【タブー全開!政界斬鉄剣】(86) 加計学園問題と文部科学省の天下りと財務省の意外な関連性

池田「今週は加計学園問題のお話です。実はこの件、安倍政権のピンチでも何でもありません。寧ろ、未来の教育環境の悪化を招きそうな事態なのです」

――どういうこと!?
池田「この問題の要点は、『加計学園の獣医学部新設申請について、安倍首相周辺から内閣府を通じて文部科学省に“働きかけ”があったのではないか?』という点です。確かに、文科省はこの50年間、新たな獣医学部の設置を認めてこなかった。しかし、それは法で禁じられているのではなく、文科省が“行政府の判断”で『獣医師を増やす必要がない』としてきたに過ぎません。当然ですが、文科省を含む全行政府のトップは、国民が選んだ国会議員から選出された内閣総理大臣です。つまり、安倍首相が各大臣や部下を通じて各省庁に指示や命令を出すのは、問題どころか当然の行為なのです」

――じゃあ何で、文科省の前事務次官は「首相周辺から指示があった」と騒いでいるの?
池田「実はこの騒動、文科省の天下り事件が発端なのです。天下りに関しては、霞が関の全省庁の官僚たちが長い時間をかけて抜け穴を考え、今や野党議員や記者には解明不可能なほど巧妙なシステムを構築しました。その仕組みの詳細は別の機会で解説しますが、霞が関は一丸となって天下り問題が再び表面化しないようにしてきたのです。しかし今年1月、文科省の杜撰過ぎる天下りが発覚した」

――そんな事件あったなー!
池田「文科省とは、霞が関で非常に地位の低い役所です。東京大学の場合、官僚を目指す学生で成績下位の連中が主に入省します。そんな文科省で天下りが発覚した当時、他省庁の官僚たちは驚き、呆れ返っていましたね。『未だにそんな幼稚な方法で天下りを続けていたなんて、何十年たってもバカはバカのまんまだな!』といった反応です。その天下り事件の責任を取って辞任したのが、加計学園問題で安倍首相周辺から指示があったことを示すメモの存在を暴露した文科省の前事務次官、前川喜平氏なのです。省のトップに上り詰めたのに、おいしい天下りが絶望的になり、ヤケを起こす気持ちはわからなくもありません。しかし、明確な国家公務員法違反の天下り行為を黙認していた張本人が、行政府のトップである安倍首相周辺からの指示には『行政の公平性が損なわれる』等と綺麗事を言ったところで、説得力は皆無です。前川氏はただ、全省庁の官僚を怒らせただけなのです」




――どうして怒るの?
池田「特に、財務省の怒りっぷりは相当です。私が先日会った財務官僚の話を意訳すると、こうなります。『天下り問題で俺たちに大迷惑をかけただけでは飽き足らず、このタイミングに余計な記者会見を開いて、森友学園問題が再燃したらどうするつもりだ!? しかも、前川は天下り事件の責任者の癖に、正義漢ヅラして会見しやがって。消滅した天下りの代わりに選挙でも狙ってんのか? やっぱり、国家公務員試験で碌な成績も取れない文科省の落ちこぼれどもには、思い知らせてやる必要があるな!』といった感じです。今後、財務省による苛めが長期的に発動されそうな気配です」

――苛めって!?
池田「予算と税金を握る財務省に、文科省と前川氏は連続的な実害を与えたのです。財務省は“財政事情”を理由に、教育予算を抑え込む可能性が高いと思います。教育無償化や私立大学に対する私学助成金・奨学金制度等の予算が、何十年も冷遇されるかもしれない。教育に関係しなくても、文科省が所管する文化財の保護や宇宙開発等、科学技術振興予算も例外ではないでしょう。数ヵ月前まで文科省のトップだった前川氏のやらかした行為は、安倍首相や1つの学校法人の問題に留まらず、日本人全体の未来に大きな悪影響を及ぼす結果になるかもしれないのです」

――財務省も大人げないなー。


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年6月26日号掲載

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

自爆テロ/タラル・アサド/かり田真司【2500円以上送料無料】
価格:2592円(税込、送料無料) (2017/6/19時点)




スポンサーサイト

テーマ : 安倍晋三
ジャンル : 政治・経済

Categories
Profile

KNDIC

Author:KNDIC
Welcome to my blog.

Latest articles
Archives
Counter
I'm participating in the ranking.

FC2Blog Ranking

information
Search
RSS Links
Link
QR Code
QR