【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(76) モーリーが考える現代日本に相応しい“正しい極右政治”

戦後71年間、日本という国を支えてきた社会システムは、どこをどう切り取ってみてもサスティナブル(持続可能)ではなくなっています。にも拘らず、多くの日本人は濁流に削り取られつつある狭い中州に立ち尽くし、ただ足場が崩れていくのを眺めるだけ。「向こう岸まで橋を架けよう」とか、「せめて土嚢を積もう」といった前向きな議論さえ、変化を恐れて潰してしまう。この行き詰まりを打破するには、どんな劇薬が必要なのか? 今回は、僕が考える“リベラルな顔をしたファシズム政治”――もっとわかり易く言えば、“現代日本版正しい極右政治”を紹介します。先ずは、“美しい日本”に代表される情緒的ナショナリズムを排し、超属性的なナショナルアイデンティティーを政治軸とします。それは、“多様性の徹底”。従来の日本が“違和感排除社会”なら、出身地・人種・性別等あらゆる属性を超越した“違和感歓迎社会”への転換です。

具体的には、移民の受け入れから始めます。といっても、人道的観点から誰でも受け入れるのではなく、オーストラリアやカナダがやっているように、日本に経済的・知識的利益を齎す優秀な人材を優先的に入れるような構造です。人種や民族に関係無く、優秀なら日本で心地よく暮らせる。望むなら日本人になれる。逆に、そういう移民を排除しようとするレイシストは全力で取り締まります。僕の考えるファシズムにおいては、右だろうが左だろうが、多様性を受け入れない人たちは即座に退場です。勿論、日本人でも優秀なら幾らでもチャンスがあります。あらゆる属性のマイノリティーを覚醒させ、才能のある人間が輝けるようにします。逆に言うと、才能が無いのに“食い込む”ことで高い地位を得ている人は、容赦無く引きずり落とします。大事なことは、才能を無駄にしないこと。現状の既得権を毟り取らない限り、埋もれた才能に対する“新たな利益”は生まれません。…扨て、ここまで読んでどんな感想を持たれたでしょうか? ワクワクしましたか? それとも嫌悪ですか? 勿論、僕も、こんな強権的な暴政が実現するとは思っていません。ただ、それほどまでに現代日本の“病気”は深刻なんです。




僕は、日本の病気の根源は“ガラパゴスとグローバリズムの同居”にあると考えています。グローバリズムで競争が厳しくなり、社会保障もカットの方向へ向かう昨今、本来なら“精彩を欠いた部長”や“才能の無い課長”の既得権を毟り取る制度も同時に実現していないとおかしい。ところが、日本にはそれが無いから、一旦解雇されたり、受験に失敗したり、或いは子供のいる女性が離婚したりすると、見事なほどチャンスが巡ってこない。駄目な既得権者たちが身を守る為に組むスクラムが強過ぎる。そのあまりにも高い絶壁を崩して、せめて“なだらかな丘”くらいにしないと、日本に未来は無いと思うんです。現代に生きる知識人や論客の仕事は、“アベ政治”だとか“売国奴”とかいう正体不明のワードを並べ立てることではなく、日本を活性化させる為にタブー無き議論を交わすことだと思うのですが…。


Morley Robertson 1963年、ニューヨーク生まれ。父はアメリカ人、母は日本人。東京大学理科一類に日本語受験で現役合格するも3ヵ月で中退し、ハーバード大学で電子音楽を学ぶ。卒業後はミュージシャン・国際ジャーナリスト・ラジオDJとして活動。現在、『NEWSザップ!』(BSスカパー!)・『モーリー・ロバートソンチャンネル』(ニコニコ生放送)・『Morley Robertson Show』(Block.FM)・『所さん!大変ですよ』(NHK総合テレビ)・『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)等に出演中。


キャプチャ  2016年9月5日号掲載
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