【タブー全開!政界斬鉄剣】(39) 財務省が消費税を通して遂行する大洗脳作戦とは?

池田「今週は、消費税率の引き上げ延期問題についてお話ししましょう。といっても、増税の延期がアベノミクスや財政問題に与える影響とかの話ではありません。財務省が行っている“大洗脳作戦”についてです。その対象は、政治家やマスコミも含む国民全体です」

――だ、大洗脳作戦!?
池田「安倍首相が消費税率の引き上げ時期を再延期すると発表した時、皆さんはどう感じましたか? 増税しないのは嬉しいし、今の経済状況を見れば妥当な判断だろうけど、将来のことを考えると不安な気持ちにもなりませんでしたか?」

――確かにそうかも…。
池田「その心理状態こそ、財務省による巧妙な洗脳作戦が成功している証なのです。国民全体が『消費税は必要なものだ』と認識している。社会保障費とか財政赤字の問題があるから仕方ないと思ってしまっている」

――違うの?
池田「断じて違う。皆さんの洗脳状態を解くには、消費税の歴史を知る必要があります。先ずは、消費税の先輩であるヨーロッパの歴史から。第2次世界大戦後、フランスやイギリス等は戦勝国でありながら戦後復興が上手く進まなかった。直ぐに東西冷戦が始まってしまったからです。東側陣営に対抗する為、復興と同時に軍備も整える必要があった。戦後復興と軍備増強を同時進行させることは、国家財政的に無謀な取り組みでした」

――だから消費税を導入したと。
池田「その通り。兎に角、カネが欲しかった西側のヨーロッパ諸国は、国民のあらゆる消費生活に課税する間接税という仕組みを思いついた。しかし、これは飽く迄も苦肉の策の産物です。例えば、アメリカには消費税が無い。本土が戦場にならなかったので、戦後復興が不要だったからです」

――あれ? 日本は戦後復興が上手くいったし、東西冷戦にも巻き込まれていない。何の為に消費税が始まったんだ?
池田「大蔵省(現在の財務省)が初めて消費税の議論を仕掛けたのは、昭和54(1979)年のことでした。この頃の日本は、奇跡と言われるほどの戦後復興を果たし、更に高度経済成長も遂げて、世界有数の金持ち国家になっていたのです」




――それなのに、何で大蔵省は消費税導入を企んだの?
池田「まさに、問題の肝はそこです。昭和54年の4年前から、赤字国債の発行が慢性化したのです。政府の借金という、日本を蝕む重病が始まった訳です。大蔵省は、その借金を返済するお金が欲しかっただけ。その後、大蔵省は執拗に“消費税必要キャンペーン”を張り続けた。そして平成元(1989)年、遂に竹下登内閣が消費税法を成立させました」

――借金返済の為に導入された消費税が、今ではすっかり社会保障を維持する為だという認識が浸透しているよなぁ。
池田「それこそが、大蔵省時代から続く洗脳作戦の成果です。『消費税が社会保障の維持の為に必須だ』と思い込んでいる。皆、完全に騙されています。社会保障費と消費税を関連付けて考える思考こそが、財務省の狙いなのです。本当に社会保障の維持が目的なら、明確に社会福祉目的税化すればいいのです。そうしないのは、別の目的で使いたいからに他ならない」

――借金の返済か…。
池田「そうです。消費税の導入以降、それまで絶好調だった日本の経済力は低下の一途を辿った。しかし、消費税率は上昇の一途です。最大の問題は、税収に見合わない膨大な支出の為に発生した借金とその利息を、消費税で埋めようとする財務省の姿勢なのです。彼らは『消費税率を上げれば大丈夫だ』と考えている。だから、国の収入が減っても、平気な顔で支出を増やし続けられる。そのツケを払うのは当然、私たち国民です。消費税で国の借金を返済する仕組みを変え、収入に見合わない支出を止めさせること。これが、最優先で取り組むべき政治改革なのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年6月27日号掲載




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テーマ : 税金
ジャンル : 政治・経済

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