【タブー全開!政界斬鉄剣】(41) 都知事を辞任に追い込んだ巨大利権に群がる悪いヤツら

池田「東京都の舛添要一前知事が、政治資金を“違法ではないが不適切”な使い方をしたとして辞任に追い込まれました。彼の見苦しくて不誠実な弁明と圧倒的なセコさには、同情の余地がありません。しかし、本当に悪くて汚くて、東京都民に大きな実害を齎している連中は他にいます。皮肉なことに、知事を追い込んだ都議会こそが、醜い政治とカネの世界に染まっているのです」

――舛添氏のカネ遣いを追及した張本人たちじゃないか!
池田「その通りです。今回、続投を希望する舛添氏に辞任を決断させたのは、自民党東京都連(以下、都連)の幹部たちでした。現在、都連の会長は石原伸晃議員(衆議院)ですが、彼は単なる“お飾り”に過ぎません。都連を事実上牛耳っているのは、都連幹事長でベテラン都議の内田茂氏と、都連幹事長代理で元都議の萩生田光一官房副長官です。更に、その一派に連なる都議会自民党という会派の都議たちが、彼らを支えている」

――萩生田氏といえば、前回の総選挙前、マスコミ各社に圧力とも取れる内容の文書を送りつけて有名になった人だね。
池田「東京都の予算総額は13兆円を超えます。これは、人口2億人以上の産油国であるインドネシアに匹敵する規模で、人口はスウェーデンよりも多い。当然、利権の規模も巨大です」

――具体的にはどんな利権が?
池田「一例を挙げると、都が所有している土地の利権があります。公有地というやつですね。1㎡当たりの単価が100万円を超える土地が彼方此方にあるのです。これらを再開発する時に莫大な利権が発生する。この利権構造には、以下のような連中が関わっています。①土地の所有者である都庁の関係部局、②都から委託を受けて、土地を“公正に利活用する”為の計画を作成する公社や法人といった都庁の天下り組織、③巨大なビジネスチャンスをモノにしたい企業や工事を請け負いたい業者たち、④都庁・天下り組織・大小の企業に顔の利く与党都議会議員や都議出身の国会議員」




――舛添氏のようなセコい話ではなく、えげつないスケールの闇が広がっている気が…。
池田「国家レベルでは、ここ20年ほどで世間の目が厳しくなったこと等もあり、咋な利権構造はほぼ無くなった。昔は数多くいた“族議員”も事実上、絶滅した。逆に、地方自治体は監視の目が行き届かないので、やりたい放題。とはいえ、東京以外の道府県は財政がギリギリなので、利権規模も小さい。でも東京の場合、黒字財政の上に予算規模も国家レベルなので、利権のスケールも半端無く大きくなるのです」

――舛添氏は、巨大利権にドップリ浸かった連中から、細か~いカネの使い方を追及されて辞任させられた訳だ。
池田「私は、過去に農林行政を年耳る超大物族議員の番頭(筆頭の秘書)をやっていたので、国家利権の中枢に長く携わりました。その経験と知識、そして政官界に高度な人脈があるので、利権に食い込みたい企業や個人から、今でも色々な相談を受ける機会があります。そして、東京の案件で必ずぶつかるのが、新参者が絶対に割り込めない鉄壁の利権構造なのです」

――都議・都庁・天下り組織・業者らが“抜群のチームワーク”で結束した利権集団か。
池田「そうです。私が知っている範囲だけでも、東京は“違法ではないが、かなり不適切”な手法で築き上げられた利権構造だらけです。次に都知事になる人は、そんな甘い汁を貪る連中に囲まれながら、完璧にクリーンな政治活動をしなくてはならない。政治資金の私的流用など、10年以上前まで遡ってもあってはならない。会食や会議費については、家族が同席していないかどうかまで明らかにしなけばならない。本当に『ご苦労さまです』と言う他ありません」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年7月11日号掲載




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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

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