【タブー全開!政界斬鉄剣】(40) 政治活動に公私の区別は無い! 舛添要一氏はこう釈明すべきだった

池田「ヘボ過ぎる釈明を繰り返した末、舛添都知事が辞職しました。ということで、今週は政治とカネの問題について。世間が舛添氏に憤慨した最大の理由は、政治資金の使い方でしょう。『公私混同が甚だしい』と。しかし、そんな国民感情もマスコミ報道も、勿論舛添氏の釈明も、全部間違っています」

――どういうこと?
池田「先ず知ってほしいのは、政治家に公私の区別は存在しないということです。例えば、選挙には家族は勿論、友人や知人も巻き込んでしまう。特に家族の負担はMAXです。選挙時だけではなく平常時も、配偶者や子供たちの言動や服装までもが衆人環視の中に置かれる。つまり、政治家とその家族にとっては、日常生活そのものが政治活動であり、選挙活動なのです」

――だからって、政治資金を何に使ってもいいと?
池田「誤解を恐れずに言うなら、そうです。舛添氏の例で説明しましょう。彼は参議院議員時代に千葉県のホテルに家族と宿泊し、その費用を政治資金で賄って問題視された。若し私が舛添氏の立場なら、記者会見でこう説明します。『千葉のホテルでお会いした方は有力なスポンサーです。東京都知事選に出馬できるか否かが決まる、非常に重要なお願いをする場でしたので、家族にも同席してもらいました』と」

――それでOKなの?
池田「選挙の為の行動は100%政治活動です。スポンサーの首を縦に振らせることが運命の分かれ道なら、家族を動員して情に訴えるのも当然。選華戦で家族が地元の有権者に挨拶回りをするのと同じ。完全に政治活動だと言い切っていい」

――では、舛添氏の釈明は何で終始グダグダだったの?
池田「恐らく、本当に家族旅行だったからでしょう。でも、たとえそうだとしても、家族は政治家にとって最大の支援者であり、犠牲者でもあるのだから、その慰労が目的で旅行に連れていったとすれば、それも立派な政治活動です。あんなに無様な釈明を繰り返して、コテンパンになっても辞めない精神力をお持ちなら、『政治活動だ』と言い切るべきでした。それができないのなら、政治家に向いていないので政界を去るべき。そんな人を叩くよりも、今回みたいなセコい政治とカネの問題を助長する温床である政党交付金の制度を絶つことのほうが重要です」




――何で政党交付金?
池田「千葉の宿泊費問題は、舛添氏が国会議員時代の話ですから、カネの出所は政党交付金。国会の議席数や得票数に応じ、国政政党に対して国の税金から拠出されるお金です。その金額は、国会議員1人当たり年間4000万円以上にもなる」

――そんなに高額だったか…。
池田「自民党の場合、私の現役当時は、議員1人当たり年間約850万円が分配されていました。残額は党のものですが、元々は党に配られるお金だし、大きな政党は運営費も多額なので妥当な配分です。一方の舛添氏は 当時、新党改革というミニ政党の党首でした。所属議員は他に1名だけ。党の経費は少なく、舛添氏は年間4000万円以上を自分の為だけに使えたのです。このカネを目当てに、無意味なミニ政党が乱立しまくったのです。しかも、参議院は6年に1度しか選挙がないから、お金もかからない。こんな制度は即刻廃止するべきです」

――でも、廃止したら政治家が自由に政治資金を集め始め、カネを出した企業や団体だけが得をする腐敗政治にならない?
池田「政治資金の出所を1円単位まで透明化して、不正な申告には刑事罰を与えるのです。どの政治家がどんな勢力からどれくらいの支援を受けているのか、これが明瞭になることは国民にとって大きな利益になる。政治家を支援する勢力の思想や経済的背景がわかることは、選挙で候補者を選ぶ際に最高の判断材料となり、真っ当な政治家が当選する確率が飛躍的に上がることが期待できるからです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年7月4日号掲載




スポンサーサイト

テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR