【私のルールブック】(57) IKKOさんのスジ論

IKKOさんという方がいる。まぁ、知らない人はほぼいないですよね。失礼ながら、IKKOさんの正式な肩書きはわかりません。メーキャップアーティストなのか? タレントさんなのか? 私にとっては『バイキング』(フジテレビ系)での共演者であり、でっかいカツラを被ったおばさんのようなんだけど、実はおじさんという認識(笑)。そんなIKKOさんですが、先程、私の楽屋に49歳の誕生日プレゼントを届けに来て下さいました。因みに、IKKOさんは誕生日じゃない日でも、「楽屋見舞いは禁止!」と強く通達しているにも拘らず、毎週、私に化粧品だったりお菓子だったりを下さいます。自筆のお手紙を添えて…。凄い方でしょ? 勿論、私にだけではありません。共演者の皆さんに同じことをされている。当然、お金もかかります。労力も要します。けど、恐らくそれがIKKOさんのスジ論なんでしょうね。

礼に始まり礼に終わる。当たり前のことですが、そんな当たり前のことが希薄になってしまった昨今。しかし、時代がどう移り変わろうと、IKKOさん自身が諸先輩方に教わった礼儀を自分の流儀として貫く姿勢は、傍にいてとても勉強になります。IKKOさんは、多くの自前のスタッフさんを連れています。正直、私は好きではないんです。タレントがゾロゾロとスタッフさんを引き連れている様は、時に見苦しくも映る。ですが、IKKOさんの場合は依怙贔屓でも何でもなく、私は別物と捉えている。だって、自前のスタッフさんだから…。大手の芸能プロに属し、大手ということはスタッフさんも大勢いらっしゃる訳で、そんな事務所のスタッフさんを無駄に大名行列のように数多く引き連れておられる方がたま~にいらっしゃいますが、意味がわからない。大御所ならまだしも、年端もいかない子が…となると尚更。バブルの頃じゃないんだしね。そんな中、IKKOさんは、自身が身を粉にして働いた売り上げの中からスタッフさんたちにお給料を支払い、雇用している。基本は着物姿なので、着付けができるスタイリストさん・へアメイクさん・マネージャーさん・付き人さん等々…。今時、中々できることじゃありません。




会社を背負うということは、社員を背負うということであり、極力自前の荷物(責任)を軽くしようとする方が多い中、IKKOさんの昔気質の生き方は潔く、美しい。表面を美しく見せるメイクだけに留まらず、心の中の美しさも追求し続けているということなんですかね。何が正しくて、何が問違っているのかわかり難い時代。私も正直、見失いそうになってしまう瞬間に襲われますが、そんな時こそ、先人の教えを思い出すようにしています。自分が惚れた先輩の言葉。所謂、憧れた生き様を…。だって、その人がいてくれたから踏ん張ってこられた訳ですから。いつか「あんな男になりたいな~」って想いを持たせてもらえたから、今がある訳です。IKKOさんが憧れ続ける先輩って、どんな人なんですかね? そりゃあ、格好いいに決まってますが…。今度、訊いてみようかな。男なのか? 女なのか? 抑々、IKKOさんて何者なの? まぁいっか。見習うべきところが多々ある、おっきなカツラを被ったおばさんのようで、実はおじさんな人でいてもらいましょ(笑)。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2016年6月30日号掲載

IKKO心の格言200 [ Ikko ]
価格:1199円(税込、送料無料)




スポンサーサイト

テーマ : フジテレビ
ジャンル : テレビ・ラジオ

Categories
Profile

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR