【タブー全開!政界斬鉄剣】(74) 『森友学園』問題の黒幕は国有地を私物化する財務省理財局だ!

池田「今週は、国有地の“随意契約”について解説しましょう。通常、国有地を売却する場合は、競争入札を経る必要があります。しかし、“地方公共団体もしくは公共性がある組織”に売却する場合、随意契約で売買することができる。そして現在、大阪の森友学園が随意契約で国有地を購入した経緯が不透明で、その価格も異常に安かったことが大問題になっている訳です。『安倍首相を含む政治家が財務省に圧力をかけた結果ではないか?』との疑惑も報道されていますが、完全に的外れですね」

――そうなの?
池田「国有地の不自然な取引の黒幕は、常に財務省自身です。国有財産の保有と管理をする“理財局”という部局が、国民の財産を好き勝手に扱っている張本人。政治家はおろか、安倍首相でさえも立ち入る隙が無いほどの完全な利権構造が潜んでいます。国有地とは抑々、国民全体の財産です。地方公共団体でない限り、特定の個人や企業を相手に好き勝手な随意契約はできない原則になっている。ところが、国有地の売却は、“ある裏技”によって、例外の筈の随意契約だらけになっているのが実態なのです」

――裏技って、どんな?
池田「随意契約の対象となる“地方公共団体もしくは公共性がある組織”の“もしくは”という部分こそが、霞が関官僚たちの大好きなキーワードです。彼らの解釈ではこうなります。『地方公共団体じゃなくても、我々官僚が公共性を認めるか、我々にとって都合がいいと判断した場合、特定の個人だろうと企業だろうと、強引に理屈をくっつけて随意契約を行っちゃいます』となってしまうのです」

――えええ~っ!?
池田「つまり、随意契約にするかどうかの判断は、財務省理財局の“意のまま”ってこと。そんな随意契約の実態を、わかり易い前例で説明しましょう。朝日新聞社は、築地市場の目の前という超一等地に本社ビルを構えています。このビルも、理財局との随意契約によって、破格の安さで手に入れた旧国有地に立っています。もう1つの巨大新聞社である読売新聞社も、本社ビルは東京都千代田区大手町1丁目という日本一のオフィス用地にある。これも同じく、国有地を随意契約で取得したものなのです」




――怪しい雰囲気だなぁ。
池田「この2社が理財局に対し、“新聞の公共性”を大義名分に払い下げを要求したことは政界の常識ですが、いくら公共性があるとはいえ、彼らは完全な民間企業なのです」

――消費税の軽減税率でも、この2社は公共性を盾に、自分たちだけ得をしようとしてたっけなぁ…。
池田「理財局がこの2社に随意契約で国有地を払い下げることにした本当の決め手は勿論、公共性等ではない。理財局にとって明確なメリットがあったからに他なりません。新聞社に恩を売ることで、それ以降、財務省にとって都合がいい報道をしてもらい、逆の場合は黙っていてもらうという“暗黙の恩返し”を期待した訳です。実際、朝日と読売の2大新聞が、随意契約の問題をきっかけとした理財局の在り方を鋭く批判している記事を、私は読んだ覚えがありません」

――完全な癒着関係だ…。
池田「理財局は、公共性の解釈を“意のまま”に好き勝手することで、巨大な権力を得ているのです。私は、日本最大の国有地である国有林を管理している林野庁の実情にも精通していたので、実際に多くの国有財産の取り扱いに携わった経験を持っています。その経験から今回の解説をしています。つまり、他にも枚挙に暇が無いほど、理財局が国有財産を私物化し、国益を害している例があるということです。本来、競争入札でも随意契約でも、国有財産の売却は、財産の所有者である国民を代表する国会での審議を絶対条件にすべきだと、私は思います」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年3月27日号掲載
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