【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(46) 目の前にあるのは壁ではなく“障子”! さっさと突き破れ!

新年早々、ハードな話題で恐縮ですが、今後の日本には苛烈な格差社会が待っています。これは世界の潮流で、日本だけが例外的に抗うなんてことはできない。偏差値教育と終身雇用を徹底して世界経済を席巻した時代の貯金を食い潰しながら、「皆でやっていく」構造も愈々終わりが見えてきました。今の日本社会の上にいる40代・50代のミドルマネジメント層の多くは、技術や技能よりも人脈という名の“コネ”を広げることでシステムに寄生してきた。これ、国際基準では“無能”に等しい状態です。例えば、技術のことを何もわからない人々が、優秀な理系の人間に指示を下すような不公平な構造は、グローバル化の波に早晩呑み込まれるでしょう(アメリカでは既に、存在意義を失ったミドルマネジメント層がかなり淘汰されています)。勿論、これは下のレイヤーも同じで、“替えの利く業務”はロボットや海外へのアウトソーシングとの競争になる。手を拱いているだけでは、もっと賃金を下げられるか、職を失うかの2択でしょう。

となれば、問題は「現状をどう考えるか?」です。「日本オワタ」と思うのか、それとも「過渡期の大チャンス到来!」と思うのか? 世界に目を向ければ、チャンスはごろごろ転がっています。象徴的なケースとして、以前なら大人たちから「しょうもない遊び人」と見られていた超ド級のゲーマーたちが、今では世界を市場とし、ゲームをプレイすることで生計を立てる例も出始めました。NHKが彼らを取材し、「ゲームはいかん」という型に嵌めた報道をして抗議を受けたことが先日、ニュースになりましたが、これこそが“大チャンス派vs旧来日本型”の意識差の表れでしょう。例えば、日本では“タコ部屋労働”のイメージが強いアニメーターにしても、本当にキツいならさっさとフランス語でも勉強したほうがいい。「日本の○○業界はどうしようもない」と言うなら、新たな環境に飛び込めるのがグローバル社会です。勿論、100%の成功は保証できない。でも、受動的に“日本の沈没”と歩を合わせるよりは、ずっと明るく生きられるでしょう。




それに、日本は未だ“勝負し易い状況”だと思います。イギリスやアメリカ等では、貧困層に転落すると住む場所から働く場所まで物理的に隔離されてしまう。そこから持ち直すのはかなり難しいから、「リスクを負って勝負しよう」なんて発想すら持てない。日本はそこまで酷くないからこそ、「頑張れ」と言う意味があると思うんです。但し、これからのチャレンジには最低限の“道具”が必要です。世界の情報に直接リーチし、世界に直接アプローチできる語学力。世の中を合理的に判断できる理数系の考え方。そして、ITリテラシー。何れも自分の頭で考え、自分で動く為のツールです。こうやってチャレンジを促すと、やる前から尻込みする人がいます。「目の前に大きな壁が立ちはだかっている」と錯覚している。だけど、実際にそこにあるのは“障子1枚”なんですよ。指1本で穴が開く紙を怖がり続けるより、2016年は“生きる欲望”を強めに設定して、冒険に飛び出す準備をしませんか?


Morley Robertson 1963年、ニューヨーク生まれ。父はアメリカ人、母は日本人。東京大学理科一類に日本語受験で現役合格するも3ヵ月で中退し、ハーバード大学で電子音楽を学ぶ。卒業後はミュージシャン・国際ジャーナリスト・ラジオDJとして活動。現在、『NEWSザップ!』(BSスカパー!)・『モーリー・ロバートソンチャンネル』(ニコニコ生放送)・『Morley Robertson Show』(Block.FM)・『所さん!大変ですよ』(NHK総合テレビ)・『チャージ730!』(テレビ東京系・不定期)等に出演中。


キャプチャ  2016年1月25日号掲載


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テーマ : 世代間格差
ジャンル : 政治・経済

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