【タブー全開!政界斬鉄剣】(26) 拉致被害者も救わないこの国は、原発付近の住民も守らなかった

――福島の原発事故直後、池田氏は避難指示区域内に単独で潜入したのだという。
池田「大量の放射能が漏れ続けていた当時、避難を拒んだ一部の住民を除けば、福島第1原発から20km圏内に民間人として立ち入ったのは私だけだと思います。火事場泥棒のような連中さえもいませんでしたから」

――何故、そんなに危険なエリアに潜入したの?
池田「広島や長崎の原爆で被爆した人でも、長寿と言えるほど元気で長生きしている方は大勢いる。酒飲みのヘビースモーカーでも、90歳以上まで生きる人が沢山いる。私はずっと、『身体に多大な悪影響があると世間が信じていることの多くには、誰かが得をする為の情報操作が加えられているのでは?』と疑ってきたんです。『放射能も本当に身体に悪いのだろうか?』と」

――それを確かめる為に?
池田「それも理由の1つです。自分が被曝した経験も無いのに、『放射能は危険じゃない』なんて他人様に言えないですから。爆発から間もない時に福島第1原発のゲート前まで普段着で行ったので、かなりの被曝量だったと思います。そして、あれから5年が経ち、健康被害どころか風邪も引いていません。もう1つの理由は、この国が戦争と同レベルの国家的危機に陥った現場を自分の目で見ておきたかったからです。新聞やテレビの記者たちは安全な場所でヘルメットを被って騒ぐだけで、肝心なことは何も伝えてくれませんでしたから」

――実際に現場で見た光景は、どのようなものだったの?
池田「この国の“本当の姿”です。国家が果たすべき第一の責務は、国民の生命と財産を守ること。しかし、公務員たちがその責務を遂行する姿を、ただの一度も目撃できなかった。避難指示区域内に留まった一部の住民は、区域外に生活必需品を買い出しに行ったり自宅に戻ったりと、自由に自家用車で往来していました。普段着で。一方、自衛官や警察官たちはご立派な防護服を着ていたが、誰ひとりとして住民を避難指示区域外に連れ出す作業をしていなかった。当時の日本政府は、『原発付近は生命に危険が及ぶ』と判断したのです。だから避難指示を発令したのです。なのに、国民の生命を守るべき公務員たちは、その責務を放棄していた。住民がどう希望しようと、強制的に安全な場所に連れ出すことが彼らの任務なのです。私が20km圏内をウロウロしていた時も幾度か自衛隊の車両とすれ違いましたが、一度も声をかけられなかった。楢葉町等の役場にも行きましたが、完全に無人でした。この国には、国内にも国外にも“真の安全保障”が存在していないのです」




――国外の安全保障とは?
池田「例えば、どこの国でも国民が他国に殺害されたり、不当な理由で拘束を受けたりすれば、猛烈な行動に出ますよ。そうしないと自国民が黙っていませんから。アメリカなら、国民に大きな危険が及ぶ可能性があるだけで戦争に踏み切ります。中国だって、日本の巡視船に漁船で突っ込むという犯罪行為を行った船長でさえ、全力で奪還しに来ました。日本はどうです? 北朝鮮に70人以上も拉致されておきながら、全く取り返しに行かない。若し、自衛隊が奪還の為に北朝鮮まで乗り込んだとしても、これは断じて憲法違反ではない。国際紛争ではなく、自国民の救援なのだから」

――今後、日本の安全保障は根本から変われるでしょうか?
池田「当面は無理。国家の安全保障どころか、首相の警備も疎かですから。だって、首相が毎日、どの店で夕飯を食べているか、新聞で公開されているんですよ。一国のトップが飲み食いする場所を店名まで具体的に発表するような平和ボケの国は、世界中を探しても日本だけ。若し、テロリストや敵対国が本気で命を狙いに来たら、明日にでも殺害されてしまうでしょう」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官。1967年、熊本県生まれ。“農水族議員のドン”と呼ばれた松岡利勝農林水産大臣(故人)の秘書を16年間務め、国家権力や利権・国の意思決定の実態を内側から目撃してきた重要人物。


キャプチャ  2016年3月21日号掲載
「反原発」狂想曲 [ 東谷暁 ]

「反原発」狂想曲 [ 東谷暁 ]
価格:972円(税込、送料込)



スポンサーサイト

テーマ : 東日本大震災
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR