【タブー全開!政界斬鉄剣】(84) 北朝鮮が崩壊しても現状維持でも日本には悪影響しか待っていない!

池田「5月21日、北朝鮮はまたもや弾道ミサイルの発射実験を強行しましたね。段々慣れてきてしまう感覚が恐ろしいのですが、この緊張状態は最終段階に達したと言わざるを得ません。そこで今週は、今後の展開について解説します。今回のミサイル発射は、アメリカのドナルド・トランプ大統領が初の外遊先にサウジアラビアを選んだことを受け、『アメリカの目を再び北朝鮮に向けさせることが金正恩氏の狙いだ』との解説をよく聞きますが、その分析は的外れです。金氏が今、最も気にしているのは中国の動向だからです」

――中国へのアピール弾!?
池田「中国は今まで、北朝鮮に対する国際的な圧力に同調するふりをしながら、実は裏で石炭や石油等の戦略物資を融通してきました。中国にとっては、金政権崩壊後の北朝鮮にアメリカ主導の民主国家が誕生するのが最も嫌だからです。そんな中、中国が、今回は本格的な経済制裁を行う気配を見せている。これは、中国が中心となって金政権崩壊後の北朝鮮を統治するという“密約”が、米中の間で成立した可能性が高いことを示しているのです」

――金正恩氏は中国に対してブチ切れてんのかー。
池田「そうです。追い込まれた北朝鮮を待つ今後の展開は、次の3パターンだけです。①核保有国として金政権存続②徹底した経済封鎖等の外交的圧力で金政権が崩壊③アメリカの軍事的な攻撃で金政権を打倒」

――①の場合、日本への影響は?
池田「『現状維持なら比較的マシじゃないか?』と思いがちですが、それは違います。何故なら、北朝鮮が核を保有した状態が維持されるということは、その現状を中国がアメリカに認めさせたことを意味するからです。つまり、中国は超大国であるアメリカを抑え、更に金氏に大きな恩を売った上で、核保有国を傘下に収めることになる。これは外交戦略上、アメリカに対する完全勝利を意味します。同時に、今後の中国の膨張政策を制止できる国や勢力が世界からいなくなることも意味しているのです」




――最悪じゃないか!
池田「日本が全く逆らえないアメリカを中国が抑えるのですから、尖閣諸島や歴史認識等で日中間に摩擦が発生しても、日本の主張が通ることは100%無くなる。でも、現実的には②のシナリオの可能性が高いでしょう。しかし、この場合も中国が主導権を握ります」

――どうして?
池田「中国が本気の経済制裁を行えば、金政権の命運は尽きます。中国の制裁が決定打となって金政権が崩壊した場合、その後の北朝鮮と東アジアにおける中国の影響力は絶対的なものになるからです。これは、アメリカにとって非常に憂慮する事態です。だから、アメリカも決定的な役割を果たす必要が出てくる。それが③のシナリオです」

――アメリカの軍事攻撃か!
池田「日本の報道では危機感が伝わり難いのですが、トランプ大統領は今、FBI長官の解任劇を発端とする捜査妨害疑惑で、かなり危機的な状況に追い込まれています。そんな“お家事情”が強く影響して、軍事行動に踏み切る可能性は高い。金政権を打倒するという華々しい成果を上げることは、アメリカ国民からの疑惑の目を逸らす為にも非常に魅力的な選択肢だからです」

――てことは、日本にとっては③のシナリオが一番いいの?
池田「これがそうでもないんですよ…。アメリカは中国による経済制裁に便乗する形で、金氏個人の殺害と核兵器の破壊を行い、“勝ったこと”にしておいて、さっさと北朝鮮から手を引くに決まっているからです。つまり、②と③のシナリオは同時に発生する危険性が非常に高く、これは日本にとって、①の場合と比べものにならないほど最悪の展開なのです。その場合の具体的なシミュレーションについては、来週以降に解説しましょう」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年6月12日号掲載

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