・エイジング・ビーフTOKYO』(118席)。両店は、中央に共通の肉の熟成庫とキッチンを設え、エレベーターを降りて右手が大人っぽい内装のステーキ店、左手がダクトの無いレストラン風の焼き肉店。要は、「肉を店舗が焼いてくれるか、自分で焼くか」の違いである。後者に入ったが、2人で1万3824円という勘定はかなり安め。そのせいか、客は皆、恐ろしく若かった。オープン2日目に行った時はかなり空いていたが、忘年会シーズンの真っ盛りにもう一度行こうとしたら満席で断られた。こちらは大人のデートには使えないが、大人数で焼き肉という時には使える店である。


キャプチャ  2016年1月26日号掲載


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