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【私のルールブック】(123) “特番”だからこそ味わえる苦労と面白味があります

私の今現在のスケジュールは、レギュラー番組を中心に、レギュラー番組に伴うロケと特番、そして子役スクールのレッスンでほぼほぼ埋まっている。レギュラー番組に関しては、自身の立ち位置は凡そ決まっており、子役さんのレッスンにしてもやるべきことは明確だ。しかし、特番は若干異なるといいますか、将来のレギュラー番組を目指しての特番もあれば、「こんな番組があってもいいのでは?」という改革、挑戦的な番組もあり、まさに一からの作業になったりするのです。それなので、私の立ち位置やキャラクターについて、「この坂上忍はこれまで無かったよね」という、50歳を過ぎたおっさんの新たな可能性をも探って下さるので、特番はある意味、特別番組の名の通り、私自身にとってもそれこそ特別な意味合いを持つのです。だって、やっぱり挑戦って楽しいですもんね。レギュラー番組の場合は挑戦する気持ちも大切ですが、「如何に継続させるか?」というある種保守的な意識は働きますから。

それに比べて、特番の場合は視聴率も大切なんですが、「このやり方で数字が取れたら最高!」と挑戦が1つ乗っかっている分、闘っている感を肌で感じられるので、非常に私向きといいますか、要はギャンブルの要素が入っている訳です。なので、時間に必要以上にきっちり、遅刻が大嫌いなら無駄に押す(※終了が予定よりも遅れる)のも死ぬほど嫌いな私が、特番の際は「押して当たり前」と思って仕事をしています。だって、海の物とも山の物ともわからない手探りな状態な訳で、ノウハウが出来上がっている筈もなく、だからこそ可能な範囲で詰め込める要素は詰め込んでおかないともったいないですからね。先日も、こんな特番のお仕事を頂きました。男は私1人で、他の出演者の皆さんは女性ばかり。想像しただけでも地獄でしょ? 実は私、こう見えて女性のキャストさんと絡むのが苦手なんです。だって面倒だから。男だったら遠慮なくガンガンいけるところも、やはり女性のタレントさんは気を遣わざるを得ませんから。




そんな私の不得手な一面を見抜いての企画だったかは知る由もありませんが、実際、かなり疲れましたし、だからこそ面白かったです。つくづく不自由な環境って大切だなと思わされました。こんな特番もありました。新しく始まるドラマの役者さんを一堂に集めてのお祭り番組。期末に合わせてよくやっていますよね。実力派の芸人さんが司会を任され、気遣いと失礼の間、絶妙なバランスで役者さんをイジりながら進行していく。役者にとってバラエティーは主戦場ではないですから、協力的な方もいればそうでない役者もいたりして、芸人さんにとっても面倒な仕事の1つだと思うのですが、アレを私にやれって言うんですよ。そりゃあ、私も一応役者の端くれですから、同業には違いないのですが、同業だからこそややこしい部分もありまして、オファーを頂いた時は断ろうかと思ったぐらい。でもね、やってよかったです。死ぬほどしんどかったですけど、死ぬほど勉強になりました。特番だからこそ味わえる苦労がそこにある。一口に特別番組と言いますが、そんな目線で観てみると、違った面白味があるかもしれませんよ。


坂上忍(さかがみ・しのぶ) 俳優・タレント。1967年、東京都生まれ。テレビ出演多数。子役養成に舞台の脚本・演出等、多方面で活躍中。


キャプチャ  2017年11月2日号掲載



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テーマ : 俳優・男優
ジャンル : 映画

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