【タブー全開!政界斬鉄剣】(42) イギリスのEU離脱騒動は日本経済復活の起爆剤になる!

池田「今週は、イギリスのEU離脱について解説しましょう。私たち日本人にとって気になるのは、日本への影響です。しかし、マスコミは為替と株価のことばかりを報じている。これは、本質からかなりズレています。もういい加減、『円高の進行は日本にとって不利益だ』みたいな論調は止めてほしい。考えてもみて下さい。世界が大混乱に陥った時に円の価値が上がることの意味を。円の実力と信頼性が高いという証なんですよ」

――円高で困るのは主に輸出産業とはいえ、大企業が多いから影響も大きいんじゃないの?
池田「日本のGDPに占める輸出産業の割合は、実は2割にも達していない。日本経済の実態は内需中心型なのです。20年以上前、1ドルが80円前後という超円高期があった。当時のマスコミも、『輸出産業が壊滅する』と危機感を煽りまくった。でも、結局は何ともなかった」

――てことは、メリットのほうが大きいってこと?
池田「明らかにそうです。今まで不当にアベノミクスの犠牲にされてきた、日本のGDPの8割以上を占める内需系の国内産業にとって、最高の時代が到来するのです。石油や天然ガス等のエネルギー調達費も安くなるから、あらゆる業種の生産コストが安くなる。国内に生産拠点を持つ製造業なら、輸出産業であっても競争力が上がる。そうなれば雇用も好転する。皮肉なことに、20年以上も停滞した日本経済が、アベノミクスのおかげではなく、“EUショック”のおかげで活性化するのです」

――第2次世界大戦後に焼け野原と化した日本が、朝鮮戦争特需で奇跡的な復興を果たしたパターンに似ているなぁ。
池田「まさにその通り。あの時も、日本が優秀だった訳でも頑張った訳でもなかった。偶々隣国で戦争が起こり、アメリカが参戦して、戦場から最寄りの同盟国が日本だったから、莫大な量の軍需物資を供給する役割を果たせたのです」




――何だか複雑な気分…。
池田「株価も同じです。『アベノミクスが株価を上げた』みたいな空気になっていますが、そうではありません。日本経済におけるマイノリティーである輸出産業を不当に優遇する為、円安を実現させたのがアベノミクスの正体です。株価も、円安のおかげで、海外の投資家から見ると格安になったから、大量に買われて上昇しただけ。今回の場合、円高になって株価が割高になったから売られただけ。今後は反発して上がると思うので、心配には及ばないと思います」

――どういうこと?
池田「今回のEUショックによる世界的な株価下落によって失われたお金は、215兆円にもなると言われています。しかし、下がったのは飽く迄も株の価値であって、お金自体が消えて無くなった訳ではない。暫定的に、どこかにあるのです。投資家のお金は、現金のまま置いていては只の紙切れで、運用しないと意味がない。まさに今、慌てて新たな投資先を探しているのです。ヨーロッパから引き揚げた莫大な額のマネーを、どこに投資するのか? それは、世界で一番強くて豊かなアメリカか、世界で一番安定している日本なのです。EUショックで大損をした世界中の投資家のお金が日本に流れ込んでくる可能性は、非常に高い」

――久々に好景気が来るかも♪
池田「イギリスが最終的に離脱するかどうかはわかりません。ただ、今後のEUが大混乱に陥ることは確実です。他国や余所の地域が弱くなることは、日本の国益にとっては良いことなのです。日本のような安定したマーケットの価値が上がるのですから。このまま行けば、長年停滞した日本経済が大復活するかもしれない。ただ、そんなチャンスを台無しにしそうな連中がいます。過去に日本経済を失速させる金融政策ばかりを行ってきた日本銀行です。バカなバズーカを撃ち、無用な金融緩和等をしなければいいのですが…」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年7月18日号掲載




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テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

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