瓦礫も無いしメシも旨い…お笑い芸人兼ジャーナリスト・大川豊(『大川興業』総裁)のイチエフ徘徊記

廃炉計画が発表されるも、汚染水流出等の問題が山積している福島第1原発。バーストしたその内部に入った唯一の芸人が見た、ニュースが絶対に報じない最新事情とは――。

20160312 03
お笑い界の“下町ロケット”大川興業として、まさに“帝国重工”東京電力の福島第1原発の現場に行った。下町ロケットには数多くの芸人が登場するのと同様に、俺もフリーのジャーナリストとして、総理官邸や外務省記者会見にも登場している。昨年9月4日、下町ロケットの放送が始まろうとしている時、福島第1原発がマスコミに公開された。フリーには2人分しか参加できる枠が無かったが、何と応募者が2人だったので、現場に行けることになった。原発への中継地点となる『Jビレッジ』に到着し、東電の方々から説明を受ける。帝国重工の財前部長(吉川晃司)は未だいない。ボディカウンターで内部被爆量をチェックする。そして、バスで原発敷地内に入った。敷地内には新しい作業棟が出来ていた。食堂も打ちっ放しの作りで、まさに新しい佃製作所みたいだった。俺も作業員の人たちと一緒に、そこでメシを食ってみた。これが大変美味しく、量が多い! 毎日、ここで食いたいくらいだ! しかも、これだけの量で380円だ! 作業員の人たちは勿論、パツキンの人もいるし、強面の人もいる。道路工事の現場より明るい感じだ。外国人労働者がいないから、昭和の建設現場みたいだった。年齢が俺世代で、「総裁が視察に来ているぞ」と自民党総裁みたいな扱いの会話が背中越しに聞こえた。食事が終わり、着替えが始まる。何重もの手袋・靴下・保冷剤入りのベスト・全身を覆う作業服・長靴・装着の仕方を、帝国重工こと東電の皆さんが詳しく丁寧に教えてくれる。

20160312 04
空間線量が低くなったということで、以前は顔もフルフェイスでガッチリとカバーしていたのだが、マスクとゴーグルのみになった。東電の職員がぴったりついて、撮影していい場所と禁止の場所を教えてくれる。マスコミ取材はバス2台に分かれて乗った。持ってきたガイガーカウンターがビービー鳴る。バスから降りて、安全帯を付けて、フックをかけて、高台の上から1号機~4号機を見降ろした。1人でカメラ撮影もしなければならず、手袋も何重なので、カメラのコントロールが中々できない。線量は下がっているようだ。施設内は綺麗に様変わりしている。瓦礫はかなり撤去され、4号機では1536本もの燃料棒を抜くことができて新築のビルのようになっているが、事故の本丸である1~3号機はどうなっているのかわからない状況だ。建屋内には入れなかったが、限られた状況の中で現場は頑張っている。視察が終わり、流れ作業のように防護服・手袋・靴下を脱ぎ捨てる。同じように、作業員の人たちも着替える。普通の解体作業現場も行ったことがあるけど、「何か違うなあ」と思ったのは、「特別な場所で働いている」という自負だ。前人未到の世界なので当然、失敗もある。それならチャレンジだ。原発の冷却には水冷だけでなく、空冷のヘリウムで冷やす方法もあるらしい。小野所長の記者会見が始まった。まさに、帝国重工の吉川晃司のようにロマンスグレーなんだよ。「作業ロボットも含め、色々な技術が開発されている。失敗を恐れずチャレンジする方法をやってもいいのではないか」と、佃航平(阿部寛)のように熱く質問してしまった。若し次回も入れたら、ガウディ計画のようにまた報告をしたい。


キャプチャ  2016年3月号掲載
知ろうとすること。 [ 早野龍五 ]

知ろうとすること。 [ 早野龍五 ]
価格:464円(税込、送料込)



スポンサーサイト

テーマ : 東日本大震災
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR