【タブー全開!政界斬鉄剣】(51) 臨時国会で組まれる補正予算は内容も財源も滅茶苦茶だ!

池田「安倍内閣は、総額28兆円という大型の経済対策を打ち出しました。今月26日から始まる予定の臨時国会では、その為の補正予算が審議されます。しかし、その内容は非常にインチキ臭い上、経済効果も殆ど期待できないでしょう」

――どうして?
池田「この28兆円、実は数兆円ずつ数年に分けて実施されるんです。安倍内閣が3年前に20兆円の経済対策をした際は、単年度で一気に行ったのに経済成長率が2%止まりだった。その当時でさえ景気上昇の実感は薄かったのに、1年当たり数兆円の規模でどれだけの効果が期待できるのか…。更に、28兆円には企業への融資枠等も含まれている。それ自体には問題ありませんが、来年の景気に影響が見込めるような即効性は無いのです」

――企業への融資枠って?
池田「例えば、JR東海がリニア中央新幹線を整備する為に5兆円を貸しつけるお金があるのですが、この融資によって経済効果が得られるのはいつなんだということ。東京-名古屋間が開通予定の11年後以降も、名古屋-大阪間の工事は続く。完成予定は20~30年後です。運行利益が発生して借金を完済し、JR東海が税金を沢山納めるようになるまで何十年かかるのか? 未来に投資することに問題は無い。ただ、景気刺激を狙った経済対策としてアピールするのは、明らかにペテン行為です」

――逆に、効果が期待できる対策は?
池田「効果があるかどうかは別として、実際に現金が動く部分を一応、経済対策と呼びましょう。報道等で“真水”と呼ばれる部分です。総額28兆円の内、6兆2000億円が国費負担分の真水。複数年に分けて支出されるので、今回の補正予算で対象となるのは約4兆円強。その内の2兆7500億円は建設国債で賄われる。これには『また公共事業依存か』と批判する人もいるでしょうが、インフラの整備は確実に一定の経済効果が期待できます。費用対効果の観点では、毎年30兆円以上も注ぎ込まれる社会保障費のほうが、砂場に水を撤くようなもので、よっぽど無駄遣いだと言える。問題は、残りの部分の使い方です」




――どんな風に?
池田「先ず、“1億総活躍社会の実現と加速”という予算が7100億円もある。要するに、老人も子供も子育て中の母親も、今働いていない国民を全員働かせて税収を増やしたいってこと。しかしその為に、何故か不動産流通やリフォームの業界にお金を投入するというのです。意味が全くわからない。続いて、“英国のEU離脱に伴う不安定性などのリスクへの対応並びに中小企業・小規模事業者及び地方の支援”に4300億円。シンプルに“中小企業支援”と書けばいいものを、“英国”とか“地方”とか、余計な文言を付けている。この意図は、困っている中小企業を支援したいのではなく、何にでも使えちゃうように使途を幅広くしたいってこと。如何にも財務省らしいインチキ行為です。“熊本地震や東日本大震災からの復興や安全・安心、防災対応の強化”という1兆4300億円以上もの予算も、“復興”に“防災対応の強化”という言葉を加えて、“国土強靭化利権”に使えるようにした」

――酷いなぁ…。
池田「これらの財源も大問題です。先ず、平均株価への悪影響も考えず、政府所有のNTT株を1200億円分も売却。更に、熊本地震の復旧の為にストックしておいた“予備費”から4100億円、昨年度予算の“剰余金”から2500億円、国債の償還や利払いの為の“国債費”から4100億円も流用。国債費は勿論、剰余金も、本来は借金の返済に充てるべきお金です。安倍首相は、アベノミクスの失敗を誤魔化し、支持率を維持するという極めて個人的な目的達成の為に、国の将来を犠牲にした税金の使い方をしようとしているのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年10月3日号掲載
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