【タブー全開!政界斬鉄剣】(21) 甘利前大臣のスキャンダルは贈収賄ではなく詐欺事件だ!

――先月28日、経済再生担当大臣の甘利明氏が“政治とカネ”の問題で大臣を辞職した。池田和隆氏は、第1次安倍政権時に農林水産大臣だった松岡利勝氏の下で大臣秘書官を務めていた。当時、松岡氏にも“政治とカネ”の疑惑が浮上し、池田氏は疑惑の渦中にいた。それだけに、今回のスキャンダルに対する視点の質も深さも違う。
池田「先ず、甘利さんはUR(都市再生機構)への影響力を持っていません。だから、URとの億単位のトラブルなんて解決できる訳がない。URに影響力を持つ族議員は別にいる。たとえ大臣でも横入りはできません。『族議員をナメんなよ』という話です」

――でも、甘利氏本人がカネを直接受け取ったようだし…。
池田「甘利さんは当選11回、大臣経験も5回を数える、政界トップクラスのキャリアを持つ政治家です。そんな大物が危険を冒してまで、今回のようなブラックな口利き案件の為に、たったの100万円を本人が直接受け取るなど、断じてあり得ない。清島健一という秘書が甘利さんに嘘の事情説明をして安心させ、受け取らせたのでしょう。これは同時に、今回、週刊文春に告発した人物を安心させる為の行動でもある。『依頼内容は大臣に伝わっているから安心してね』と。でも、本当は伝わっていない訳です」

――では、甘利氏はURに影響力が無いのに、秘書がURの担当者に圧力をかけたり、国土交通省の局長を買収したってこと?
池田「URの国会担当者が政治家の事務所に呼び出されるのは普通のことです。それが仕事。また、国交省の局長まで出世した人が5万円の商品券を受け取ったというのは絶対に嘘。東京大学に入って国家Ⅰ種試験に合格し、更に出世した努力と我慢の積み重ねを5万円で棒に振るリスクを、誰が冒しますか? つまり、秘書はURの担当者や国交省の官僚に働きかけている振りをして告発者を安心させ、更なる金品や接待を引き出したってことですよ」

――では、告発者については?
池田「告発者の一色武氏は、自ら別の会社を経営しながら建設会社の総務担当として動いている。その建設会社は、不法投棄された大量の産業廃棄物が埋められている土地を態々借り、そこは道路建設の予定地でもあり、URから多額のカネを引き出そうとしていた。しかも、一色氏は過去に姓を何度も変えており、右翼団体にも属していた人物。全て普通じゃない動きですよ。しかも、贈賄用の紙幣を新札に替えて連番にした上でコピーするやり口と発想も異常。因みに、紙幣の複写はニセ札製造に準ずる重大な違法行為。それを“見本”という印字無しで掲載した週刊文春も問題です」




――今回の騒動は、タチの悪い秘書と告発者が起こしたもので、甘利氏は巻き込まれただけ?
池田「私はそう思います。今回のような、誰だって一見して怪しいとわかる人物にカネを集り、主人を辞任に追い込むなんてクズとしか言えない。勿論、秘書の管理ができていなかった甘利さんの責任は大きいですが、今回のスキャンダルは政治とカネの問題ではない。クズ秘書に依る、単なる背任・横領・詐欺事件ですよ」

――“政治とカネ”と言えば、昔は悪い政治家の泥を秘書が被るものだったが、今回は逆だと…。また、経済政策において中心的な役割を果たしていた甘利氏の辞任で、大詰めを迎えたTPP交渉やアベノミクスへの影響を危惧する報道が目立つけど…。
池田「何の影響もありません。TPPに関しては、全てを把握している役人が国会答弁の原稿を作るので、文字さえ読めれば誰でも後任が務まります。アベノミクスについては、もうそれ自体が限界を迎えているので、誰がやっても変わりありません」

――池田氏は、「甘利氏と同様の爆弾を抱える議員を何人も知っている」とのこと。続報を待て!


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官。1967年、熊本県生まれ。“農水族議員のドン”と呼ばれた松岡利勝農林水産大臣(故人)の秘書を16年間務め、国家権力や利権・国の意思決定の実態を内側から目撃してきた重要人物。


キャプチャ  2016年2月15日号掲載


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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

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