【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(69) アメリカ大統領選の裏テーマ? 『マイクロソフト』が大麻ビジネスに電撃参入!

誰もが知る世界的超大手企業が、遂に大麻ビジネスへ参入します。『マイクロソフト』が、“大麻の自動販売機”を扱うスタートアップ企業と提携し、大麻の販売状況を追跡するソフトウェアを提供すると発表したのです。近年、世界各国で大麻合法化の波が起きていますが、アメリカでは一部の州で嗜好用途での使用も認められ始めている一方、連邦法では医療用でさえ明確に違法とされており、法的な“捻れ”が生じています。そんな中、マイクロソフトのこの決断によって、情勢が大きく動き出す可能性もありそうです。 日本では大麻使用経験者など極少数だと思いますが、アメリカの一般人レベルの肌感覚をざっくばらんに申し上げれば、大人なら“経験済み”の人が大半の筈です。僕の大学時代は、キャンパスの寮で大麻をやっている学生も多く、余程大っぴらでなければ当局も“お目溢し状態”。それから時代が変わり、最近では「医療目的での大麻使用は、人道的な見地から認めるべきだ」との意見が多数を占めています。一方で、娯楽目的の使用に法的なお墨付きを与えるべきかどうかは、意見が分かれるといったところでしょうか。

近年、アメリカの大麻市場は拡大の一途を辿り、昨年、合法的に販売された大麻の売り上げは50憶ドル(当時のレートで約6000億円)以上。そんな“有望産業”にマイクロソフトのような大企業が参入することで、議論はより活発化するでしょう。実は今秋、大統領選に合わせ、全米5州で嗜好用大麻の合法化を問う住民投票が行われる予定です。中でも、中小国家並みの財政規模を誇るカリフォルニア州は、他州に先駆けて1996年に医療用大麻を解禁する等、全米きっての“大麻消費地”。ここでの投票結果が他州、及び連邦レベルの議論に与える影響はかなり大きいとみられています。同州では、2010年に嗜好用大麻の合法化が住民投票で否決されていますが、あれから6年が経ち、世界の潮流も変わりつつある中、今回は可決される可能性も十分。若しそうなれば、既に医療用大麻を認めている他州でも嗜好用大麻の解禁へ、一切使用を認めていない州でも医療用大麻を検討…と、ドミノ式に動きが出てくるでしょう。




勿論、大統領選の結果も今後の流れを大きく左右します。共和党は“反マリファナ”、民主党は“親マリファナ”というのが従来からの基本構図で、今回の共和党候補であるドナルド・トランプも、医療用大麻を容認する発言をしているとはいえ、仮に大統領となった場合は、飽く迄も「各州に委ねる」という形に留まる可能性が高い。連邦法との“捻れ”は続くことになります。一方、若し民主党のヒラリー・クリントン候補が勝ち、カリフォルニア州等でも嗜好用大麻が続々と認められれば、一気に山が動くかもしれません。以前から大麻解禁に前向きなオバマ大統領が、任期内に連邦レベルでの合法化の道筋を立てる――。そんなシナリオもあり得ます。今回のマイクロソフトの発表も、あまりのタイミングの良さに、「オバマとの間で何かやり取りがあったのでは…」と邪推したくなるほどです(笑)。今秋の大統領選では、この“裏テーマ”にも大いに注目です。


Morley Robertson 1963年、ニューヨーク生まれ。父はアメリカ人、母は日本人。東京大学理科一類に日本語受験で現役合格するも3ヵ月で中退し、ハーバード大学で電子音楽を学ぶ。卒業後はミュージシャン・国際ジャーナリスト・ラジオDJとして活動。現在、『NEWSザップ!』(BSスカパー!)・『モーリー・ロバートソンチャンネル』(ニコニコ生放送)・『Morley Robertson Show』(Block.FM)・『所さん!大変ですよ』(NHK総合テレビ)・『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)等に出演中。

キャプチャ  2016年7月11日号掲載




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