自慢げにMacBook広げている奴らで常時満席の気持ち悪いカフェチェーン…客も店員も“意識高い系馬鹿”が集う『スターバックス』という最低空間

「一息吐こう」と思っても、いつも仕事だか勉強だか読書だかしているいけ好かない奴らで一杯のスタバ。想像以上に気持ち悪い実態がありました。 (フリーライター 星野陽平)

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『スターバックスコーヒー』と言えば、1996年に日本に進出して以来、お洒落という評判で店舗数が拡大し、今や全国に1000店舗以上を擁し、『ドトール』に次ぐ喫茶店チェーンに成長した。スタバ人気は未だ健在というより、年々高まっているようだ。駅近く等で休もうと思って喫茶店を探すと大抵はスタバだが、殆どの場合は満席で座れない。何故、スタバはいつも満席なのか? それは、スタバがその辺の喫茶店とは違って「お洒落で格好いい」と思い込んでいる“意識高い系”の馬鹿が常に陣取っているからだ。本来、喫茶店というのは暇潰しか仕事の打ち合わせで使うものだった筈だが、近年のスタバで増殖しているのが、パソコンで長時間、黙々と仕事に没頭しているサラリーマンやノマドワーカーである。彼らがスタバに居座るのは、スタバという“洗練された空間”で過ごすことで、理想のライフスタイルを実現する為であろう。そして、その思いが高ぶってくると自然とドヤ顔になる。最近では、スタバでパソコンを広げて仕事をすることを“ドヤリング”、ドヤリングをしている人々のことを“ドヤラー”と呼ぶらしい(馬鹿っぽいネーミングだが、最近では一流経済紙の『日本経済新聞』がドヤラーの特集をする等して話題になっており、また便利なので以下“ドヤラー”の語を使う)。ドヤラーが使っているパソコンは、99%の確率で『MacBook』だ。勿論、スマホは『iPhone』。ドヤラーは、アップル製品を崇拝するアップル信者と同じ人種である。「ウィンドウズのほうが使えるソフトが多いし、値段も安いよ」と言っても、連中は聞く耳を持たない。彼らは「トラックパッドを2本指で擦ると画面がスクロールするし、ウィンドウズよりも便利だよ。シンプル且つ洗練されたユーザーインターフェースは、本当に素晴らしい」等と主張するが、それは言い訳に過ぎない。実際のところ、ドヤラーがMacBookを使うのは、漠然とそれが格好いいと思っているだけであって、特に深い理由は無い。「デザイナーやミュージシャン等のお洒落な人たちが皆、Macを使ってるから」というレベルの話なのだ。

また、スタバでドヤラー以外に目につくのが、読書や勉強をしている女子だろうか。彼女たちが読んでいるのは漫画等ではなく、何らかの専門書・全部英語のテキスト・自己啓発書、そして息抜きの場合も女子力アップの為の雑誌等である。本を読むなら図書館に行けばタダで読めるし、本も腐るほどあるし、スタバよりも静かだから、もっと読書や勉強に集中できる筈だろう。彼女たちに「何故、図書館ではなくスタバなのか?」と問い質すと、「だってお洒落なんだもん!」という声が返ってくる。馬鹿か! スタバが日本に進出してきたばかりなら、「スタバはお洒落で格好いい」というのもありかもしれない。だが、日本進出から既に20年近くが経っているというのに、未だドヤ顔で店に陣取る感性はいただけない。このような痛い人種と一緒の空間を過ごすというのは居た堪れないから、一般人であれば他に喫茶店があれば喜んでそちらに行きたいところだが、スタバはどこでも好立地な場所にある為、スタバ以外に選択肢が無いということもある。しかも、スタバは意識高い系のバカ(以下“スタババカ”)が常に店内を占拠している為、いつも満員。全く迷惑な話だ。スタバにスタババカが集まっているのは、スタバのブランド力が高いからだろう。スタバ礼賛本に依れば、スタバの商品は単なるコーヒーではなく、店員との交流や拘りの内装・音楽等に依って醸し出される“上質の体験”だという。スタババカにとってのスタバは単なる喫茶店ではなく、スタバの世界観を堪能する為の場所なのだ。




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そんなスタババカをもてなす側のスタバ店員のほうも、スタババカ以上にテンションは高い。スタバの店員は、従業員のことを“パートナー”と呼ぶ。本来、アメリカの企業で“パートナー”と言う場合、“共同経営者”とか“役員”といったような意味合いだが、スタバではアルバイトもパートも“パートナー”だ。「スタバの従業員は全て、対等な立場で誇りを持って働いている」ということらしいのである。また、スタバのコーヒーに対する拘りの象徴であるコーヒーを淹れる“バリスタ”にしても胡散臭い。バリスタ は毎週、店から豆を100g貰い、自宅でテイスティングに勤しむ等、コーヒーの専門知識があるとされる。社内試験に合格したバリスタは、通常のグリーンエプロンからブラックエプロンの着用を許され、知識を蓄えていくとエプロンに星の刺繍が最大で5つまで加わる。更に年1回、ブラックエプロンの頂点である“コーヒーアンバサダー”を決める『アンバサダーカップ』なる大会まで開かれているという。とは言え、色々と権威付けてそれっぽくしているだけで、実態はただの大学生バイトである。更に言えば、“アンバサダー”と言えば『アムウェイ』等のマルチ商法でも使われる階級名だが、このように細かく階級を分けていくのは、それっぽい呼び名や肩書を与え、次の目標を示すことで仕事にのめり込ませていく為の手法である。パートナーだのバリスタだのアンバサダーだのと、如何わしい横文字を与えられてその気になってしまうのか、スタバの離職率は飲食店業界の中でもかなり低く、従業員のモチベーションはかなり高いという。スタバ同様に、『マクドナルド』でも“クルー”、『ディズニーランド』でも“キャスト”等と呼び、アルバイトの若者のモチベーションを高めているが、どれもブラック企業であることを従業員に悟られない為の工夫である。

スタバの離職率の低さには、独特な教育制度が導入されていることも関係している。スタバには接客マニュアルが無い。その代わり、パートナーには、スタバが何を重視しているのかを示すクレド(信条)が書かれた“グリーンエプロンブック”という手帳が配られる。そこに書かれているのは、「歓迎する」「心を込めて」「豊富な知識を蓄える」「思いやりを持つ」「参加する」という自己啓発っぽいノリのキーワード。この手の自己啓発的な教育を導入しているのは、事ある毎に「夢がどうのこうの」と持ち出す渡邉美樹の『和民』と同様、安い給料で最大限に働かせることを目的としている。スタバの給料は、企業にブランド力がある割には大して高くない。更に、バイトだろうとサービス残業は多く、休日出勤も当たり前だ。それでも、スタバの従業員たちが笑顔でテキパキと働くのは、それが彼らにとってのミッションであり誇りある仕事なのだと、80時間に及ぶ新人研修を通して洗脳されているからだ。ワタミのブラック企業ぶりが社会問題化して久しいが、スタバも実態は粗同じなのである。近年、矢鱈とスタバ礼賛本が出版され、世間では「スタバは凄い!」という風潮になっているが、本来は国会で追及しなければならないぐらいのブラック度なのである。だが、完全に洗脳されたスタバの店員たちは、長時間労働に依る疲労も忘れ、献身的な真心接客をしている。常連客ともなると、店員は客が注文する前に「今日も○○でしょ?」と声をかけるし、頼まれてもないのにカップに「生まれてきてくれてありがとう!」「○○さんがいると毎日笑顔でいられます!」というウザいメッセージを書き込んだりする。ツイッターにアップロードされたカップのメッセージを大量に見ていると、「いつから日本はこんなに気持ち悪い国になってしまったのか?」と吐き気がする思いである。

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そうした一般人にとっては余計なお世話としか思えないサービスもあってか、スタバのコーヒーの価格は他のチェーンと比べると稍割高だ。一般に、喫茶店のコーヒーの原価率は10%程度と言われる。大手チェーンならば自社で農園を所有している為、豆の原価を10円以下に抑えてコーヒー1杯の価格を200円以下で提供できる。だが、その前提となっているのが、発展途上国のコーヒー生産者への搾取だ。愛と慈善の精神を重んじるスタバの場合は、そのような搾取を廃し、フェアトレード認証コーヒーを導入している。フェアトレードとは、簡単に言えば、発展途上国の生産者から割高で買う仕組みのことで、「フェアトレードと言えばスタバ」というぐらいに世間では認知されている。だが、2005年のデータに依れば、スタバで販売されたフェアトレード認証コーヒーは全体の3.7%に過ぎず、アメリカではフェアトレードのコーヒーがメニューに載っておらず、客が指定しなければフェアトレードコーヒーを注文できないという実態が明らかとなり、批判に晒された。今はどうなっているのかと思い、スタバのお客様相談室に確認してみると、「現在、扱っているフェアトレード認証コーヒーは、フェアトレードイタリアンローストのみでございます」との回答が返ってきた。フェアトレードの看板を掲げながら、スタバが実際に店で出しているコーヒーの殆どがフェアトレードではないのというのは、今も変わらないようである。ただ、スタバに依れば「99%のコーヒーが独自の倫理基準をクリアしている」というが、これも基準が不明で胡散臭い。胡散臭いのは、スタバご自慢のコーヒーの味についても当て嵌まる。スタバの味はスタバでしか通用しない。スタバ創業の地であるアメリカのシアトルはイタリア系の移民が多く、スタバのコーヒーもイタ リア風だ。だが、本場のイタリアでは濃くて苦いコーヒーを小さなカップに入れてチビチビ飲むのに対し、スタバのコーヒーはシロップやクリームでコテコテにして矢鱈と甘いのをガブガブ飲む。マクドナルドが大好きでブクブク太っているアメリカ人好みのコーヒーでしかない。2015年10月15日、スタバがイタリアに初めて進出するということがニュースになったが、世界60ヵ国以上で2万店超を展開しながらイタリアに進出していなかったというのは、客に提供しているコーヒーが本場の地に足を踏み入れるのも躊躇われる代物だったということだろう。

スタババカはそうしたスタバの実態を知らず、気持ちの悪いサービスを有難がり、上っ面のスタバ社内階級制度に過ぎないブラックエプロンにブランドイメージを感じつつ、「バリスタの淹れるコーヒーの味がわかる自分は特別な人間だ」と思い込み、ただでさえ拙いコーヒーを無限にカスタマイズして更に拙くなった自分だけのオリジナルコーヒーを啜ることで、“スタバの世界観”とやらに酔い痴れ、剰えフェアトレードでもない従来型搾取コーヒーを飲んで、恰も自分が間接的に慈善活動に参加していると勘違いし、益々自意識を肥大化させていくという、実に浅はかで愚かな連中なのである。スタバが「お洒落で格好いい」と勘違いした馬鹿が、仕事をしながらチューチューと甘いコーヒーを啜っている分には罪は無い。だが、店員と客が一体となって、互いに思いやりと慈善の精神を持って、長時間に亘って同じ空間を過ごし、何か意識の高い共同作業をしているかのようなつもりになっているのであれば、はっきり言って「キモい」としか言い様がない。門外漢にとってのスタバは、キモくて心理的に入り込む余地が無いだけでなく、スタババカに長時間占拠されて物理的にも座る余地が無い迷惑施設である。喫茶店は公共空間であり、用事が終わったらさっさと帰るべきだし、用事が無ければ長居するべきではないのである。勇気ある読者には、是非スタバに乱入し、これ見よがしに本記事を朗読し、店内の雰囲気をぶち壊し、彼らの目を覚まさせてやってほしい。

■意識高過ぎて吐き気がするスタバの“感動エピソード”
スタバ関係の本を読むと、以下のような度を越した“感動エピソード”が紹介されている。アメリカ合衆国バージニア州にあるスターバックスの地区マネージャーであるダイアナは、市外で何度かホームレスを見かけることがあった。ある日、担当する店にホームレスが1人入って来たところ、ダイアナはそのホームレスにホットチョコレートを奢った。ホームレスたちが町に程近い森に集まって野宿していることを聞いたダイアナは、早速、複数の店舗の店長とバリスタたちに呼び掛け、皆で森に行き、ホームレスたちと交流し、彼らに必要な援助を与えた。そうした交流を重ねたダイアナたちは、野宿をしているホームレスの実情を客に伝え、店舗でホームレスの寄付を募った。更に、スタバの客である地元の名士が資金を出すこととなり、正式なNPOとして発足した…。「修道院か!」と言いたくなるほどの愛と絆のボランティア精神だが、ここまでハッピーな発想と行動は不自然で、不気味以外の何物でもない。


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