【政治の現場・参院選の焦点】(07) 橋下氏動向、なお注目

20160322 07
1月24日、大阪市内にある『おおさか維新の会』本部で戦略本部会議の初会合が行われた。代表として党を主導した橋下徹は、昨年12月に政界を引退した。“橋下無き参院選”を乗り切ろうと、おおさか維新は政策を前面に掲げる方針だ。同会議は目玉となる公約を作る為に設置され、この日は国会議員らが出席した。ただ、蓋を開けてみれば、3時間の会議のうち2時間は、党の法律政策顧問に退いた筈の橋下に依る独演会だった。「キラキラ感のある政策を打ち出しましょう」と繰り返す橋下に、出席者の1人は「やはり、橋下あってのおおさか維新だ」と再確認した。橋下が去ったおおさか維新は、国会での苦戦を強いられている。参院選を控えた与野党の対決ムードに加え、野党共闘の動きが加速した為、第3極のおおさか維新が存在感を発揮する展開にならない。地域政党『大阪維新の会』を中心とする“純化路線”に拘る余り、他党との統一会派も進まず、独自法案の国会提出も難しい。参院選に向けた視界も開けてこない。代表の松井一郎は当初、全国に候補者を擁立する考えを示していたが、選挙区の候補は現在、大阪・兵庫・広島だけ。お膝元の大阪(改選定数4)では、党政調会長を務める浅田均(65)に加え、2人目を擁立するとしたものの、党内には「2人を当選させる地力は無い」との声が燻る。大阪選挙区について、松井は先月24日の記者会見で、「日本共産党と民主党に大阪での議席を与えたくない。苦しくても(2人目擁立は)やるべきかなと思っている」と語る等、嘗ての強気は影を潜めた。

橋下以外に党勢回復材料が見当たらない中、おおさか維新が望みを託すのが憲法改正論議だ。統治機構改革や地方分権を最重要政策に位置付けた橋下は、引退に際し、「参院選で自民・公明両党と合わせて(憲法改正の発議に必要な)3分の2以上の議席を確保することが非常に重要」との言葉を残した。参議院での非改選議席数は、自民党が65、公明党が11、おおさか維新が5。憲法改正に前向きな『日本のこころを大切にする党』(3議席)と合わせ、3分の2以上となる162議席を得るには、改選62議席を全て確保しつつ、16議席を上積みする必要がある。高いハードルをクリアする為、首相の安倍晋三が衆参同日選に打って出る可能性が指摘されると、おおさか維新にも「憲法改正の司能性が高まれば、橋下自ら先頭に立つ」(幹部)との期待感が生まれた。橋下には、安倍からの視線も注がれている。昨年12月には3時間半に亘って会談し、憲法改正で協力していくことを確認。安倍は、橋下の国政進出にも期待感を示したという。安倍はその後の国会答弁でも、おおさか維新との連携の重要性に、繰り返し言及している。来月からテレビ番組へのレギュラー出演が決まり、「政界復帰は当面無い」(松井)とされる橋下だが、その動向は今尚、注目を集めている。 《敬称略》


≡読売新聞 2016年3月17日付掲載≡
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