【タブー全開!政界斬鉄剣】(71) 官僚の天下りから透けて見えるヤバ過ぎる権力構造の実態とは?

池田「今週は、文部科学省の天下り問題について解説しましょう。運良く(?)日米首脳会談の陰に隠れて、大々的には報道されませんでしたよね? ここまで絶妙なタイミングでの表面化には、何者かの強い意図を感じざるを得ません。私は、『文科省ではない主要官庁が、霞が関全体へのダメージを最小限に抑える為にタイミングを計り、天下り情報をリークしたのではないか』と疑っています」

――何の為に身内同士で不正をバラすの?
池田「文科省は霞が関での地位が低く、財務省等の主要官庁から完全に見下されている為、身内意識など持たれていません。そんな省の不始末を庇うより、霞が関の幹部官僚たちは、ある“不都合な事実”を隠すことを優先したのだと思います」

――不都合な事実って?
池田「天下りを生む原因である秘密の権力構造のことです。順を追って説明しましょう。一般に問題視される天下りとは、官庁の監督・指導下にあり、その影響を強く受ける法人や団体に官僚が再就職することです。官僚の再就職自体は決して悪くない。その幹旋が組織ぐるみだとアウトな訳です。抑々、官僚の天下りって何で悪いんだと思いますか?」

――天下り官僚を引き受けた法人や団体が、政府からの補助金や許認可、公共事業の入札情報の提供等で便宜を図られたりすると不公平だから?
池田「そうですね。表面的な問題点はそんなところです。しかし、その向こう側に本当の問題点が隠されているのです。よく考えてみて下さい。どの世界でも、最強の権力者とは“ルールを作る側の人間”です。法治国家の場合、立法する特権を持った国会議員がそれです。ならば、国会議員を天下りで引き受けたほうが遥かに効果的だと思いませんか?」

――確かにそうかも!
池田「でも、国会議員が天下った例など過去にありません。何故か? それは、権力の源泉たる立法権を、国会議員たち自身が事実上放棄してしまっているからです。議員立法なんて例外中の例外。実際には、霞が関の官僚が殆ど全ての法案を作っている。国会の法案審議は形式上やっているだけ。採決も“儀式”でしかない。つまり、日本最強の権力者は霞が関のトップ官僚たちなのです」




――そうだったのか!
池田「霞が関官僚は好き勝手に法案を作り、審議を通過させる根回しをし、成立させ、その法を自分たちで施行する。実質的な“独裁権力”そのものです。民間企業や団体側も、誰が日本の“真の権力者”かを正確に見抜いているからこそ、自ら進んで天下り官僚を受け入れているのです。一方の霞が関側は、自分たちの強大な権力で管理・保護・育成している企業や団体を、子会社や関連企業のように思っている。民間企業であれば、子会社や関連会社に社員を出向させるのは普通ですよね? 官僚たちもそう思っている。だから、彼らは天下りを微塵も悪いことだと考えていません」

――こりゃ、天下りの根絶なんて無理そうだな…。
池田「私の知る限り、優秀だとされる霞が関官僚の全知能は、この“不正な絶対権力”を如何に守り抜くかの一点に集中していると言っても過言ではありません。秘密の権力の存在を国民にも国会議員にも気付かせない為、彼らは必死なのです。文科省の天下りのやり方は、あまりにも露骨で下手糞でした。『遅かれ早かれ、露見するのは確実だろう』と“誰か”が判断したのでしょう。そして、世間の注目が確実に集まる日米首脳会談の直前というタイミングを見計らい、手早く処理する為に情報をリークしたのではないか。不正な天下りを根絶する方法は唯ひとつです。国民の代表である国会議員が、法律の立案から審議・成立までをちゃんとやり、自らの手に立法権という最強の権力を取り戻すしかないのです」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年3月6日号掲載
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