【タブー全開!政界斬鉄剣】(69) 安倍首相は“本当のアメリカ”を全く理解できていない!

池田「今週は、トランプ政権の先行きについて解説しましょう。色々な報道を見ても、“今後のアメリカが不透明だ”ということしかわからないのではないでしょうか? その理由は簡単です。外交の専門家を自称する人たちも、その情報源である日本の外務省やアメリカの主要マスコミも、トランプ氏の勝利に心底驚かされた人たちばかりなのだから、先行きもわかる訳がないのです。4年後以降のことを予言すると、仮に不人気のトランプ大統領が再選されなかったとしても、より過激な人が新しい大統領になるだけでしょう。アメリカの保守化は、もう止まりません。アメリカ大統領選と同時に行われた連邦議会選では、上下院共に共和党が過半数の議席を獲得した。多くの州知事選でも、超保守派ばかりが当選したからです」

――それが意味することとは?
池田「『選挙制度が原因でトランプ氏が当選したけど、得票数はヒラリー氏のほうが数百万票も多いから、本当は過半数の人がトランプを支持していない』なんて論調をよく聞きますが、だから何だというのでしょうか? アメリカの進路を決める大統領選・州知事選・上院選・下院選と、4つの重要選挙で超保守派の共和党が勝利した。これは決して一時の気紛れではなく、明確にアメリカ国民の意思が示された結果なのです」

――あらゆる選挙で共和党が圧勝したことによる影響は?
池田「実は、共和党も民主党も、“国益を最優先させる”という基本的な方針は同じなんです。ただ、その手法が違うだけ。国際協調を重視するかしないのか等。そして昨秋、『他の国など放っておいて、兎に角、アメリカの豊かさと強さを回復してくれ!』という国民の意思が、正式に選挙で示されたのです。だから、トランプ氏個人の資質はどうあれ、アメリカ全体が進む方向性には変わりがない。過激にも思えるトランプ氏の政策は、全てじゃなくても多くは実行に移されるでしょう」




――そりゃ大変だ…。
池田「共和党が超保守だと言いましたが、民主党も保守なのです。違いは“保守の度合い”だけ。日本って、自国の国益を損ねてでも他国の利益を追求したり、国際貢献をしようとするでしょう? アメリカには日本のような、国益を度外視した政策を掲げる政党など、基本的に存在していません。約20年前、私は多国間の通商問題を話し合う“GATTウルグアイラウンド交渉”の為、アメリカの上院議員たちを訪ねて、日本の立場を説明して回る経験をしました。その際に、共和党と民主党の上院議員たちが同じようなことを言っていたのが、強く印象に残っているんです」

――彼らはどんな発言を?
池田「『日本の国会議員が日本の立場を訴えるのは当然だが、我々には何の関係もない』『世界の為にアメリカがどうするべきかについて、他国人からのアドバイスなど求めていない』『若し、アメリカとアメリカ人の利益がほんの少しでも損なわれるのであれば、我々にとっては交渉をする意味すら無い』という趣旨のことを言っていました。つまり、共和党も民主党も、“アメリカファースト”の考え方に違いはないのです。そして、大統領選・上下院選・州知事選の全てで共和党が勝ったということは、自国を最優先させた政策を実行するスピードと激しさが増すことを意味しているのです」

――日本はどうすれば?
池田「安倍首相はトランプ氏と会談した際、TPPからの離脱を踏み止まるよう、国際協調の重要性等という正論を振り翳して説得しました。トランプ氏は内心、『コイツ、誰に何を言ってんだ?』と笑っていたことでしょう。アメリカがアメリカを第一に考えて行動する方向性は、暫く変わらない。日本は、自国が進むべき道を、自分たちの意思で真剣に探すべき時期に来ているのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年2月20日号掲載
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