【私のルールブック】(102) よくぞ50まで無事に生きてこれたなと、ある種のミラクルを感じている次第

わたくし坂上忍は、どうやらあと数日で50歳を迎えるようである。50ということは半世紀ってことですよね。まぁ、よくぞここまで無事に生きてこれたなと、感謝の念を抱くと共に、ある種のミラクルを感じている次第。だって、半世紀も生きてりゃ色々ありますから。誰しも一度や二度死にかけたことだってあるでしょ? 私ももれなくありました。あれは私が中学生の頃のこと。人の道から外れ、がっつりやんちゃをしていた頃でございます。数人の不良仲間が私の部屋に集まり、親が田舎に帰っていたのをいいことに飲酒パーティーをしていたのですが、中学生ですから当然、お金がありません。なので、安いお酒を買い漁り、且つ早く酔えるようにとストローでウィスキーを啜り飲みしていたところ、やっぱり酔うんですよ。しかもヤバい酔い方というか、急に来るんですよね。

で、皆でベロベロになって騒いでいたら、誰かが「野球拳をやろう」と言い出し、私は当時からジャンケンがめちゃめちゃ弱かったので、瞬く間に全裸姿になってしまいました。その時です。今でも何故あんなことになったのか解析不能なのですが、ウルトラマンの真似して2階から飛んじゃったんですよね。「シュワッチッ!」って叫びながら。で、飛んだ瞬間に「やっちゃった!」というところまでは覚えているんです。因みに、「やっちゃった!」というのは死を意味しております。だって丁度、表の駐車場のコンクリートに着地するぐらいに真っ逆さま=頭から突っ込む角度だったものですから。普通に首の骨は折れるだろうなと。ただ、ここでミラクルが起きます。兄の車がいつもより駐車場ぎりぎりの位置で停められていたのです。そのおかげで車のボンネットに胸を強打し、バウンドしてコンクリート上にゴロン。内村航平選手のような着地とはいきませんでしたが、何と打撲と擦り傷のみで一命を取り留めたのでございます。




18歳の頃にも、こんなことがありました。免許取り立ての私は、粋がって中央高速を180㎞でぶっ飛ばしておりました。F1が流行っていましたからね、気分はアイルトン・セナですよ。ですが、私がセナのようなドライビングテクニックを持っている筈もなく、大型トラックを追い越そうとした瞬間にハンドルを取られてしまい、大スピン! もうね、殆ど独楽でした。目に映る物はほぼ斜線状になっていましたし、半分気を失いましたからね。でもね、ここでまたミラクルなんです。ハンドル操作なんてひとつもやっていないんです。だって気ぃ失ってんだから。なのに、クルクルクル~って回ったと思ったら、高速道路の待避場所があるじゃないですか、何とあそこにすっぽり収まったんですよ。テレビでスタントマンの方が急ハンドルを切って、僅かな隙間に縦列駐車させたりしているじゃないですか、まさにあんな感じです。あんなことってあるんですね。死んでいておかしくないというか、生きているほうが不思議といいますか。ですから、私などはまさに生かして頂いているって感じなんですよ。だって、自分で勝手に悪さして勝手に死にかけただけですから。なので、これから何年生きられるかわかりませんが、どこかで有難みを感じながら50代を楽しみたいと思います。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2017年6月1日号掲載

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