一度ハマったら廃人まっしぐら、家族との縁を切られる者も?…現代のネトゲ廃人の実態

ゲームにハマるあまり、社会的な生活を送ることができなくなるネトゲ廃人。何故、彼らはここまでハマるのか? 自称ネトゲ廃人だという男性に話を聞いた。 (取材・文/フリーライター 永山あるみ)

20160206 08
かそく(26)…会社員。仕事以外の時間の殆どをゲームに費やす。仕事をするのは、親等に邪魔されずにゲームのプレイ時間を確保する為。ニコニコ生放送『kskのじこまん放送局』の生主としても活動中で、主にゲーム実況をしている。

インターネットの普及に依り、昨今ではグラフィクスをふんだんに取り入れたオンラインゲームや、スマートフォンやタブレット等で気軽にプレイできるソーシャルゲームが急増している。こうしたゲームの多くは、一般的な家庭用ゲームのように“クリア”という概念は無く、サービスが続く限りゲームがプレイできてしまう為、長時間のプレイや重課金してしまうユーザーも少なくない。現在、かそくさん(26)は「青春の全てをゲームに捧げた」と語る。「最初にハマったのは、“ラグナロクオンライン”という10年以上サービスを展開しているオンラインゲームでしたね。中学の時に友だちの家でやったのがきっかけで、高校になって家にインターネット回線が繋がるようになってからは、学校から帰ってきて翌朝3時までやって、仮眠を少し取ってから学校に行くような生活をやっていました」。日々、ゲーム三昧の生活だった。2009年にモバゲーの『怪盗ロワイヤル』が大ヒットしたが、それ以降、主にSNS上で提供されるソーシャルゲームが流行する。パソコンのオンラインゲームほど世界観は作り込まれていないが、携帯電話やタブレットでプレイできる為、敷居が低く、中高生のユーザーが爆発的に増えた。勿論、かそくさんもハマった。「ゲームは無料なんですけど、アイテムとかガチャ毎に課金があります。重度の課金をする者を“廃課金勢”と呼ぶんですけど、僕も多い時は月に10万ぐらい、平均で月に4~5万ほど課金していましたね」。学生の身分でそれだけお金を使うというのは容易ではない。その為、家族内のトラブルも絶えないようだ。「僕の周りもゲーム中毒者ばかりなんですが、親のスマホやらクレジットカードで勝手に課金しちゃう子とかも周りにいましたね。その後一切、やらせてもらえなくなったり。『レアアイテムが出現する時間と被るから』って、学校での授業が手につかなくなって不登校になる子とか、大学生だとそのまま留年しちゃったりする子もいました。自分の知人なんかは仕事を辞めて、その時に貯めた貯金で生活しながらゲームばっかりやっていますよ。ゲームと結婚できるんだったら、きっと皆、しているんだろうなあ…。僕ですか? 高3の時、母親がブチ切れてインターネット回線を包丁で切られちゃいましたよ。その後、テストで学年1桁台の成績を取ったら、インターネットはまた繋げてもらったんですけどね」。それは凄い…。そこまでやられなければ、ゲームは止められなかったのか。ゲーム中毒者の中には、トイレに行く時間さえも惜しんでペットボトル等に尿を足す“ボトラー”や、オムツに用を足す“オムツァー”、更にはそのまま排泄物を垂れ流す“垂れラー”と呼ばれる重度の依存症の者もいる。ここまでいったら、まさに廃人だ。




近年では、ネトゲ中毒者とその家族に纏わるショッキングな事件も多発している。日本以上に熱狂的なユーザーが多いとされているお隣の韓国では、ゲームのやり過ぎを注意された22歳の男性が母親を殺害し、逃走中も母親のクレジットカードを持ち出してインターネットカフェでゲームをしていたという事件も発生した。ゲームにのめり込み過ぎると、親子の縁すらも容易に破壊されてしまうのだ。「僕も家族に干渉されるのが嫌だったのでね。早くカネを手に入れて1人暮らしして、誰にも邪魔されない時間と空間でゲームがしたかった。だから、ゲームの為に就職したんですよ(笑)」。そう語るかそくさんは現在、会社勤めしながらゲームに明け暮れている。『ニコニコ生放送』の生主にもなり、『kskのじこまん放送局』というコミュニティーにてゲーム実況を放送している。それにしても何故、彼らはここまでゲームにのめり込んでしまうのか。「ネトゲもソシャゲもある意味、現実世界以上に人間関係が色濃いんですよ。ネトゲって、チャットで他のプレイヤーと交流をするんです。全体でチャットするのは勿論、グループ内チャットとか1対1の個人チャットとかもあるから、簡単に距離が近付く。男性プレイヤーは相手が女性だと知るや、レアなアイテムをプレゼントしたりして相手の気を引こうとするんですけど、それを悪用して、ネカマ(男性がインターネット上で女になりすますこと)が男性を騙してアイテムをゲットするなんてこともよくありますね。また、ネトゲで知り合った者同士、現実世界でオフ会をするなんてこともよくあります。けど、そのネトゲ内で有名だったプレイヤーを中心としたグループが女の子を呼び出して、酒を一杯飲ませてベロンベロンにしたところをヤッちゃうなんていう酷い話も聞いたことがあります」。家庭用ゲームと決定的に違うのは、コミュニケーションツールを使い、そのゲーム内で人間関係まで構築できてしまうところだ。その為、ゲームをプレイしている内に、それが“リアルな世界”だと錯覚してしまう。一度でも足を突っ込んでしまったら中々抜け出せない泥沼のような世界――それがネトゲ、並びにソシャゲなのだ。


キャプチャ  第16号掲載
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