妻のAV出演歴が発覚した副住職の法律相談が“炎上”…お寺の不祥事がネットアクセスNo.1になる恐怖

『副住職の妻のAV(アダルトビデオ)出演歴が発覚して、経営する幼稚園が大騒ぎ――離婚は可能なのか?』――。こんな物騒なタイトルの記事が今年1月23日、インターネット上に現れ、瞬く間に“拡散”したのは当然かもしれない。でも、記事は本当なのか?

20160426 11
これは、インターネット上で弁護士に無料相談できるポータルサイトの『弁護士ドットコム』に掲載されるや、同サイト内でアクセスランキング1位を記録したのだ。寺院関係者からのアクセスも少なくなかったのではないか。記事は以下の通りだ。先ず、「妻が20年前に出演したAVを理由に離婚できますか?」という質問が同サイトの法律相談コーナーに寄せられた。「投稿者は、実家の寺院で副住職をしているという男性で、英才教育を推進する人気幼稚園も運営している。男性は、数年前に住職である親の反対を押し切り、ホステスだった妻と結婚した。しかし、最近になって園児の親から、妻について『AV女優だ。月謝を返せ』といったクレームを受けたという。確認すると、妻が20年前に複数のAVに出演していることが判明。妻も出演を認めたのだそうだ。保護者からは批判が寄せられ、父親の住職も憤慨した。投稿者自身も『宗教法人、学校法人として一生この事を抱えていくのは無理』といい、離婚を考えているという。はたして、妻の過去のAV出演が発覚したことを理由に、離婚することはできるのだろうか」(記事本文から抜粋)。

同サイト内で、この質問に答えた寺林智栄弁護士によると、「話し合いによる協議離婚はあり得るが、裁判所が認める離婚理由には当たらないだろう」とのことだった。「夫の職業は幼稚園を経営するお寺の副住職で、品行方正が求められます。妻は結婚前に、その仕事の特殊性を知っていました。一方、AV女優は性を売り物にする職業です。その過去が露呈したのであれば、夫婦間の信頼関係は破綻し、裁判上の離婚原因になるようにも思えます。ですが、妻がAV女優をしていたのは20年も前のことです。そこまで古い過去を告白する義務が、妻に課せられるとは考えられません。また、抑々夫は、妻がホステスという謂わば“水商売”をしていたことを知って結婚した訳です。『ホステスは問題無くて、AV女優はけしからん』というのも説得力に欠けるでしょう」。“職業差別”が離婚理由にならないことはわかるが、遠い過去の“過ち”なら裁判離婚の理由にならないとはどういうことなのか? 寺林弁護士が解説する。「『果たして、過去を告白する義務があるのか?』という点から、弁護士の間でも判断は分かれます。隠していた過去の内容にもよるでしょう。個人的には、このようなケースの場合、AV女優をしていたのが結婚の半年や1年前等最近のことであれば、事前に告白せず、信頼関係を壊した責任として、離婚請求が認められる可能性はあると思います」。まぁ、離婚するかしないかは、世間体より2人の愛情の問題だろうが、実は本誌が注目しているのは裁判の是非ではない。インターネット上で起こった過剰な反応だ。




同記事はインターネットサイトの『ヤフー』に転載され、『ツイッター』や『フェイスブック』等のSNSを通じて拡散した。ヤフーは月間5000万人が利用する日本最大級の総合サイトで、このサイト内だけでも、僅か4日間で4000件を超える匿名のコメントが書き込まれた。そのコメントは、「生臭坊主」「ホステスと知り合ったって事はそういうところに通いつめてたってこと?」「坊さんも煩悩にはかなわない」「自分が檀家なら寺変える」「坊主なら職業差別するなと保護者に説け」等と辛辣な言葉が占めた。住職のモラルを問うものや、お寺に対する不満をぶつけるものも散見された。同記事内で、お寺は特定されていない。つまり、この相談が仮に作り話だったとしても、インターネット上では同じ反応が起こるということだ。事実だとしても、以前なら極限られた地域の井戸端会議だったような話題が、忽ち世界中に広まるのだと痛感する。「インターネット情報の真偽など気にするな」と言う人もいるが、この情報発信・拡散力は見過ごせない。お寺の動向に、世間は結構注目している。住職の普段の身の振りかたも、これまで以上に気を付けなければならないことだろう。扨て、このような事態が貴寺で起こったらどう収めるか。「離婚よりも、じたばたした副住職の辞任宣言のほうが尤もかもしれない」という声もあろう。これに檀信徒や保護者たちが引き止めてくれなかったら、副作職への信頼もそれまでか。


キャプチャ  2016年3月号掲載




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