【タブー全開!政界斬鉄剣】(45) 東京都知事選を費用対効果抜群の広告だと考える泡沫候補者たち

池田「皆さん、東京都知事選の立候補者数が異常に多いと感じたことはありませんか? 所謂“泡沫候補”と言われる人たちです。彼らの狙いは何なのか? 今週は、そんな疑問を解消したいと思います」

――確かに、最初から当選を狙っていない感じだもんなぁ。
池田「今回の都知事選では、主要3候補を含め、実に21人もの立候補者が出馬しています。泡沫候補者たちは、勝つ筈もない選挙にメリットを感じている。それは、特定の人たちに向けた広告効果なのです」

――“特定の人”って?
池田「候補者によって、特定の人は変わります。先ずは、色々な選挙に立候補することで有名なマック赤坂氏を例にとってみましょう。彼は企業経営者で、それなりに有能で商才もあり、会社をそこそこの規模にまで押し上げた人です。でも、東京にはもっと大成功した企業家が無数にいるので、彼の企業家としての“格”は低いまま。“財界人”と呼ばれることも無い。彼の狙いは、彼が手がける事業の顧客に対して『自分は都知事選に出るくらいの大物だよ』とアピールすることなのです。知名度が上がれば商売相手からも興味を持たれるので、商談に持ち込み易い。話のツカミも選挙ネタで鉄板です」

――他の泡沫候補も同じような目的なの?
池田「政治ジャーナリストなら、自らが運営するメールマガジンの有料会員を増やせるでしょう。年老いた元大臣は、『自分はまだまだ健在だ』と支援者にアピールして、自分の価値を高めたい。謎の団体の代表者なら、街中で堂々と持論を訴える姿が存在価値を高め、構成員の結束力も増し、新規メンバー獲得にも繋がる」

――でも、選挙ってお金がかかるから、コストパフォーマンス的にはどうなの?
池田「都知事選の費用対効果は抜群です。若し東京のテレビ局でCMを流そうとすれば、安価なスポット料金でも15秒で30万円から70万円くらいは必要です。しかし都知事選の場合、全国ネットの報道で連日取り上げてくれるんです。朝・昼・タ・夜のニュースで、必ず一度ずつは名前や写真が放送される。全国版の新聞にも名前が掲載される。全て無料です。仮に、選挙期間中の18日間、主要テレビ局5局で1日3回、自分の名前が読み上げられたとします。仮に1回当たりの広告料を50万円で計算すると、何と1億3500万円にもなるのです」




――ひょえ~。お得感がハンパないなぁ。
池田「出馬する際に必要なお金は供託金の300万円だけ。投資効果として考えると、笑いが止まらないほどオイシイのです。これが、“泡沫”と言われても彼らが出馬する理由です。金銭的なお得感だけではありません。イメージ的にも、『都知事選に出馬するほどの人物なんだ』と“格”を上げることができるのです」

――最後に、今回の選挙、東京都民はどう考えて投票先を決めればいいの?
池田「先ず、宇都宮健児さんの撤退をどう見るかが重要です。彼は日本共産党の説得に応じて出馬を辞退しました。ということは、宇都宮さんは日本共産党の支配下にある人だったということです。その日本共産党は、民進党が推すつもりだった古賀茂明さんに難色を示し、鳥越俊太郎さんに乗り換えさせた。つまり、鳥越さんはバリバリの“日本共産党公認候補”なんです。それをわかった上で決めるべきですね」

――増田寛也氏や小池百合子氏は?
池田「増田さんは、東京都議会・東京都庁・与党が全力で推す候補者です。それだけで、彼が誰の為に仕事をするのかは明白です。一方の小池さんは、政治とカネの問題において、永田町も真っ青なくらいに腐敗した都議会に喧嘩を売った女戦士です。善戦はしているようですが、東京の既得権益にありついている全ての連中から嫌われています。東京都民の判断に注目ですね」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年8月8日号掲載




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テーマ : 選挙
ジャンル : 政治・経済

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