【タブー全開!政界斬鉄剣】(66) 想像を絶するほどハードな国会議員の年末年始とは?

池田「新年を迎え、もうすぐ通常国会が始まりますが、国会議員はどのような年末年始を送っていたのでしょうか? 実は、昨年の臨時国会が閉会してから通常国会が開会するまでの期間は、国会議員にとって最も過酷で辛い日々なのです。地元での行事が目白押しで、選挙区に張りついて非常にしんどい活動を熟す必要があるからです」

――そんなに大変なの?
池田「今年のように、『年明け早々にも解散・総選挙があるかも』と噂される年は尚更です。強固な後援会組織に支えられ、政党の支援が無くても選挙に圧勝できる議員は、全体の5%もいません。今や、与野党共に公募で集まった議員ばかりで、政党の人気次第で当落が決まる。自前の強固な支援組織を持たない彼らにとって、選挙区で自らの顔を“広く浅く”でも売ることの重要性は、昔よりも逆に高まっているのです」

――具体的にはどんな活動を?
池田「11月後半から2月後半ま では忘年会シーズン。地元企業・各種団体・町内会等の忘年会は、自分の名前を売る絶好のチャンスです。友人・知人同士の小規模なものも加えると、どこの選挙区でも数百件ほどの忘年会が行われています」

――そ、そんなに多いの!?
池田「しかし、殆どの忘年会は政治家なんか招待していません。だから、秘書・支援者・友人・知人から集めた忘年会情報を基に、呼ばれてもいない忘年会に勝手に顔を出す訳です。参加者から冷たく罵られたり断られたりすることもしょっちゅう。でも、そんなことで心が折れていては選挙などできません。『日頃、お世話になっている○○さんが忘年会をやっていると伺ったので、ちょっとご挨拶を!』等と言い訳をしながら、ちゃっかりと全員に名刺やパンフレットを配る訳です」

――心が鍛えられるなぁ…。
池田「夜間はそんな忘年会巡りを繰り返しつつ、日中も大忙しです。企業・団体・町内会の年末行事から、各町内の公民館や消防団の車庫の大掃除に至るまで、普段の生活では気付かないような実に様々な年末イベントに参加して、名前と顔を売る。そして漸く、忘年会シーズンが終わったと思えば、今度は支援者たちのお宅へと“年末のお礼回り”が待っています」




――未だ終わらないの!?
池田「1日50軒ほど回ったとしても、年内に支援者全部は回り切れないので、そのまま元旦から“新年の挨拶回り”へと移行する。地元の有力者になると、親類縁者や仕事関係者等、正月から多くの人が集まるものなのです。実際に、地域の実力者も多いので、若し気に入られれば支援してくれる場合もあり、挨拶回りにも気合いが入ります。更に、お正月最大の人出が見込めるビッグチャンスといえば初詣。地元の神社やお寺さんの参道付近に出張り、参拝客に満面の笑みで手を振り、お辞儀をし続けてアピールする」

――むっちゃハードだなぁ…。
池田「そんな活動を続けているうちに、今度は新年イベントと新年会シーズンが始まってしまう。こうして、年末年始の2ヵ月余りを休みなく這いずり回っているのです。そして今週末、彼らは永田町に戻れる。普通の人なら恥ずかしくてプライドが傷付いて絶対にできないような活動の連続だった日々が、漸く終わる。国会議員にとって、通常国会の召集はまさに“天の助け”とも言える待ちに待った日なのです」

――わかる気もするなぁ。
池田「しかも、地元から永田町の議員会館に着いた途端、霞が関の高級官僚・大企業の役員・各種全国団体の幹部等が、『先生、今年も宜しくお願い致します!』等と向こうから挨拶にやって来る。地元にいる時との天と地のようなギャップに、『気分を良くするな』と言うほうが無理な話ですよね。主に若手議員たちが通常国会で妙にハイテンションなのは、このような背景があるからなのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年1月30日号掲載



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テーマ : 政治家
ジャンル : 政治・経済

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