【本当の日韓大問題】(13) 地政学が示唆する究極の選択…残された道は二股外交だけ

韓国が米中2大国の間で揺れている。現政権は中国への傾斜を強めるが、ビジネスマンアンケートでは異なる結果が出た。地政学的な見地から半島国家の生きる道を探る。

20160203 05
「中国の浮上で、韓国は危険な状況に置かれている。(将来的に)中国が韓国に攻勢的な行動を取るようになった場合、韓国としてはアメリカに頼る以外の選択肢は無いと考える」――米中2大国が全面衝突すると予測する国際関係の泰斗、シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授は2011年、『中央日報』の取材にそう答えている。しかし、朴槿恵政権はこれまでのところ、正反対の方向に進んでいる。最大の同盟国であるアメリカに背を向け、最大の貿易相手国の中国へと傾斜してきたからだ。例えば2015年4月、アメリカが否定的だった中国主導の『アジアインフラ投資銀行(AIIB)』へ参加したのに続き、9月には中国の抗日戦勝70周年を記念する軍事パレードにも参列。習近平国家主席と天安門城楼に並んで現れ、中国傾斜論に拍車を掛けた。その一方で、アメリカが求める地上配備型ミサイル迎撃システムの在韓アメリカ軍への配備には、中国への配慮からか曖昧な態度を続けてきた。アメリカ軽視の背景には、「中国傾斜論は、対中関係が緊迫している日本が主張しているだけで、アメリカは問題視していない」とする韓国内の楽観論もあった。ところが、10月16日に開かれた米韓首脳会談では、中国が国際規範に違反した際、対中外交で牽制役を果たすようオバマ大統領から要望され、過度な中国依存に釘を刺されてしまった。その上、韓国が開発を進める国産戦闘機への技術移転について改めて拒否されたとあって、米韓間に隙間風が吹いているのは確かだろう。抑々、韓国の中国傾斜は今に始まったことではない。大国と地続きの半島国家という地政学的な宿命を背負う韓国の歴代王朝は、歴史的にも元・明・清等、中国で覇権を握った王朝に追従しながら生きてきた。ただ、最近の朴政権の中国傾注には、韓国人ビジネスマンも少なからず行き過ぎと考えているのかもしれない。米中どちらと緊密になるべきかを聞いたアンケートでは、安全保障のみならず、経済関係でもアメリカとの回答が中国を上回ったのだ。ミアシャイマー教授は、「中国を牽制する上で、韓国ほど戦略的に重要な国はなく、韓国の地政学的な位置が、韓国をアメリカの最も重要な戦略的パートナーにしている」とも指摘した。米中双方に太いパイプを持った強かな“二股外交”こそ韓国の生きる道となるが、今の政権中枢にそれを期待するのは難しいかもしれない。 =おわり

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浅島亮子・泉秀一・柳澤里佳・山口圭介が担当しました。

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韓国での取材中、現地のテレビ局の記者が放った一言が印象的でした。「日本と韓国は、離婚できない夫婦みたいなもの」――。独り身であるにも拘らず、何だか妙に納得してしまいました。歴史・領土問題で対立している傍らで、日本食やK-POPのブームが巻き起こる。愛憎が入り交じる複雑な感情は、確かに男女関係と似ているのかもしれません。ともすると、「今の冷え込みはただの倦怠期なのか?」と楽観視したくなるのですが、歴史問題だけは時間が解決してくれるものではありません。不満を第三者に“告げ口”するのではなく、両国のトップには膝を突き合わせて日韓関係の改善に努めてほしいものです。 (本誌 泉秀一)

誤解を恐れずに言うと、一個人として韓国に対する思いは“うんざり”です。技術は盗られ、世界中で悪口外交を展開し、一方でピンチに陥ると擦り寄ってくる――。これが今の韓国像であり、私の周囲でも同様の意見を持つ人は少なくありません。首脳会談で握手しても、国民の相互不信は拭えない以上、どう振る舞うのか? 実は、世界を見渡せば隣国同士で仲が良いケースは稀です。スポーツで隣国の対戦相手を熱心に応援するのは日常茶飯事。隣国の国民を揶揄するジョークの1つや2つは必ず持っています。それが憎悪でない限り、“うんざり”であっても大人の付き合い方はある筈。今は成熟した関係への入り口にいるのかもしれません。 (本誌編集長 田中博)


キャプチャ  2015年10月31日号掲載


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テーマ : 日本と韓国
ジャンル : 政治・経済

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