【タブー全開!政界斬鉄剣】(56) ボート会場が宮城県に決定すれば復興予算の深い闇が明るみに!?

池田「今週は、2020年東京オリンピックのボート競技場問題について話しましょう。東京都の海の森水上競技場、埼玉県の彩湖、そして宮城県の長沼ボート場…。メディアや専門家たちは、建設費や各種団体の意向等に集中して批判しています。しかし、それだけではオリンピック利権の真相は見えてきません。『其々、誰が得をするのか?』という視点で見れば、全貌が見えてくる筈です」

――先ず、海の森の場合は?
池田「建設現場が海と埋め立て地の為、儲かるのは“マリコン”と呼ばれる海のゼネコンです。それから、海や河川での工事設計が得意な設計会社。更に汚水処理のプラントメーカーも、更なる予算規模の拡大を虎視眈々と狙っています。そして勿論、業者への発注額を膨らませた予算案を成立させることで甘い汁を吸える“都議会のドン”とその仲間たちも含まれる。予算のつけ替え等で誤魔化していますが、確実にトータルで1000億円を超えるでしょう」

――次に、埼玉の彩湖は?
池田「彩湖を含む荒川第1調節池は、国土交通省が管理する国有地です。競技場候補地としての誘致活動で宮城に遅れをとった原因は、ここにあります。仮に競技場が彩湖に決まった場合、工事は東京都や埼玉県ではなく、国土交通省の“水管理・国土保全局”の主導で行われる。つまり、会場整備や予算の獲得で得をするのは、地元の政治家・業者・埼玉県ではなく、主に国の公共工事を受注しているゼネコンやマリコンなのです。ここら辺が、埼玉県の上田清司知事や埼玉県議会が誘致に積極的じゃなかった理由でしょう」

――自分たちに得が無いから消極的だったのか…。工事費は?
池田「3ヵ所の中では圧倒的に安く済むと思います。メディアでは最も高い試算額が報じられていましたが、実際にはその逆です。何が何でも海の森にしたい東京都が、意図的に高い試算額を出しているだけ。逆に、海の森の予算額は、正式決定したらまだまだ上がると思いますよ」




――最悪だ…。宮城の長沼はどうだろう?
池田「宮城が最も高額になると思います。何故なら、莫大な復興予算があるからです。恐らく、表面的な建設費は低額に抑えておいて、周辺道路の整備や護岸工事等、お金のかかる予算を復興予算につけ替えて誤魔化す筈です。トータルで最も高くなるのは宮城でしょう。一番儲かるからこそ、宮城にしたい人たちの数も多いのです」

――宮城では誰が儲かるの?
池田「東日本大震災以降、実に30兆円以上もの復興予算が被災地に注ぎ込まれてきました。しかし、本当に効果的な使い方はほんの一部で、大部分が無駄遣いだというのが実態なのです。復興予算は、実はかなり闇が深い。震災以降の5年半で甘い汁を吸い続けてきた地元の土木建設業者や政治家たちが、更なる大儲けを狙って積極的に誘致活動をしているのです」

――でも、地元住民には恩恵があるんだよね?
池田「残念ながら、長期的に見ると地元住民にも得が無い。東京都庁にも埼玉県庁にも宮城県庁にも、公共工事の建設費を正確に計算できる職員が1人もいない為、ゼネコンとグルになっている設計会社が高額な見積額を提示しても、その額が妥当か不当かの判断をする能力が役所に無い。だから、業者の言い値で発注する羽目になる。必要以上に高額な施設は維持・管理費も高額になる為、無駄な税金が継続的に垂れ流されることになり、その負担は地元住民や日本国民にのしかかるのです」

――どこも駄目なのかぁ…。
池田「私は個人的に、敢えて高額な宮城の長沼になればいいと思っています。何故なら、今後も現在のように国民的に高い関心が続けば、復興予算の深い闇もマスコミによって暴かれることが期待できるからです。30兆円の大部分が無駄遣いされた実態が明らかになれば、国民の怒りは頂点に達するでしょう」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2016年11月7日号掲載



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テーマ : 東京五輪
ジャンル : 政治・経済

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