【タブー全開!政界斬鉄剣】(29) 北朝鮮の挑発行為に慣れ切った日本はヤバい!

池田「3月21日、北朝鮮は5発の新型ロケット砲を日本海に向けて発射しました。しかし、日本政府や報道機関からは全く危機感が感じられません」

――北朝鮮の挑発行為には、日本中が慣れ切っていますからね。
池田「その感覚が危険なんですよ。皆、北朝鮮を小バカにして油断していますが、彼らは3月だけでも、中距離弾道ミサイルも含め、4度に亘り計15発もの発射実験を強行している。これは完全に異常事態です。そろそろ私たちは、今の朝鮮半島情勢が日本人の命と暮らしに直結する深刻な危機状態にあるという認識を持つべきです」

――そんな切迫した状況なの?
池田「勿論、圧倒的な軍事力を有するアメリカを相手に、北朝鮮が正面切って戦争を仕掛けるなど普通はあり得ない。でも、追い込まれて暴発する可能性は決して低くないのです」

――金正恩政権は、どれくらい追い込まれているの?
池田「彼らの立場になって考えてみましょう。核問題で、国連安保理の常任理事国は、自衛目的の数量を遥かに超える核兵器を保有しているのに許されている。イスラエル、インド、パキスタンも、後発の核保有国なのに弾圧を受けていない。北朝鮮からすれば、『自分たちだけが非難され、経済制裁を受けている』と思って当然です。更に、共産主義思想・世襲の国家体制・国民の貧しさ等、自国の存在全てが世界中から非難されている。しかも、唯一の頼りだった中国でさえ、最近はアメリカを気遣ってか、スタンスが曖昧になっている。北朝鮮は、『自分たちは世界中から苛められている』と圧倒的な孤立感を感じている状況なのです」

――自暴自棄になって暴発する危険性は十分にあると…。
池田「先に行われた米韓合同軍事演習では、金正恩個人を殺害することを想定した演習まであった。現実に、国のトップの命が危機に晒されているのです。北朝鮮は臨戦態勢にあると思ったほうがいい」




――若し暴発しても、多くの日本人は「アメリカや中国が対処してくれる筈」と思っていますが。
池田「断言しますが、今のアメリカに北朝鮮の暴発を鎮圧する余力は無い。北朝鮮の背後から必ず中国が出てくるからです。つまり、アメリカに中国と戦う余力が無いということです。何故、中国が出てくるのか? それは、若し北朝鮮が米韓連合軍に制圧されることになれば、国境線が38度線から現在の中朝国境である鴨緑江ラインになってしまうからです。北朝鮮というクッションが無くなり、米韓連合体制と直接睨み合う事態は、中国にとって悪夢以外の何物でもない。中国にとっては、金王朝がどうなろうと構わない。しかし、米韓連合軍と国境を接することは絶対に嫌なんです。だから、若し金王朝が崩壊すれば、傀儡政権を樹立してでも北朝鮮を守るでしょう。一方のアメリカも、イラク、アフガニスタン、シリア等、10年以上も世界各地でテロリストと戦ってきたが、決定的な勝利を収めることができていない。そんなアメリカが、今の強大な中国と戦える訳がない」

――なら、米中開戦には至らないで済むと。一安心です。
池田「大事なのはそこではありません。日本人が覚悟しないとのは、北朝鮮問題に関してはアメリカも中国も頼りにならないということです。しかも、北朝鮮と韓国は飽く迄も休戦しているだけで、戦争状態は継続中なんです。北朝鮮が若し暴発すれば、朝鮮戦争再開となる。そして、その戦禍が日本に及ぶ危険性は非常に高い。韓国と軍事同盟を組むアメリカは勿論、アメリカ軍基地がある日本だって北朝鮮や中国からすれば敵国です。ミサイルだけじゃなく、彼らは高度なサイバー攻撃を仕掛ける能力も、テロ攻撃を遂行する実力も持っている。日本人は、いつ自分たちが攻撃されてもおかしくないという危機感をいい加減持つべきなのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官。1967年、熊本県生まれ。“農水族議員のドン”と呼ばれた松岡利勝農林水産大臣(故人)の秘書を16年間務め、国家権力や利権・国の意思決定の実態を内側から目撃してきた重要人物。


キャプチャ  2016年4月11日号掲載
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