【タブー全開!政界斬鉄剣】(77) 実は野党議員も陳情されると役所に圧力をかけまくっている!

池田「今週は、森友学園問題で争点になっている、政治家による省庁の行政への“関与”について解説します。皆さん、意外に思われるでしょうが、実は日本共産党を除くほぼ全ての野党議員も、日常業務として省庁に様々な依頼や口利きをする等の“関与”をしています」

――えっ、そうなの!?
池田「私は、嘗ての日本社会党や民主党(※現在の民進党)の国会議員とも親交がありました。私が驚いたのは、彼らの事務所に舞い込む陳情の内容です。息子や孫の就職から、『保健所に申請した営業許可を早く出させてほしい』と頼む飲食店経営者、『地元で発注される公共工事に下請けでも参加できず、助けてくれないなら次から自民党を応援するぞ』と露骨な要求をする工務店の親方まで…」

――俗物的な内容ばかりだ。
池田「政治家に陳情するような個人や企業というと、自動的に自民党の支持者というイメージが湧きますが、実際には違う。野党議員だって選挙を戦っています。自民党を敵に回して戦う立場だからこそ、“珍しく”自分を頼ってきた個人や企業を大事にしようという気持ちは、人として自然だとも言える。だから、彼らは陳情されると、当たり前のように担当する省庁に問い合わせや依頼をするのです。そして、役人の対応が冷たいと、『俺が与党議員じゃないからナメているのか? 委員会で自民党と癒着していると問題にするからな!』等と、お決まりの脅し文句を繰り出して、依頼者の要望に応えようとするのです」

――気持ちはわかるけどね…。
池田「その熱意は、与党議員のそれを上回るかもしれません。そんな民主党が政権与党になった時の燥ぎっぷりは凄かった。私がある民主党議員の事務所を訪ねた時のことです。その議員は、私がいるのも忘れ、電話してきた支持者にこう言いました。『与党になりましたし、これからは役所も言うことをききますから、何でも言ってきて下さい!』と。堂々たる“口利き宣言”ですよ」




――やっぱり、与党になった途端に役所は言うことをきくの?
池田「政権与党になったからといって、ヒラの民主党議員は勿論、大臣になった連中でさえ、霞が関の省庁に働きかけや口利きをして便宜を図ってもらえたことなどありませんでした。本当は与党議員でさえ、しかもその省庁の政策に精通している場合でも、役所に陳情をすると『先生、たとえ総理からの陳情でも法令上無理です』と官僚から断られるのです。だから、野党の議員たちは今でも、『やはり長い間、省庁の官僚と癒着している自民党議員でないとダメなのか』と捻くれた勘違いをしているのです」

――実態とは違うの?
池田「違います。役所は自分たちの利益になると判断しなければ、決して動きません。与党だろうと野党だろうと、大臣からの依頼だろうが動かない。しかし、野党議員たちは今でも、『森友学園問題で財務省が破格の待遇で国有地を売却した裏には、誰かとてつもなく政治力があって、省庁と癒着している自民党の大物がいるに違いない』と信じ込んでいるのです。そして面白いことに、実は与党自民党の多くの議員たちも、同じような疑問を抱いています」

――どういうこと?
池田「『安倍首相や麻生財務大臣クラスの人による働きかけがあったのだろう』と、漠然と思っているのです。残念ながら、与野党どちらも不正解です。政治家の働きかけに応じて便宜を図るのも、忖度するのも、結局は省庁の判断次第なのです。森友学園問題の本当の核心は、財務省が国有地の売却条件を、国民の意思から遠いところで好き勝手にできるというシステムにある。だから今のように、野党やメディアが“政治家による役所への関与”を争点にしていること自体が大間違いなのです。きっと、財務官僚たちは内心、ほくそ笑んでいることでしょう」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年4月17日号掲載
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