【タブー全開!政界斬鉄剣】(75) 霞が関は“本物の族議員”以外、総理の働きかけにも応じない!

池田「最近、森友学園の国有地払い下げ問題等で、役所に対する“政治家の働きかけ”という言葉がニュースで飛び交っています。私自身、秘書時代には役所に働きかけを行った張本人でもあるので、今週はその実態を明かしましょう」

――働きかけって、実際にはどのようなやり取りなの?
池田「誰かからの陳情が政治家に来て、それに応じる場合、本人か秘書が役所にお願いをします。しかし、官僚からの返答はほぼ同じでした。『たとえ内閣総理大臣からのご依頼でも、無理だとお答えするしかありません』と。つまり、『役所は法令に従って行政を行っているのだ から、圧力をかけたって無駄ですよ』ということです」

――真っ当な対応だよな。
池田「そう聞こえますが、若し役所に利益がある話の場合は、直ぐに法の抜け穴を通す裏技を提案してきます(笑)。まさに森友学園のケースでは、『安倍昭恵夫人を通じて安倍首相に恩を売っておけば、先々に税制等で自分たちの“省益”に結び付けられる』と考えたからこそ、財務省は自ら動いたのでしょう。決して誰かからの働きかけで動いた訳ではありません」

――役所は本当に総理からの働きかけにも応じないの?
池田「そうです。でも、“本物の族議員”は例外ですが」

――族議員に偽物がいるの?
池田「最近、族議員と呼ばれているような政治家は、ほぼ全員が偽物だと言っていい。彼らは、各省庁の専門分野に詳しい“政策通”というだけ。いくら政策を勉強しても、役所への影響力には繋がりません。当選回数をいくら重ねても、大臣になっても、役所への影響力が無ければ“並の政治家”でしかないのです。逆に役所への影響力を持っていれば、役職なんてなくても族議員になれるのです」




――誰が影響力を持つ議員なの?
池田「現役で本物だと言える族議員は、国土交通分野と農林水産分野の二階俊博さん、あとは厚生分野の鴨下一郎さんくらいでしょうか。二階さんは元々、運輸族議員でした。ところが、東日本大震災後に“国土強靭化計画”の陣頭指揮を執り、被災地のみならず、日本中の道路や港湾の公共工事や農業土木に莫大な予算をつけられる立場になり、関係する役所への影響力が絶大になっていきました」

――鴨下さんは?
池田「彼は日本医師会をバックボーンにした議員で、例えばメタボ対策や禁煙対策等の予算を拡大させ、日本中の医療機関や製薬業界に莫大な利益を齎しました。過去の人で有力な族議員と言えば、旧厚生族の小泉純一郎さんと、旧文部族の森喜朗さんでしょう。また、省益とは違う理由で族議員になった人もいた。私が仕えていた元農林水産大臣の松岡利勝さんです」

――どうやって“本物”に?
池田「松岡さんが当選2回の若手議員の時でした。ある大きな予算も絡んだ農業政策で、当時の大物議員も含めた根回しも済んでいた案件があったのですが、松岡さんは若手議員を集め、農林部会で何日も徹夜で大暴れしてひっくり返したんです。先輩議員からの脅しや圧力にも屈しなかった。すると、その件の担当をしていた官僚が、その後の人事異動で左遷されたんです。官僚にとって、人事に影響を及ぼす人は怖くて仕方がない。官僚社会は出世競争が全てだと言えますからね」

――本物の族議員の力を実感する瞬間はあったの?
池田「明確にありました。その事件後、私が農水省にある働きかけをした時のこと。『たとえ総理でも…』という決まり文句は出ず、逆に様々な法令の抜け穴を駆使して協力してくれたのです。そうして、松岡さんは超大物族議員と呼ばれるようになっていった。今後、政治家の働きかけが報じられた時は、『その議員が本当に役所への影響力を持っているのか?』という視点で見ると面白いですよ」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年4月3日号掲載
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