【タブー全開!政界斬鉄剣】(23) ミサイルを撃ち込む前に敵国が狙ってくる“日本最大の弱点”とは?

――今月7日、“人工衛星の打ち上げ”と称した北朝鮮に依る弾道ミサイルの発射実験が世界を騒がせた。
池田「当たったり当たらなかったりするPAC3が配備されたところで、何の安心材料にもなりません」

――どういうこと?
池田「北朝鮮からの攻撃なら、国力からいって数発のミサイルしか同時に発射できないでしょう。しかし、『中国が相手ならどうだ?』という話です。彼らは、同時に20~30発のミサイルを一気に撃ち込む実力を持っている。そうなれば、命中精度が頼りないPAC3を何基配備しても無駄です。何より敵国は、ミサイル攻撃の前に日本最大の弱点を突いてくるでしょう」

――日本最大の弱点って?
池田「サイバー攻撃に対する備えです。政治家も防衛省もマスコミも、誰もそこを真剣に心配して備える動きが見られない。残念ながら、サイバー攻撃や機密情報の漏洩に対する日本の防御能力や意識の低さは世界屈指。永田町も霞が関も市ヶ谷(防衛省)も“ザル”の状態です」

――そうなの?
池田「日本の中枢である永田町は、既にかなりの頻度でサイバー攻撃を受けています。国会議員には、衆議院や参議院から3台ずつパソコンが割り当てられていて、院内のLANネットワークで繋がっていると同時に、外部のインターネットにも接続されている。だから、外国からのアクセスも可能で、議員のパソコンはしよっちゅうウイルスに感染しているのです。以前、アメリカのヒラリー・クリントンさんが、重要なメールを私的なメールアカウントで送受信したことが大問題となりました。裏を返せば、公的なアカウントならセキュリティーは万全ということ。一方の日本は、国会議員の公的なメールさえも、素人に毛の生えたハッカーでも全部見られてしまう。しかも、国会議員のパソコンやそのシステムを保守管理しているのは、高度な技術を持つ専門セクションではなく、民間企業に外部委託されている。しかも、大企業本体からではなく、その下請け会社のサラリーマンがメンテナンスに来る。若し、そのサラリーマンに某国が多額の報酬を支払えば、簡単に国家機密が漏洩するかもしれない。例えば、ある議員のパソコンがウイルスに感染してしまったとなった時、パソコンごと交換になるのですが、後日、『ウイルスはどこからの侵入だったのか?』と保守管理の担当者に尋ねたら、『外部からということはわかったのですが、その先はわかりませんねー』という愕然とさせられるものだった。こんなに頼りないセキュリティーレベルなのに、国会議員たちはただの一度も真剣に国会で問題提起をしたことが無い(怒)。国家の中枢のネットワークが敵意を持つ外国から侵入されたのに、敵が誰なのかを特定する能力も無ければ調べもしない連中に管理を任せるなんて、正気の沙汰ではありません!」




――敵国はミサイル攻撃の前にサイバー攻撃を仕掛けてくるっていうけど、具体的には?
池田「例えば、電力の送電システムや通信システムを無力化してくるでしょう。ある日突然、停電になり、携帯電話も繋がり難くなる。北朝鮮のミサイル発射実験の際に政府が自慢げに稼働させた“Jアラート”だって機能しないかもしれない。そんな状況下で核弾頭搭載のミサイルが突然降ってきてから、慌てて船でPAC3を運んで間に合うのかという話です」

――日本の実質的な防衛力は、豆腐並みの脆さってことか…。
池田「その通り。なのに、防衛省の幹部に話を聞くと、『中国が尖閣諸島を攻撃してきても1時間以内に殲滅できる』と断言するんです。防衛に関わる政治家も彼らからの報告を聞いて、信じちゃっている。彼らの脳内には、広大なお花畑が咲き乱れているとしか思えませんね」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官。1967年、熊本県生まれ。“農水族議員のドン”と呼ばれた松岡利勝農林水産大臣(故人)の秘書を16年間務め、国家権力や利権・国の意思決定の実態を内側から目撃してきた重要人物。


キャプチャ  2016年2月29日号掲載


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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

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