【私のルールブック】(51) 50歳までに“終い”の準備をする

そう言えば…。本連載を務めさせて頂いて、そろそろ1年が経つのかな。いや~、あっという間ですね。ほんと、40歳を過ぎた辺りから月日が経つのは異常に早い。早く感じるということは、必然的に死を意識する頻度が増えるということ。…すいませんね、縁起でもなくて。でも、私は実際、そうなんです。別に若い時分に抱いた“死にたがり”とか、“早死に推奨”という訳ではなく、「何があってもおかしくない年齢に差し掛かったんだな」とリアルに実感する年齢と言えば、誤解は生まれないですかね。事実、ニュース等を観ても、50代でお亡くなりになる方、結構いらっしゃる。私の身の回りも然り。闘病生活を送っている友人も存在するわけです。

となると、そりゃあ否応なく考えますよ。だって、私なんか未だに日に100本の喫煙。『iQOS』なんてクソ食らえ! 飲酒も365日の皆勤賞ですから。健康的と言えば、超早寝早起きで食事はほぼ自炊ってことぐらいで、逆に不摂生とのギャップが激し過ぎて、身体に良いんだか悪いんだか。恐らく、身体の節々が困惑してると思われます。でも、だからこそ身支度はキチンと整えようと思いました。漸く生命保険に入りました。税理士さんにも相談しました。弁護士さんとはとことん話し合いました。はい、所謂“終活”と言いますか、“終い”の準備ですね。元々、「50歳までには済ませておこう」と考えていましたので、それらの実務作業に入ったということ。私、綺麗好きとか言われていますけど、正式な病名は“キッチリ病”なんです。やれることは全て早め早めにやり終えておかないと気が済まないという病気。若い時分にやりたい放題で周りの皆様に迷惑を掛けまくったが故、中年期に突入した途端、手の平を返したように皆様方にご迷惑をお掛けすることに恐怖を覚え、「このままじゃ碌な死に方をしないんじゃないか」と慌てふためいて、バタバタと終いの作業に追われるという…。これがまさにキッチリ病な訳です。因みに、この病は性根がろくでなしな男子しか侵されませんので、真面な方々はご安心くだちゃい。




まぁ…ただの帳尻合わせですよね。それ以外の何物でもない。でも、それこそ、だからこそキッチリやりたい訳です。社員さんの退職金の確保、母親に何かがあった際の介護資金、キャッシュ以外の資産の移譲手続き等々…。おかげで、一銭も無くなってしまいました。いや、未だ作業中だから“そろそろ”一銭も無くなるが適当かな。巧くできているよね~。だって、私なんかがお金を持っていても、喜ぶのは関東近郊の競艇場と韓国のカジノぐらいですからね。馴染みの競艇場に出向くと、「あのオーロラビジョンは俺のお金で買ったんじゃないの?」と思いたくもなるほど注ぎ込みましたから。まぁ、そんなことある筈ないんですけど…。でも、これでスッキリしました。身が軽くなるっていうのは、結構良いもんです。だって、また働けばいいんですから。いつまで、どこまで働けるかなんてわかりませんけどね。で、また働いてお金を稼いだら、迷うことなく競艇場に行きます。一目散にカジノに向かいます。学習能力なんてどうでもいい。そんなモノは半世紀に一度試してみればいいんです。坂上忍49歳、今はこんな感じ。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2016年5月19日号掲載




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