【私のルールブック】(98) “打ち切り番組”のスタッフに学ぶ次に繋げるための心構え

先日、とあるバラエティー番組の打ち上げがあった。ただ、いつもの打ち上げとは異なる趣旨のものだった。というのも、番組が終了するにあたっての打ち上げ→解散式だったからだ。ドラマもバラエティーも、未来永劫続く番組はほぼ存在しない。始まったものは、いつかは終わるのである。とはいえ、終わり方は其々だ。やり尽くした上でどこか清々しい気持ちで迎える終わりもあれば、結果が伴わずに道半ばで終了するものもある。役者育ちの私としては、ドラマの場合はたとえ連続ドラマだとしても、殆どは1クールで当たり前に終わる訳で、稀に高視聴率を記録しシーズン2等と続く場合もあるが、高い視聴率を獲得したとしても、内容によってはシリーズ化できない作品のほうが多いのが現状。バラエティー番組のように、及第点を取っていれば1年2年と続いていくことはないのである。要するに、ドラマはほぼ終わりありきってことなんですよね。で、私はそんな環境の中で育ってきた訳です。

だからこそ余計、バラエティー番組の制作に携わる皆さん方の視聴率→数字を見る目線の違いに驚くといいますか…。だって、数字が悪ければたったの3ヵ月で打ち切りなんてこともある訳で、そりゃあビビるでしょ。血眼になるでしょって話です。で、そんな終わりを迎えてしまった番組の打ち上げですから、「本当に盛り上がるの?」「お通夜みたいになっちゃうんじゃないの?」と不安を抱きながら参加させて頂いたんですが、結果的にはとても楽しい飲み会となりました。人間って凄いですね。挫けないんですよ。正直、そんなに視聴率が悪かった訳じゃないんです。及第点は取っていた。だからこそ、プロデューサーさんやディレクターさん、司会の方は悔しい思いがあった筈なんです。ところが、愚痴に終始したり、恨み節の1つも無く、次に繋げることを考えているんですよね。で、驚いたことに数日後には有言実行、新しい番組の企画書が事務所に届けられまして、「どんだけ気持ちの切替え早いんだよ」って。




でも、やっぱり嬉しいですよ。「次に繋げます!」と口で言うのは簡単ですが、中々どうして実現できるものではない。そんな中、速攻で次に繋げるべく作業に入って下さった訳ですから。勿論、二つ返事でスケジュールを渡してしまいました。結局、お仕事ってこんなことの繰り返しなんですかね。闘いに挑んで直ぐに敗れる時もあれば、でもいつかは敗れる訳で。で、敗れたらまた拳を振り上げて…の繰り返し。繰り返すということは、嬉し泣きより悔し泣きのほうが断然多くなる訳で、気が付けば、泣いている時間ももったいないから、泣きながら次の勝負の為にグーを握る術を覚えていたりして…。いやいや、そんなことをしていたら身が持ちません。休む時はゆっくり体を、頭を休めないとね。とはいえ、現役でいる限り闘いから逃れることはできない訳です。闘わずして勝つってこと、できないのかな? そういえば、どこかの大金持ちさんが言ってたな。「本当の金持ちは、自分は闘わないんです。部下に闘わせればいいんですから」と…。尤もな話ですが、私には微塵も響きませんでした。やっぱり、私は喧嘩をしていたい。ギャンブルをしていたい。だからダメなんだよな~。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2017年4月27日号掲載
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