【私のルールブック】(78) 悩みや迷いが他人に透けて見える人ほど、応援したくなる

どこの世界でもそうだが、良い人もいれば悪い人もいて、面白い人もいればつまらない人もいて、ちゃんとしている人もいれば礼儀の1つも知らない輩がいたりするもの。それは芸能界も然りである。先日、彦摩呂さんのご自宅でロケをさせて頂いた。言わずと知れた「宝石箱や~!」のおじさんである。といっても、私と1つしか違わないのだが…。で、彦摩呂さんは汗をかきながらも、いつものように軽妙なトークで場を盛り上げて下さり、ロケも恙無く終了したところ、「しーちゃん、アレ取り寄せといたから、アレ持ってって」と言うのだ。「“アレ”と言われても何のことやら…」と戸惑っていると、以前、一緒にお仕事させて頂いた際、彦摩呂さんが「死ぬ前にこれだけは食べたい!」というテーマで紹介して下さった卵かけご飯があり、どうやら、その卵を態々取り寄せて下さっていたらしいのだ。

参りますよね。正直、私は忘れていましたから。それをちゃ~んと覚えていて、「今度、共演した時にプレゼントしてあげよう」と考えていて下さった。その記憶力と実行力は見習わなければいけません。彦摩呂さん、ありがとう。でも、それ以上体重は増やさないでね。記憶力と実行力と言えば、三田寛子ちゃんも流石の方でございます。旦那様の件で色々あったようですが、妻としての対応振りは称賛に値し、流石のマスコミの皆さんも「これ以上は…」と、早々に沈静化に持ち込みました。やはり、人間力ってマイナスな時にこそ試され、真価が問われるといいますかね。調子がいい時は、何を言おうがやろうが上手く転がって行くものですから。でも、寛子ちゃんの場合は、ちゃんとした努力の裏打ちがあってのものだと思うのです。だって、気遣いが半端ないんですから。例えば、旦那さんの件で私が生放送で何かを発言したとします。放送を終えて楽屋に戻ると、既に寛子ちゃんからのお礼メールが届いているのです。勿論、“早ければいい”というものではございません。ですが、それだけ四方八方にアンテナが立っているからこそできることですよね。アンテナすら設置していない若造とは訳が違うんです。




とはいえ、若造の中にも応援したくなる子は沢山います。峯岸みなみちゃんは、久しぶりに面白い子でした。何ていうんですかね、アイドルなのに若干やさぐれている感が漂っておりまして、初めは「この子、大丈夫かな?」と不安だったのですが、よくよく観察すると、良い意味で悩んでいる感が透けて見えてきたんです。で、探り探り弄ってみると、これが結構反応が良くてですね、「ならば」と思い、今度は無理難題を押し付けてみると、生き生きと輝き出すじゃありませんか! おかげ様で、ロケはみなみちゃんのワンマンショーに仕上がりました。帰りの車中、チョロッとお話しさせて頂いたんですが、やはり色々と思うところがあったようで、自分の立ち位置というか、見せ方といいますかね。誰しも一度は通る道だとは思うのですが…。でも、そういった悩みや迷いが透けて見えるって、とても良いことだと思うんです。だって、単純に応援したくなりますから。隠されてしまったら応援のしようもありませんからね。峯岸みなみちゃんは、また共演したくなる若造さんでございました。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2016年12月1日号掲載



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