【政治の現場・参院選の焦点】(04) 民維合流、不安と不満

20160312 01
先月28日夜、富山県小矢部市の公民館で、維新の党参議院議員の柴田巧(55)が国政報告会を開いた。報告の大半は、民主党との合流協議の説明に割かれた。柴田は、今夏に改選を迎える維新の参院議員4人の1人。30人分の座布団や座椅子で埋まった畳敷きの部屋で、柴田が「現時点では賛成できない。党名・政策・綱領を見極めて(合流するか)判断したい」と告げると、支持者から「確かに“民主”じゃあ戦い難い。先生も正念場だな」という声が上がった。民主党代表の岡田克也と維新の党代表の松野頼久は、先月26日に、3月中の合流を目指すことで合意した。難航した交渉が纏まったのは、参院選での野党共倒れを防ぐ為だ。改選定数3以上の選挙区で見ても、2013年参院選の埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・大阪の各選挙区(改選定数計22)で、民主党の獲得議席は3。改選定数が20だった2007年の11議席から大幅に減らした。支持率の低迷に加え、野党候補乱立の影響を受けた形で、自公両党は12議席を獲得した。日本共産党が候補取り下げを進める1人区だけでなく、複数区でも乱立を回避することは、参院選で政権交代の受け皿を目指す民主党に必要不可欠だった。だが、当事者となる参議院議員、特に維新の改選組4人は、合流決定に複雑な表情を見せている。柴田を含む維新の参議院議員5人は、何れも比例選出で、国会法の規定で新たな名称の民主党には参加できない。

改選組は、参院選前に議員辞職した後で出馬する案が検討されているが、旧みんなの党出身の柴田らには労働組合等の巨大組織の支えが無い。富山県議を3期務める等、同県下に後援会組織を持つ柴田は、2010年参院選ではみんなの党でトップの約8万8000票を集めた。それでも、民主党の最下位当選者の約10万1000票には届かない。改選組の4人は、“埋没”への懸念を強めている。先月3日の維新の両院議員懇談会では、「維新のまま参院選に臨めば、比例で1~2議席は取れるかもしれないが、民主という“泥舟”に乗ればゼロだ」との声が上がった。一方の民主党も、党内に火種を抱えたまま結党協議に臨む。参議院副議長の興石東は、維新との合意の直前、議員会館の自室を訪れた岡田に「元々、民主党にいた松野さんたちが戻ってくるだけ。何故、党名を変える必要があるのか」と不満を露わにした。先月24日の臨時常任幹事会でも、最高顧問の赤松広隆や元衆議院議長の橫路孝弘ら民主党の重鎮が、党名変更を理由に合流に反対し、岡田が「党内には『このままではやっていけない』と主張する人がいる」と反論する一幕があった。民維両党には憲法改正・安全保障・公務員制度改革等、政策を巡る隔たりも残っている。岡田は先月26日の党首会談後の記者会見で、「今回が最後。国民の声にしっかり応えられる“新党”を目指す」と語ったが、“最後”に向けたハードルは低くない。 《敬称略》


≡読売新聞 2016年3月2日付掲載≡
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