【私のルールブック】(106) 「今日もよく喋ったな」と感じる日々である

仕事を終え帰宅すると、「今日もよく喋ったな」と感じる日々である。で、何となく自身が出演させて頂いている番組を頭の中で並べてみると、トーク主体の番組が多いことに改めて気付くのである。連日の『バイキング』(フジテレビ系)は勿論、ブラマヨの吉田君とやらせて頂いている『好きか嫌いか言う時間』(TBSテレビ系)もガチで議論しまくりの番組で、ダウンタウンさんとお酒を飲みながらのトーク番組『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)も然り。古舘さんと千原ジュニア君との深夜番組『おしゃべりオジサンと怒れる女』(テレビ東京系)もVTRは殆ど無い。ボートレース好きが高じて番組化して頂いた『坂上忍のボートレースに乾杯』(日本レジャーチャンネル)もトーク一本の内容。近年のバラエティー番組の主流はVTRを観ながらワイワイガヤガヤと…と言われる中、何故か喋り押しの番組に呼ばれている私。そりゃあ、家に帰って一息吐いた際、「今日もよく喋ったな~」と振り返りたくなるのも当然か。

でも、やっぱり楽しいんですよ、人と話すって。話すというか、話すことによって相手を知ることができるから、楽しいと思えるんでしょうね。まさに十人十色で色々な考えがあって、思考が合う方もいれば真逆の方もいたりして。で、たま~に熱が入り過ぎてガチで腹が立つこともあったりして、「何だコイツ」って。でも、会話を重ねていくと、合わないと感じていた方ともうっすらと接点が見えてきて、「これに関しては同じ考えなんだ」とか、時間を掛けることによって距離が縮まる方もいて。そこそこ長く生きていると、少し話しただけで「あっ、この人はパターンAのタイプね」といったように、勝手にカテゴリーの中にハメ込んでしまったりするものなんですが、それじゃあ相手さんに失礼ですし、何よりもったいないですからね。ただね、正直悩みもあるんですよ。日々話しまくっているが故の悩みとでも申しましょうか。突然、呂律がおかしくなる瞬間があるんです。調子よく話していたと思ったら、あり得ない言葉でロレったりして。




そんな時は冷や汗ものといいますか、「ここで来るの!」ってな感じで心の中であたふたし出すんですが、慌てたところで直しようもありませんしね。なので、喋りながら修正していくしかないんです。というか、逆によく喋るようにします。喋って喋って喋りまくって、箇所箇所で力点に気を付けて滑舌を元に戻していく。芝居の時も同じです。「滑舌がヤバいな」と感じた時ほど台詞を置きにいかないで、攻めていったほうが戻り易いですから。っていうかね、抑々私が気にし過ぎなんだと思います。職業病というか、私の頃の役者さんは滑舌を徹底的に鍛えられましたから。だから、バラエティー番組で仕事をさせて頂いていても、どうしても気になってしまう。でもね、滑舌がいいから100点かというと、それもまた違ったりするんです。何故かというと、今度は人間味が薄れてしまうから。譬えるならば、アナウンサーさんはそうですよね。逆に、人間味というか、個人を出し過ぎてはいけないポジションですから。「じゃあ司会はどうなの?」となると、番組内容にもよりますが、人間味があったほうがいいのは明白ですよね。ってことで、滑舌に気を付けながらも要所で噛み、ロレり、何より人間っぽさを大切に精進しまっしゅ!


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2017年6月29日号掲載




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