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【カオスを飲み干せ!挑発的ニッポン革命計画】(131) 日本の芸人は超一流、だからこそ期待したい“笑いと政治”の融合

最近、バラエティーやワイドショー等、様々な番組の出演オファーを頂くようになりました。その現場で知ったことは、芸人さんたちのポテンシャルの高さ――特に、情動に訴えかける高い次元のコミュニケーションに長けた方が非常に多いという事実です。例えば、関西の某人気番組に出演した時のこと。司会の大物芸人さんの、視聴者への情緒的なコネクトの巧みさには圧倒されました。話術・切り返し・間の取り方、どれをとっても、お受験的な意味での似非インテリとは違う本物の一流。「彼らには社会を動かすパワーがある」とさえ感じるほどです。しかし、今の日本では、その力が政治議論に持ち得るインパクトがフルに生かされていないような気がしてなりません。古今東西、コメディーや笑いは、政治的に“言ってはいけないこと”をネタにしてきました。古くはウィリアム・シェイクスピアがそうですし、日本でも落語等には確かにそういう側面があった筈です。

今でも欧米では、笑いと政治に垣根は無く、コメディアンが政治や社会を風刺する発言・コントをすることは当たり前です。例えば、ユダヤ系イギリス人である人気コメディアンのサシャ・バロン・コーエン。“ゲイのファッション評論家”や“カザフスタン人ジャーナリスト”等、政治的にスレスレなキャラクターを演じますが、どれも表層的な“いじり”ではなく、問題の本質を捉えつつ、笑いに昇華する天才です。また、アメリカの強烈な社会風刺アニメ『サウスパーク』も、毎回のようにタブーに果敢に切り込み、視聴者を笑わせながらも社会問題を考えさせる内容になっている。ハイクオリティーな笑いと政治が陸続きです。一方、日本ではいつ頃からか、笑いが“お笑い”として自己完結的となり、政治や社会のタブーを笑う文化が沈んでいった。今や「お笑いに政治を持ち込むな」という不文律があるかのようです(※実際、多くのテレビ視聴者には、芸人、というより芸能人全般の政治的発言を忌み嫌う傾向があるように感じられます)。勿論、それでも情報番組のスタジオや『ツイッター』等で政治に言及する芸人さんは少なからずいます。ただ、残念ながらその多くが表層的過ぎる。




自分自身でその結論を出す為の“思考の登山”をしておらず、リフトで運ばれて頂上に落とされているだけたから、ガチンコの議論に耐えうる内容になっていないのです。直近に出会った専門家やジャーナリストに吹き込まれた通りに発信し、結果的に“拡声器”として利用されているケースも目立ちます。「社会風刺コントや政治家いじりなんてイージーじゃないか」。そういう意見もあるでしょう。しかし、僕が日本の(驚くほどコミュニケーションのレベルが高い)芸人さんに期待したいのは、もっと高い次元のアウトプットです。「安倍のバカヤロー」等と安易な(※しかし一部には確実にウケる)権力批判に流れるのではなく、コメディアン自身が政治や社会問題を芯から理解して、それを笑いに転換するようなコントを。そして、政界の左右両陣営やその応援団を俯瞰しながらも、情動に訴える感動的なアウトプットを。その能力を有する芸人さんが、日本には沢山いるのですから。


Morley Robertson 1963年、ニューヨーク生まれ。父はアメリカ人、母は日本人。東京大学理科一類に日本語受験で現役合格するも3ヵ月で中退し、ハーバード大学で電子音楽を学ぶ。卒業後はミュージシャン・国際ジャーナリスト・ラジオDJとして活動。現在、『NEWSザップ!』(BSスカパー!)・『モーリー・ロバートソンチャンネル』(ニコニコ生放送)・『Morley Robertson Show』(Block.FM)・『所さん!大変ですよ』(NHK総合テレビ)等に出演中。


キャプチャ  2017年11月6日号掲載

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