【タブー全開!政界斬鉄剣】(92) 軍事機密もスキャンダル情報も他国にだだ漏れの日本は超ヤバい!

池田「今週は、防衛省が検討中の“サイバー防衛隊”増強案について解説したいと思います。その内容があまりにお粗末だったからです。増強案の骨子は、現在110名ほどのサイバー防衛隊を1000名規模にまで増員して、日本側からもサイバー攻撃を仕掛ける為の研究部門も新設するというものです」

――どこが問題なの?
池田「サイバー防衛隊は、防衛省内や各自衛隊内のネットワークを監視し、外部からサイバー攻撃を受けたら対応する組織です。つまり、防衛省と自衛隊の内部しか守らない。しかし、サイバー攻撃を仕掛ける連中というのは、守りの堅いところではなく、国家の中枢への侵入が簡単なところを狙ってきます」

――例えば、北朝鮮からも侵入されちゃうの?
池田「つい先日、北朝鮮のサイバー攻撃能力の一端がアメリカ議会で明らかになりました。北朝鮮のハッカー集団がバングラデシュ中央銀行のコンピューターに侵入し、約92億円ものお金を強奪したというのです。これは、アメリカ上院の委員会で、セキュリティーソフト大手“シマンテック”の幹部が証言したもの。つまり北朝鮮は、核開発とミサイル発射実験を繰り返すだけでなく、アメリカとサイバー攻撃の応酬ができるほどのIT能力を持つ実力者なんです」

――超強敵じゃないか!
池田「北朝鮮には“180部隊”と呼ばれるサイバー攻撃専門部隊の他にも、ハッカーを利用して世界各地にサイバー攻撃を仕掛ける極秘部門もあると言われています。情けないことに、日本のサイバーセキュリティーレベルは、北朝鮮に遥か遠く及ばない世界最低のレベルです。これは、世界の軍事関係者の間では常識となっている」

――ヤバイなぁ…。
池田「攻撃を仕掛けてくる連中の標的は防衛施設だけではない。テロと同様、守りの弱い部分が狙われるのです。例えば、日本の中枢である永田町の議員会館に設置されているパソコンは、連日サイバー攻撃を受けまくっています。実際、国会議員たちのメールのやり取りは、他国に筒抜けだと思ったほうがいい」




――そ、そうなの!?
池田「驚くべきことに、国会議員の大半は、議員会館にサイバー攻撃が繰り返されている事実すら認識していません。本人たちに自覚が無いので、元首相や元防衛大臣といった防衛省からの国防政策に関する機密資料をやり取りしている人までも、ノーガードでメールをやり取りしている。重要な国防情報もだだ漏れ状態です。だから、防衛省内部だけを強化しても無意味で、全体的なセキュリティー強化を図らなければならないのです」

――ってことは、霞が関もユルユル?
池田「全省庁が同じ状態です。加計学園問題では、内部文書が文部科学省の官僚のEメールで残っていて、スキャンダルになった。しかし各省庁は、それどころではないレベルの機密文書を扱っています。若し、官僚が職場のメールを個人のスマホに転送すれば、他国は容易にハッキングして超重要情報を入手できてしまう。国家公務員が職務上の機密情報を個人の端末に転送する行為は制限されていません。一刻も早い法整備が必要です」

――背筋が凍る話だな…。
池田「ドナルド・トランプ大統領も、『ロシアに弱みを握られているのでは?』と疑われていますよね。では若し、中国や北朝鮮等に日本の総理や閣僚や高級官僚の決定的な弱みを握られ、脅迫されたとしたら? 日本を動かす要人が、国益を無視して他国の利益の為に行動するかもしれない」

――どうすればいいの?
池田「他国のように、すご腕のハッカーや天才プログラマーを起用して、国の中枢全体のセキュリティーを強化すべきです。優秀なら外国人でも、たとえ犯罪歴があっても密かに採用し、日本の守りを一夜にして世界最高水準に押し上げるくらいの本気度で臨まなければ、北朝鮮にも永遠に追いつけないでしょう」


池田和隆(いけだ・かずたか) 元農林水産大臣秘書官・政治評論家・『池田和隆国家基本戦略研究会』代表・一般社団法人『社会基盤省エネルギー化推進協会』主席研究員。1967年、熊本県生まれ。法政大学在籍中に松岡利勝氏(農林水産大臣・故人)の私設秘書。公設第2秘書・政策担当秘書・農林水産大臣秘書官を経て現職。


キャプチャ  2017年8月7日号掲載



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