【私のルールブック】(97) “借りを作らない”という考え方でも礼儀は身体に染みついていく

ケンドーコバヤシが好きだ。何がいいって、出しゃばる訳でもなく、自然とそこに存在してくれるから。要するに佇み方が見事なのである。しかも、男気をしっかり持っている方なので、更なる安心感を共演者に与えてくれる。若干発言に下ネタが多いような気もするが、それも含めてケンコバは男前なオスなのである。先日、初めて『おぎやはぎ』の矢作君と飲んだ。改めて「面白い男だな~」と思った。テレビに映るイメージのまま、今イチ掴みどころが無い。かといって、相手を不快にさせる臭いは一切無く、どんな話題にもすんなりと対応して、ゆらゆらと漂うように溶け込んでくる。あの独特の力の抜け加減が、何とも言えず心地いいんですよね。天性のものなのか? 計算なのか? 計算だとしたら凄いことだな。

『バナナマン』の日村君には、会うほどに頭の下がる想い。あのキャリアで私の楽屋に挨拶に来られても恐縮してしまうだけなのだが、これまた嫌味が無いんですよね。マジで礼儀正しい。つい先日も、とある番組の飲み会で一緒になりまして、私はいつもの如くワンちゃんのお散歩があるので中座させて頂いたんですが、何故か日村君は表まで追いかけて来て、「色々お世話になっています。また宜しくお願いします」と…。挨拶が綺麗な方を悪く言う人はいませんから。私などは特に見習わなきゃいけません。矢作君同様、『バイキング』(フジテレビ系)でご一緒させて頂いている、ヤッくんこと薬丸裕英さん。実は私たち、若い頃はあまり巧くいっておりませんでした。ヤッくんは言わずと知れたトップアイドル。私は恥ずかしながらロックバンドを組んでいた時期がありまして、歌い手として数回共演したこともあるのですが、お互い若気の至りでかなり尖がっており、直接ぶつかったことは無いものの、快く思っていなかったことは明白でした。




で、先日初めて盃を交わした際、お互いに「気に入らねぇヤツだな」と感じていたことが改めて立証された次第。ですが、それから30年余の月日が流れ、バラエティー番組で共演する訳ですからね。ヤッくんの凄いところは、兎に角律儀といいますか、盆暮れの付け届けは当たり前。それよりも、例えば私がヤッくんに誕生日プレゼントを贈ったとします。すると、数日後にはご丁寧なお手紙が事務所に届けられるのです。ぶっちゃけ、これも当たり前といったらそれまでなんですが、その手際の良さだったり素早い対応だったりが、俄かではないことを示しているんですよね。礼儀というものがちゃんと身体に染みついている。「目上の方々としっかりとしたお付き合いをされてきた方なんだな~」と…。相変わらず礼儀ばかりで煩く感じる方もいるかもしれませんが、借りを作らずに生きるという考え方でもいいと思うんです。何かを頂いたら、借りを作りたくないから必ずお返しをする。そのうち、一々お返しするのが面倒だから、自分から先に贈ってしまえ。そんなことを繰り返していると、借りだなんだではなく、素直に感謝の気持ちをお届けできるようになったりして…。是非、試してみて下さいな。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2017年4月20日号掲載
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